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    相楽信之(シノ)

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    遙か
    色々ごちゃまぜ
    (過去にアップしたものです)

    #遙か
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    related works

    百合菜

    PAST遙か1・頼あか。
    「はっぴー・ばれんたいん」

    2018年2月にネオロマの世界に戻ってきてすぐに書いた話です。
    立春を過ぎたとは言え、まだ暖かいとは言いがたい日が続く。
    あかねはコートを着て、マフラーも手袋もきちんと身につけた。
    でも、日差しは少しだけ春に近づいているのがわかる。
    そんな中、あかねは最愛の人と会えると思うと心はますます暖かくなっていった。

    学校の授業が終わり、待ち合わせの場所に行くためあかねは昇降口で靴を履き替えていた。
    あの京の世界から戻り、半年とちょっと。
    あのとき、運命をともにする約束をした頼久はこの世界に馴染むため、そして生活の手段として職についている。
    いずれあかねがそれ相応の年齢に達したときに迎えられるようにするため。

    二人の待ち合わせは駅前のカフェ。
    あかねが店内に入るとそこには頼久の姿が目に入った。
    長い足を邪魔くさそうに椅子からはみ出しているのが、あかねにはなぜかかわいく見えてしまう。

    「頼久さん!」
    「みこ……あかね」

    ちょっと油断していると、いまだに京の世界にいたときの呼称で呼びかねない頼久だが、あかねの怪訝な顔つきですぐに訂正する。

    「ごめんなさい。来てもらって」

    頼久の目の前にあるカップの飲み物はほとんどなくなり、湯気も消えている。
    おそらく 2150

    recommended works

    k_ikemori

    PAST過去作_遙か3/景望・オリキャラ(娘)がいます。氷原聞いて『景時を幸せにしてやんぜー!』という、勢いに任せて書いた。と、当時のあとがきに書いてあった…花かんむり


    こんな幸せがあるなんて思いもしなかった。


    風が優しく頬を撫で、包み込むように降り注ぐ太陽の光を浴びながら景時は緑の匂いのする空気を胸一杯に吸い込んだ。
    景時はぼんやりと開け、葉の隙間から差し込んでくる太陽の光の眩しさを遮るように手をかざした。
    そしてふと近くにあるはずの気配がない事に気づき、ゆっくりと首を巡らせば少し先に身を屈めて何かをしていて、その姿を捉えた事に安堵して再び目を閉じ、光を遮っていた手を下した。
    彼女と――望美と出逢う前は思い描く事もしなかった幸せが今この掌の中にある。その幸せは全て望美が運んできてくれたものだ。
    望美がいなければ願う事も、手に入れる事も、立ち向かう事すらしなかった。情けない所も沢山見せた男の隣に居てくれる。それすらも受け入れてくれた上、桜色の唇が「好き」と結んだ時は眩暈がしそうなほど幸せだと感じた。
    平家との戦が終わり、幾度もの季節が流れた。
    望美と初めて出会い、色々な花々が咲き誇る春。
    先ほどから微かに鼻腔をくすぐる花の匂いを感じて頬を緩めた。


    その時慌ただしく近づいてくる小さな足音に不思議に思い目を開けたのと、小さな影が眼前 3172