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    サトリ

    @satori_vinca

    かきかけ且つ箇条書きメモのような超短文小説を上げてます。作品にはタグ付け、地雷配慮などしていないので閲覧は自己責任でお願いします。

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    サトリ

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    2ndD.R.Bの後、恋人関係に戻った獄さんと寂雷先生の話。寂雷先生女体化。
    序盤だけでこの後R-18の内容に入る予定。

    暗い部屋の中で2つの影が重なる。
    触れ合った唇を離し、女の顔を覗き見る。
    そこには涙が一筋、頬を伝っていた。

    ……どうした。
    ぼうっと物思いに耽る寂雷に獄は優しく声をかけた。
    また、こんなふうに獄と過ごせるなんて思ってもいなかったから……つい。
    寂雷が瞳を閉じると1つ、また1つと涙がこぼれ落ちる。
    自分の腕の中に寂雷を引き寄せた。

    まだキスしただけだろ。そんな反応されたら、こっちまで気が狂う。
    2人が恋人として過ごす時間は
    キスも体を重ねることも何度も経験していた。
    本心をぶつけ合ってから初めて

    思えば、こうやってただ静かに過ごすなんてしたことがなかったね。昔は獄といることが当たり前で……いなくなることなんて考えてもいなかった。

    寂雷は黙って頷いた。

    こいつは、神宮寺寂雷という人間は、あまりにも不器用だ。
    天才故に人の気持ちに疎くて、そのくせ寂しがりやで、寂雷が弱い人間だということを俺が一番よく知っていたのに。俺はあの日、寂雷から離れた。
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