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    KAYASHIMA

    @KAYASHIMA0002

    🌈🕒ENのL所属💜右小説置き場。
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    KAYASHIMA

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    💛💜。プールサイドの視点。
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    KAYASHIMA

    DONE2024.7.7にじそうさく09にで配ってましたペーパーの小話です。謎軸のなつのおはなし。
    前日に夕飯を食べ、ホテルに戻り❤️の3Dお披露目を流しながら書きました。ネタは2023.9にわたしが吐いていたもの。
    【mafiyami】線香花火とかいて 背中がじっとりとしている。汗ばんだ肌に、少しだけ生地の洗い浴衣のほつれが襟首をちりちりと擽って、暑さに要らないアクセントも追加されて。日が落ちて、薄雲はあれど小さく星も覗く、蒸し暑い初夏の夜だった。梅雨明けを待つばかりの、はたまた合間の小休止なのか、今日の天気はどうやら解散するまで持ちそうらしい。とはいえ明日には直ぐに雨の予報が出ていて、しばらくは傘マークがちらちらと一週間居座っている。隣でしゃがむこの人は、見た目通り晴れ男らしい。太陽みたいな人だとは思っていたけど、まさか本当に化身なのでは? なんて冗談さえ笑えないかもしれない。彼の隣にいると、外気温がプラスされる。僕はそう感じている。実気温と体感温度の違いだっていわれるかもしれない。人間はいるだけで熱を発してるわけだし。だけど、そういう意味じゃない。ルカの隣は確実に気温が高いんだ。決して、僕の体温が勝手に上がってるわけじゃないんだ。
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    KAYASHIMA

    DONEIsアンソロに寄稿しましたお話です〜。
    第2弾もまたあるぞ!楽しみだ〜。
    【💛💜】衛星はホシに落ちた『衛星はホシに落ちた』







     僕は恋を知っている。
     僕は自覚も知っている。
    「恋を、自覚したから」、知っている。
     ルカという男に恋をしてから、僕は彼の周りをつかず離れられず周回する軌道衛星になった。決して自分から、形を保ったまま離れられないけれど、ルカの持って生まれた引力には逆らえずに接近してしまう、どうしようもない人工物。それが今の僕。近づきすぎたところで大きなルカには傷一つ付けられないで、きっと刹那的に瞬く塵になるソレ。そんなことは望んでいないし、そもそも自覚したところで、ルカという数多に愛される男を自分のモノにしたいなんて、勇気もない。それに、そうしたいとも思わなかった。百人のうち、きっと九十人がルカを愛するだろう。僕には自信があった。そのくらい、魅力に溢れている。だから、誰かのものになるのはもったいないと、本気で考えてしまったから。まあ、どう動けばいいのか分からなかった、ってのも、あるんだけれど。何を隠そう、右も左も分からない、僕の初恋だった。心地のいい存在。気負いしなくていいし、持ち上げなくてもいい。危なっかしいのに頼りになる。幾千の星に埋もれない。ルカは僕にとって一等星だった。
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    KAYASHIMA

    DONE💛💜♀。学パロ。
    可愛くなりたいと思った瞬間の女の子は無敵。
    【Lucashu♀】はじめてのパンプス。

    頭のてっぺんから、爪先まで鏡で確認して、ため息をついた。学校の女子トイレで佇んで、自分の姿をはじめて、「これはないな」って思った。無地のTシャツに履きなれたジーンズ。綺麗で羨ましいっていわれてる髪だってポニーテールで高く結うだけ。そりゃ、そう。あんなこといわれても仕方ないんだ。
    「シュウって、かわいいけど、女には見えねえよなあ」
    「そうなんだよな。残念すぎ」
    「な。付き合っててもあんな感じなら美人でもすぐ別れる」
    げらげらとした笑い声と、クラスの女子をランク付けする言葉。教室のトビラの前で、僕は入ろうに入れず立ったまま。その流れていくランキングを聞き流そうとしていた。廊下。見下ろした自分のつま先。スニーカーなんか、ちょっと履き潰してる。無性に恥ずかしくなった。まるで女子力がない。三姉妹の真ん中で、姉と妹は可憐で可愛いのに、僕はテコンドーして、ヘラヘラ笑って男の子と平気で遊んで、数学解いたりして。まるで男の子みたいな生活してて。思い返しても、僕って。ああそうだ、「僕」なんていってる時点でなんだかもう手遅れな気がした。足元がぐらぐらして、僕は唇かんで教室に入るのを諦めた。その足で駆け込んだ女子トイレで、化粧っ気のないなんの努力もない顔を撫でて、泣きそうになってる自分が恥ずかしくなった。こんなんじゃ、僕はルカに愛想つかされてしまう。
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