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    makino1639

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    makino1639

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    『🍃🔥2cm3kg差なんて誤差みたいなもんじゃん(差がないでもやっぱり差があるでもどっちも楽しめて美味しすぎる😋)』癖に忠実に、書きたいシーンだけ書いて終わってます。
    漫画向きのネタで、描写がイマイチな所が多々あるかとは思いますが、脳内補完をお願いします🙇‍♀️

    #不死煉
    immortality

    土手 そぼ降る雨の中、昼の明るさと暖かさが見る間に失われていく。
     ──けられている。
     ひたひたと寄ってくる気配に、振り返りもせず足を早めた。



     炎柱である煉獄は、その見た目も相まって、護法神の化身とたとえられることがある。魅せられる者は後を絶たず、逆に異常だと毛嫌いする者も合わせれば、不審者がまとわりつくのはもはや日常茶飯事である。
     警察に突き出すというのも、こちらが政府非公認の組織に所属する身であるからには、なるべく避けたい。まして追跡者が人間でない場合、彼らの手に負える代物ではないのだし。
     チラリチラリと見え隠れする気配は、まだどちらのものとも判別できなかった。

     担当地区を回っていたら火事に行き当たり、それには別の隊士が任務として対応していた。取り急ぎ協力して消火したところで詳細を聞くと、火事場に出る鬼がいると言う。深夜でもエサの方からのこのこ外に出てくるのだから、鬼にとっては絶好の狩場だろう。はた迷惑なことに、火事騒ぎに便乗どころか、放火犯の容疑すらあった。
     結局その鬼は現れず、引き続き追う隊士と別れ、煉獄は数歩歩いて振り向いた。視線を感じるが、ガヤガヤと後片付けに立ち歩く人々のざわめきで、正確な位置は分からない。気を取り直して歩き出すと、距離を開けてついてくる気配があった。

     人間ならば、撒けばよい。鬼であれば、斬らねばならない。

     途中、何度も寄り道をしながら、煉獄は歩き続けていた。どんより曇った空から、ついに雫が二、三滴垂れたのをかわし、染め抜きの暖簾を掲げた和菓子屋に滑り込んだ。
     こぢんまりとした店構えは知る人ぞ知るといった趣きで、他に客はいないようだった。サァと小雨にけぶる街路を行き交う人もない。やがて暖簾を押し上げたのは傘の先で、パッと開いた紅色の蛇の目傘は、持ち主の体躯に比べてやや小さかった。仕方なしに羽織の肩をすくめて、なるべく傘の中に身を収めるように歩き出した。

     夕暮れにはまだ早い時間でありながら、冷たい雨に閉ざされて、薄暗がりが濃さを増していく。大川の土手に上がった頃には、もはや夜の様相を呈していた。
     見渡せる範囲に、人っこ一人いない──そう思ったのだろう、不意にぽぽぽと鬼火が舞った。かまわず歩き続けると、鬼火が連なって輪になっていく。まるく囲まれて、ようやく立ち止まった。

    「よく見せておくれ、わたしだけの炎……」

     雨は降り続いている。魔性の炎が勢いを増し、円をせばめようとした瞬間──ポンと傘が投げ上げられ、ついで羽織の裾が火焔のごとく舞い上がった。
     腰間からほとばしった閃光は鬼火を圧倒し、らせん状に拡散する。光と共に突風が吹き抜けた後には、不死川が白銀の頭髪を濡らしながら断末魔の叫びを見下ろしていた。

    「最期に、あの美しい炎を、一目……」

     スッパリと胴体と泣き別れた首が、うわごとのようにくり返す。不死川は緑刀を突き立て、吐き捨てた。

    「理由も願望も知ったことか。鬼は殲滅する」



     土手の下に転がり落ちていた傘を拾い、和菓子屋まで戻ってきた不死川は、出迎えた煉獄にまず羽織を渡した。傘の内に抱え込んでいたのか僅かに湿り気を帯びているのみで、ほっとした表情の煉獄は思わず胸の内を口走ってしまった。
    「戦闘開始時に投げ捨てられると覚悟していた」
    「……俺は柱ってだけで、人ん家の由緒をぞんざいに出来るお立場じゃねェよ」
     ぶっきらぼうに返した不死川は、そそくさと詰襟に手をかけた。閉じきってはいなかったものの布地の感触にこれ以上耐えられないとばかり、思い切りよく前をはだける。予備の隊服とはいえ羽織との扱いの差に、後ろで控えていた千寿郎がクスリと笑った。

       了
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    makino1639

    MOURNING🍃さんの悪い評判について⚔️匠(捏造モブ)目線でひとこと言いたいという話。脇役ですらない裏方キャラの妄想を楽しめる方向け。書きたいところだけ書いた超短編
    ※事後(雰囲気のみ)
    ※切り傷の描写あり
    ※🍃さんの傷跡=自傷の痕に異論を唱えたいわけではなく、こんなのもアリよね〜と軽く楽しんでいただければ
    刀の錆 つつ、と指が肌を滑る。気持ちよくまどろんでいた不死川は、ゆるくまぶたを持ち上げた。目の前に金色の頭髪がふわふわと広がっている。夢よ覚めてくれるなと瞳を閉じて、腕の中のぬくもりに頬をすり寄せた。

     身じろぎした恋人は、いまだ眠りの中にいるらしい。スゥスゥと再開した寝息をくすぐったく感じながら、煉獄は肩、腕、胸と、目についた傷跡をなぞっていった。普段あれだけ盛大に前を開け広げて見せつけているに等しいのに、不死川本人は全く意識していないとのたまう。縦横に走る傷跡に触れることが許されるのは、文字通り懐に入れられた者の特権だった。
     薄まった古傷はともかく、赤く盛り上がっているものは、血が止まりさえすれば後は構わなかった印だ。通常、全集中の呼吸で早く傷を癒す方向に血流を操作するが、不死川は逆手に取って他に血を回している。自然治癒どころか、これでは遅々として治るものも治らない。全身の傷跡が減らないわけだ。
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    makino1639

    MOURNING『🍃🔥2cm3kg差なんて誤差みたいなもんじゃん(差がないでもやっぱり差があるでもどっちも楽しめて美味しすぎる😋)』癖に忠実に、書きたいシーンだけ書いて終わってます。
    漫画向きのネタで、描写がイマイチな所が多々あるかとは思いますが、脳内補完をお願いします🙇‍♀️
    土手 そぼ降る雨の中、昼の明るさと暖かさが見る間に失われていく。
     ──[[rb:尾 > つ]]けられている。
     ひたひたと寄ってくる気配に、振り返りもせず足を早めた。



     炎柱である煉獄は、その見た目も相まって、護法神の化身とたとえられることがある。魅せられる者は後を絶たず、逆に異常だと毛嫌いする者も合わせれば、不審者がまとわりつくのはもはや日常茶飯事である。
     警察に突き出すというのも、こちらが政府非公認の組織に所属する身であるからには、なるべく避けたい。まして追跡者が人間でない場合、彼らの手に負える代物ではないのだし。
     チラリチラリと見え隠れする気配は、まだどちらのものとも判別できなかった。

     担当地区を回っていたら火事に行き当たり、それには別の隊士が任務として対応していた。取り急ぎ協力して消火したところで詳細を聞くと、火事場に出る鬼がいると言う。深夜でもエサの方からのこのこ外に出てくるのだから、鬼にとっては絶好の狩場だろう。はた迷惑なことに、火事騒ぎに便乗どころか、放火犯の容疑すらあった。
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    DONE※修正版の方をご覧くださいー!
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    【メロウ】

     都心から少し外れた場所にある、廃業したばかりのホテル。もともとデザインホテルとして多くの利用者に愛されてきた建物だけに、すぐに取り壊すことはなく、イベントスペースとして当面は活用されることになった。
     結婚式やイベントなどが開かれてきただけあり、高い天井に広いホール、贅沢な音響設備が残されており、目敏いアーティストやミュージシャンがすでにいくつかイベントを開催していた。
     日がそろそろ落ちかけるころ、駅から遠いそのホテルに向かって、若い男女がぞろぞろと歩いていく。梅雨の晴れ間で、今日は傘も要らなそうだが、じっとりとした湿気が肌に纏わりつく。間近に迫る夏の気配に、若者たちはノースリーブやショートパンツにサンダルと、開放的なファッションでさざめき合う。
     今日はこれから、招待制のシークレットライブが開かれるのだ。出演はもうすぐ単独武道館公演も夢じゃないと言われているスリーピースのロックバンド、「The Undead」だ。最近では数千人クラスの大箱でのライブしかやっていない彼らが、500人も入らないような会場で演るのは、ファンなら見ておきたいステージだった。至近距離で、いつも 5814