Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    サイカ

    @SaitaSaika_ii

    オリジナルや、二次創作(FGOくん、ポモモンくん)で字書きしてます。
    ソナーズくん→https://sonar-s.com/authors/899ba17c-283f-49e6-8a1c-b9ffe7d859e6

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 4

    サイカ

    ☆quiet follow

    初キバユウです。SS。
    自分が書くキバユウだと、ユウリちゃんに男前フィルターがかかりました

    #ポケットモンスター
    Pocket Monster (Pokémon)
    #ポケモン
    Pokémon
    #ポケモン剣盾
    Pokémon SS
    #キバナ(トレーナー)
    kibana
    #ユウリ(トレーナー)
    yuuri
    #キバユウ
    snowflake-shapedFamilyCrest
    #kbyu

    どちらが王子か分からない ユウリは、世間での俺のイメージというものとは別に、俺を捉えているらしい。いや、でも女性と居るところを数回フ〇イデーされて、それでも変わらず。気遣ってバトルを誘ってくれる友人であるこいつは、チャンピオンというだけあり、本当に大物なのか。
    「だって、キバナさんが好きなのは、女性の前にポケモンたちや、ポケモンバトルですよね。それくらい、私でもわかります」
     試合前。控え室でポケモン雑誌を読みながら、どうということはないという様子で言う彼女に、驚くを通り越して呆れてしまう。俺は、「いやでも違うだろ」と息をついて頭をかかえ、我ながら情けないことを言っているなと思いつつ続ける。
    「俺、女優と話してるってのスクープされただけで、前より炎上してんだぜ。ユウリ、お前はまだ子どもなんだから、付き合う友人くらい選べよ」
    「何でもかんでも都合が悪くなると、子ども扱いはよくないですよ。一人の人間として、キバナさんのパフォーマンスや、ポケモン愛に憧れて、私はそれが好きで。あなたと居るんです」
     ハナからその程度で縁切る人と再戦なんてしません。──ぱたん、と雑誌を閉じ、ご機嫌なようすで立ち上がり、ユウリは続ける。
    「子どもだからって、散々旅の途中では逃がされてたけど。もう脅威に立ち向かう気位も、実力もあります。ポケモンっていう、大切な友だちが。掛け替えのない。それに、ダンデさんやソニアさんたち、ジムリさんたち、ホップたちっていう、掛け替えのない存在も居る。いつも見守ってくれている優しいキバナさん、今度は私がお助けしますよ。スクープからも、何からでも。明日から、私と会ったら全部それ、デートって呼んでくださいね。チャンピオン相手に歯向かうバカは、私が喜んで返り討ちにします。」
    「じゃ! 先に行ってます」言い残し、颯爽とチャンピオンのマントをひるがえして控え室を後にする、ユウリに唖然とする。……まってくれ、すっげーあいつ輝いてるような。王子フィルター? いや違うだろ、でも姫様フィルターってわけでもねぇ。
    「あれ?」
     一人で控え室に残された俺は、胸が爆発しそうに高鳴っていることに気づく。服を掴み、顔が熱くなっていることを自覚し、息をごくりとのんだ。
    「俺、今。一瞬で落とされた……?」
     ちょろすぎだよ。ポケモンたちに、ボールの中で言ってのけられた気がした。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺💗
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    サイカ

    DONE「アカシア」が書きあがってなくてゴメンナサイ。ハート一杯くれた方ありがとうございます!
    こちら、自分の考えや胸中を表した一作になりました。
    今日で猫が空になって1ヶ月。こちらにもあげておきます。
    ポケモンが亡くなっている描写があります、ご注意ください。キバナさんちょい役、初書きオニオンくん。ユウリちゃんに自分の気持ちを託しました。
    アカシアの日々 ずっと傍に居たチョロネコが空になって、一ヶ月が経った。ポケモンロスというものは覚悟していたけれど、思っていた以上に衝撃が少なくて驚きすぎている。もっと、もっと後悔して、むせび泣く日々を思っていたから。
     私は、いつも誰かの気配を感じている。温かい気配。視えない者。チョロネコなのか。わからない。
    「それは、お前がチョロネコに、最善を尽くせたからじゃないか」
     一緒に食事をしているキバナさんに言われ、それは考えました。と、返す。ウーロン茶を口にしながら、目を伏せて続ける。「でも、何か違う気がして」
    「あの子、本当に空に行けたのかな。私、ずっと一緒だよ、ずっと姉妹だよって最期の時まで言っていたから、虹の橋に行けないで、傍に居るから。だから私、あまり寂しくないのかもしれない」
    3518

    related works

    recommended works