ワンドロお題「太陽」暑い。
というか熱い。
ギラッという擬音がぴったりの太陽を遮る雲は一つもなく、マントを頭から被らなければ死すら脳裏によぎる。
「この太陽ならバーンにくれてやってもいいな…」
「おいヒュンケル、目が座ってるぞ…ところでどういう表現だそれは」
ラーハルトとしては当然の疑問なのだが、ヒュンケルはきょとんとした表情でまじまじと相方を見つめている。
時間としては10秒くらい経っただろうか―ヒュンケルはぽん、と手を打った。
「ああそうか、お前はバーンの地上破壊の目的を知らなかったな!!!」
ラーハルトとしては妙な顔をせざるを得ない。そもそもバーン本人に何か思う事は超竜軍団時代ですらない。
「太陽を欲しがったのか」
「本人はそう表現していた。地上破壊はそのための手段だと。」
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