洗濯日和「はぁ…」大きく一つあくびをし気だるい体を起こす。隣では、オレの腕にしがみつき幸せそうに眠る恋人。
時計を見るとまだ6時だ、捕まれている腕をなんとか解きカーテンを少し開ければ気持ちいい朝日が差し込んでくる。
昨日は、今日2人ともオフということで
結構熱い夜を過ごした。何度も体を重ねて来たが今だ自分が受け入れる側という事実が恥ずかしくてしょうがない。腰は、昨日の行為で鈍い痛みや重さはあるがこんな天気の良いオフを逃す手はない。
ベッドの下に脱ぎ捨ててあった衣類を抱え洗濯機にほおりこみ自分は、シャワーをするために浴室に消えた。
昨日ある程度処理はしたが結構な量がまだ残っており排水溝には奴が出したモノが流れていく。いつも思うが自分で壁に手をつき尻をイジるこの行為は何度やっても滑稽だと思う。
ようやく出し切り熱いシャワーをかぶる
この瞬間は、嫌いじゃない。
シャワーを終えスッキリとした体
まだ起きて来ない恋人に若干怒りを感じる。
無理矢理起こしてもいいがおそらく邪魔になるだけだと思い起こさないことにした。
良しやるかと気合いを入れ取り掛かる。
最近忙しいくて溜まったゴミを集め部屋を出る
体に朝日を浴びる気持ちいい…
ランニングする人、犬の散歩する人
を横目にゴミ捨て場にゴミを置きもと来た道を戻る。
家に入る途中新聞配達員から新聞を受けとる
何故か照れたように挨拶してくる新聞配達員に何なんだ?と少し不審に思いササッと部屋に入る。
丁度洗濯が終わっている天気がいいから外に干そうとベランダに出る。
早くあの汚れたシーツも洗濯したい。
もう7時を過ぎている…
寝室に戻るとまだ、寝ているヤツの布団を引っ剥がす。
「う?…ふぁ…ねぇみ…」
「オイ!いつまで寝てんだ!いいかげん起きやがれ!」
「ふぁ…お、おはよう…爆豪…早いな…」
「お前が遅いだよ!」
「遅いってまだ、7時だろ…今日は、オフだし…
まだ…寝て…」
また、布団に横になろうとする
「だー片付かないだよ!」
「別にいいだろ…お前も一緒に…また寝よう…」
グイと腕を引かれ轟の腕の中に倒れ込み抱きしめられてしまう。コイツ以外に力強いため捕まると厄介なのだ
「離せ!オレは、洗濯したいだよ…」
「やだ…勝己とまだ一緒に寝てたい…」
イキナリの名前呼びにドッキとするがここで流されては、本当にせっかくの休みが無駄になる
オレは、小さい爆破を浴びせ布団とシーツを抱え洗濯機に放り込む
「爆豪酷い…」
「お前が悪い…さっさとシャワー浴びて来やがれ!朝飯にするぞ」
轟を浴室に押し込み自分は朝食の順番に取り掛かる時計を見るともう8時近くになっておりため息を付きたくなった。
テーブルにトーストとスープ、目玉焼きが、並んだころようやくシャワー終えて轟がやってきた。
「相変わらず旨そうだ…」
「髪ぐらい乾かせや…」
2人向きあい朝食にする
「爆豪…今日どうするだ?」
「は?掃除に決まってるだろ!」
「オレは、イチャイチャしたい…」
「昨日散々シただろう…」
自分で言ってて恥ずかしくなる
「でも…せっかくの…オフだ…」
「だめだ…」
しゅんとしょげる轟に…はぁ…しょうがない…
「…全部終わったら…相手したる…」
その言葉にパァと一気に表情が嬉しいそうになる。なんだかんだでオレは、こいつに甘いのだ。
食器洗いを頼んでオレは、さっき洗ったシーツ等を干す終えると掃除機かけまた洗濯機を掛け、ホコリが少し溜まった棚等を拭くそう、ただ無心で掃除をすることがオレストレス発散の一つなのだ。こいう時は、それがわかっているのか轟は話しかけてこないのだ。
最後にベッドに新しいパリパリのシーツを張り終えリビングに行くとコーヒーを淹れてくれたようで2人ならんでソファーで一休みする
「ふぅ…」
「お疲れ…」
「やっと少し片付いた…やっぱり3日分ゴミ貯めるとヤバいな…」
「爆豪…ゴミ捨て行ったのか?いつ?」
「起きてすぐだ…」
「ゴミ捨ては、唯一のオレの仕事だろ…」
「お前…起きるの待ってたら車行っちまうだろが…」
何故ゴミ捨てごときに焦っているのか意味が分からなかった。
「誰にも合わなかっか?」
「っあ?あぁ…新聞配達員くらいか…」
「変なことされなかったか?」
「何!バカなこと言ってやがんだ!物好きはお前だけだ!」
「だが…」
耳元でセックスのあとのお前のフェロモンヤベ…から…今度は、オレが行くホントに意味わからんことを言ってくるため爆破をお見舞いしてやった。
「うんな!バカなこと言ってないでさっさと買い物行くぞ!」
「爆豪…爆破は…やめろ…待ってくれ…オレも行くから…」
お互い帽子、マスク眼鏡で少し変装し部屋を出る。
「爆豪…手繋ぎたい…」
「………」
仕方なく手を出すと満足そうな顔しやさしく握ってくる
流石に街中は離す。
オレは、堂々と手繋ぎたいのに…と少し残念そうに手を離す轟。それは無視することにする。
スーパーにつき必要なモノを一通り買い。
蕎麦が食いてというため、蕎麦屋で昼食にする
相変わらず旨そうにくやがるなぁ…と思いながら蕎麦を啜る。
部屋に帰ると洗濯物は、乾いていた。
轟は、事務所から呼び出しがありあのクソ親父が…とブツクサ言いながら行ってしまった。
いないうちに残っていたことを片付け、夕飯の下準備をしやっと一息着く。
忙しかったが体は、スッキリとしていた。
「ふぁ…」
とあくびをし少しだけ…ならとソファーに横になる。
「クソ親父が今日は、休みなの知ってるくせに…爆豪…帰ったぞ…」
いつもの「オケリー」の声がしないのを不思議に思いリビングに行くと
スヤスヤとソファーで眠る爆豪がいた。
「全く…疲れてるのに…」
幾ら熱い夜を過ごしても、次の日はしっかりと起きて家事をする爆豪…
寝てればいいのにと思うが溜まった家事をすることが意外に彼にとっては、ストレスを発散することなのだと同棲して気づいた。
だからなにも言わず爆豪が手伝ってほしい時にだけ手伝う…介入するとかえって怒らすだけなのだ。
気持ち良さそうに眠る爆豪に静かにブランケットをかける「っう…っん」
起こしたか?と思ったが身じろぐ程度で眠りは、思ったより深いようだ。
そっと寝顔を見る、寝ている爆豪は表情が幼くなるのだ。
「お疲れ…」
頭を優しく撫で、額にチュッとキスを落とす
時計を見ると16時。
もう少ししたら起こしてやろう
それまで、「お休み…」
もう一度キスをする。