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    Shsyamo🐟

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    ❤️‍🩹💚(🧡💜前提)健全
    お熱出しちゃった👟の話

    お互い素直じゃないんだから。

    頂いたお題主<海女さま>

    貴方がいい「・・・はぁ、はぁ」
    その日は、体が熱くて、つらくて。
    ベッドに横になり、闇ノと精神の中で、一緒に眠っていた。


    仕事の疲れが蓄積していたようで、私達は熱を出してしまった。
    私達、といっても身体は一つしかないのだが。
    稀にこうして体調不良を起こすことがあると、いつも高熱にうなされる。
    そうなると、シュウの精神は不安定になり、闇ノと光ノの境界線が曖昧になる。
    お互いの意識の外でふわりふわりと入れ替わってしまうのだ。

    体調が悪くなると、闇ノの彼氏であるミスタがいつも看病に来てくれて、飲み物や食べ物などを用意してくれる。
    「シュウ、大丈夫?」
    「うん、ありが、と、・・・・・・いつもありがとうございます、ミスタ」
    「あ、光ノ・・・。ほんと無理すんなよ」
    ぽんぽんと頭を優しく撫でてくれるミスタ。
    こういう姿をみると、闇ノは本当に愛されてるなぁと実感する。
    そして私を含めてシュウを理解してくれていることに嬉しくなる。

    あの人にもそんな優しさがあればいいのに。
    きっとリアスは知らない。
    私が熱で苦しんでいても、悲しんでいても。
    今まで一度も具合が悪い時に彼の姿を見たことはない。
    でも彼はそういう人だから。
    期待という言葉は、どこかに置いてきてしまった。

    「あ、ちょっと仕事の電話だ、一回外出るね」
    ミスタは部屋を出ていく。
    一人になった部屋で、毛布に包まる。
    闇ノは眠ってしまったらしい。

    私も早く眠って回復しないと。
    ─頭が痛い。体が熱い。
    ぎゅ、と自分の体を抱きしめて光ノは目を閉じた。


    しばらくして、ガチャ、とドアの開く音がする。
    ミスタが帰ってきたのだろう。

    ドスドスと足音をたてて、ベッドの横まで影がやってくる。
    熱が上がっているようで、体を動かすのが辛い。

    「・・・み、すた?」
    立っているだけで何も話してこない彼に声をかける。
    すると、わしゃわしゃとまた頭を撫ででくれる。

    優しいですね。ミスタは。
    私も、彼に、そうしてほしい─

    力の入らない手を伸ばし、シャツの裾をくいっと引っ張る。

    「失礼は、承知ですが・・・ごめんな、さ・・・」
    乾いた喉がひっつく。息が苦しい。
    寂しさで、視界が揺らぐ。

    「リ、アス・・・リアスが、いいっ・・・」
    そのままぽとりとシャツを掴む手がベッドに落ちる。


    「っ─はぁ・・・俺なんだけど。」
    ポリポリと頭を掻くリアス。
    頭を撫でる手を離し、親指で流れる涙を拭う。
    「いつも顔見に来ること覚えてねぇクセに・・・」

    すやすや眠る額にそっとキスを落とした。




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