プラトニックラブ いつしか興味から好意に変わっていった彼。でも彼には最愛の純愛の彼女がいるから、僕の入る場所なんてないと思っていた。だけどそれでもいいじゃんなんて、教え子というのも十分特別な関係だし、超遠縁の親戚だし?
何より彼は僕を慕ってくれていたから、僕はそれが嬉しくてむず痒くて、このままでもでいいとそう思っていたんだ。なんて健気なんだろう。
なのにそいつはいったいどういうことだ。
自分の目の前には少し頬を赤らめて恥ずかしそうに話している彼がいる。
「実は彼女が出来て」
なんだよそれ、おかしいだろ。オマエ、新しく誰かを好きになるわけ?好きになってよかったわけ?純愛の彼女がいるというのに!
彼が嬉しそうに話してる新しい彼女とやらの内容は全く入ってこなかった。 先生には聞いて欲しくて、色々よくしてくれたから、僕が今ここにいるのは先生のおかげだから、先生のこと結構特別だと思ってるんですよ。彼が感謝を述べている内容は僕には呪いの言葉に聞こえた。
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