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    rinrin140038

    @rinrin140038

    成人済女性・カルイル脳・🐬右固定

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    rinrin140038

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    バビデビ!パーリィナイトif人間界2開催おめでとうございます。
    鍋島啓護×佐藤入間
    3部作の2番目になります。

    *ご注意*
    どちらも女性【百合】作品になります。
    苦手な方は回れ右をお願いいたします。
    大丈夫!!な方のみお進みください。

    #カルイル
    #鍋佐

    「おかわり」はまだ早い鍋島啓護
    職業∶ピアノ奏者
    性別:女
    恋人:佐藤入間

    出会いは、インタビュー。
    煩わしいインタビューなど何時も通り断ろうと思っていたが、相手がバビル出版の者と聞き、背後にあの赤い悪魔の様な奴を思いだし、嫌々ながら受けたのが最初。
    身長は俺より20cm近く小さく、髪も短髪、胸もなく、ズボンスタイルは小柄な男を彷彿させるが、こいつは女だ。しかも、凄い好みの。
    忙しなく動き回る姿は小動物。仕事に向き合う姿は凛とした戦士。コロコロ変わる表情は様々な花が咲く。
    欠けたピースを求めるように、失った翼を求めるかように、俺は入間を必ず手に入れると決めた。
    じわりじわりと獲物を追い詰めるのもひとつの手だが…こういうのもなんだが、俺が惚れるほどの良い女だ。今直ぐに手に入れなければ手遅れになる、これは確信だ。
    ならば取る手はひとつ

    「好きだ入間。付き合ってくれ」

    真っ向正面から崩すのみ。

    入間も俺に好意を覚えていたようで良い返事を貰えた。
    今思い出してもなかなかそそられる表情だった。



    そんな入間は今俺の隣で寝ている。

    一瞬どこぞのネット文を思い浮かべてしまったが事実だ。
    【御褒美】は貰ったが…刺激が強かったようで解放した時には力が抜け、ぐったりと気絶した入間が出来上がっていた。
    このまま再びいただくのも悪くない。が、やはり意識がある入間から貰いたい。
    はやる気持ちを押さえ、ベッドへと運ぶ。

    軽い。あれだけ飯も菓子も食べているはずが、何故こんなに軽いんだ?
    羽根のよう…とは言いすぎだが女の俺でこうも易々と運べる身体。

    謎の薄紫色の目付きの悪い鳥?か、なにかのイラストが描かれた布団を寝ている入間に被せ、小さな寝息をたてながら眠る入間の寝顔を眺める。

    こんなにも心穏やかに過ごせる日が来るとはな…

    幼い頃から女というだけで家業を継ぐ兄の手伝いすら禁止され、習わされていたピアノを生業とし、誰にも、男にも男には負けたくない、そんな事ばかりを考えていた人生。他者を愛し、愛される、こんなにも心が落ち着く、そんな人生が己に訪れるとは思っていなかった。

    ー僕、鍋島さんのピアノ好きですー

    多くの人間に幾度となく言われていたありきたりな言葉
    だが、入間は

    ー力強くて、他者を寄せ付けない気高さ、でも奥にあるとても優しくて、音を楽しむ素敵なピアノ。鍋島さんの奏でる音はとても素敵ですねー

    音を楽しむ…。教養のなかでも一番好きだったピアノが、いつの頃からか【女】だからと嘗められないように、馬鹿にされないように、戦う【武器】になっていた。
    楽しむ日々を、遠い過去へ置き去りにしていた。
    過去を、記憶を掬い上げ、音を楽しむ事を思い出させてくれた。入間を好きになってから、付き合うようになってから、変わったと言われるようになった。
    同じ楽団の古村には「幸せオーラが凄いんですけど本当に凄いんですけど。ビックリするくらいお花畑な音になりましたよね。あ、この場合のお花畑は馬鹿にしている花畑ではなくてキラキラしているお花畑なんで。てか、最近恋人が出来たみたいじゃないですか。なるほど、その人の影響ですか。羨ましいですね。妬ましいですね。いいです、いでででででででででで頭を掴むの止めてください」ペラペラと喋る舌を引っこ抜きたくなる。口に突っ込むのは断固拒否、黙らせるには頭を掴んで止めさせるのが一番てっとり早い。
    漸く黙った古村を投げ捨て(背後でぶつぶつ言っていたが無視だ無視)熱の上がっている顔を見られないように、人気のいない方へ向かう。

    喉の奥がツンと痛んだが、心は晴れやかだった。





    寝ている入間の目蓋がピクりピクりと痙攣する。
    早く起きろ入間。もう一度、何度でも、何十回でも、何百何千何万と数えきれない程、数える暇などないほと、俺に入間を感じさせてくれ。

    入間の澄んだ空の様な瞳が見えるのと同時に、俺は再び喰らいついた。

    おしまい


















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    rinrin140038

    DOODLEバビデビ!パーリィナイトif人間界2開催おめでとうございます。
    鍋島啓護×佐藤入間
    3部作の3番目になります。

    *ご注意*
    どちらも女性【百合】作品になります。
    苦手な方は回れ右をお願いいたします。
    大丈夫!!な方のみお進みください。
    「ごちそうさま」なんて言うつもりはないこんにちはこんばんはモブです。そこら辺を歩いて生きているモブです。因みに女です。なので、何処かで見たことがあると思っている方は残念ですが別人です。ええ、別人です。あっちは男、私は女なんで。おっと、これ以上話すと色々メタ発言ですね。はははは。

    実は私ランジェリーセレクトショップの店員なのですが、本日のお客様が、モロに好みのカップルで大変萌えております。萌え萌えです。今時は珍しくもない女性の同性カップルさん。一見男性カップルかな?と思うくらいパンツ姿がお似合いのお二人ですが、この職業に就いて早数十年、いえ10年位です。そんな歳ではないのですよ?おほほほほほ。おっと話が逸れてしまいましたね。はい、私の長年培った観察眼の前では性別を見分けるなんて造作もないことですよ。というか、小柄な方は青の艶のある綺麗な髪に、睫がびっしりぱっちりとした大きな愛らしい眼、睫…マツパじゃないですね。羨ましい…。服を着ていても分かる華奢な身体と骨の具合、なんとも愛らしい可愛らしい女性…そして、お連れの背の高い方は少しガッチリとした体型ですが、男性のそれではなく女性の筋肉の付きかた。きっちりと纏めた髪は可愛い方同様艶が美しく、睫も…こっちも自分の睫だ、羨ましい…長い睫に肌もきめ細かい、スタイルも羨ましいほど抜群な美人さんですね。なんでしょう。なんでですか。本当にもう可愛らしい方ととても美人な方でお似合いのカップルで…私、妬ましい気持ちよりただただ見ていたいという感想のみです。
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    rinrin140038

    DOODLEバビデビ!パーリィナイトif人間界2開催おめでとうございます。
    鍋島啓護×佐藤入間
    3部作の3番目になります。

    *ご注意*
    どちらも女性【百合】作品になります。
    苦手な方は回れ右をお願いいたします。
    大丈夫!!な方のみお進みください。
    「ごちそうさま」なんて言うつもりはないこんにちはこんばんはモブです。そこら辺を歩いて生きているモブです。因みに女です。なので、何処かで見たことがあると思っている方は残念ですが別人です。ええ、別人です。あっちは男、私は女なんで。おっと、これ以上話すと色々メタ発言ですね。はははは。

    実は私ランジェリーセレクトショップの店員なのですが、本日のお客様が、モロに好みのカップルで大変萌えております。萌え萌えです。今時は珍しくもない女性の同性カップルさん。一見男性カップルかな?と思うくらいパンツ姿がお似合いのお二人ですが、この職業に就いて早数十年、いえ10年位です。そんな歳ではないのですよ?おほほほほほ。おっと話が逸れてしまいましたね。はい、私の長年培った観察眼の前では性別を見分けるなんて造作もないことですよ。というか、小柄な方は青の艶のある綺麗な髪に、睫がびっしりぱっちりとした大きな愛らしい眼、睫…マツパじゃないですね。羨ましい…。服を着ていても分かる華奢な身体と骨の具合、なんとも愛らしい可愛らしい女性…そして、お連れの背の高い方は少しガッチリとした体型ですが、男性のそれではなく女性の筋肉の付きかた。きっちりと纏めた髪は可愛い方同様艶が美しく、睫も…こっちも自分の睫だ、羨ましい…長い睫に肌もきめ細かい、スタイルも羨ましいほど抜群な美人さんですね。なんでしょう。なんでですか。本当にもう可愛らしい方ととても美人な方でお似合いのカップルで…私、妬ましい気持ちよりただただ見ていたいという感想のみです。
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    rinrin140038

    DOODLEバビデビ!パーリィナイトif人間界2開催おめでとうございます。
    鍋島啓護×佐藤入間
    月一🍲🐬で作成していた3部作の番外編です。
    『家族』で入間くんが鍋島さんの帰りを待っている時の話です。
    読まなくても特に本編に差し障りはありません。

    *ご注意*
    この作品は某移動王国の歌を題材にしています。
    無理な方は回れ右をお願いいたします。
    大丈夫!!と言う方のみお進みください。
    黄昏の啓護さんを待っている間に寝てしまったのか、今自分は夢を見ているようだ。
    夢、と認識できるのは今まで家にいたのが外にいるからだ、としか言いようがない。
    鮮やかな夕日に照らされた今時少し珍しい赤茶色をした石畳。木々は綺麗に手入れをされ微かに鳥の囀ずりも聞こえる。とても綺麗な、何処か外国のような雰囲気の場所。
    それにしても、此処は何処なのだろう。記憶が正しければ僕は此処…大きな噴水がある公園?広場に来た記憶も何かの雑誌やテレビなどの媒体でも見たことがない。
    大きな噴水はキラキラと夕日を浴びて大きな音をたてながら水を流し、その存在を主張していた。
    少し近くに行ってみようか…
    先程から座っていた茶色の、何処の公園にもありそうな木で出来たベンチから立ち上がり噴水へと近づく。近づくにつれその噴水の大きさが見ているより大きい事に気づく。
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