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    もくもく

    @8clouds_hrkw

    ss置き場。
    書いたものや書ききれなかったもの、それから進捗をまとめておいています。

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    もくもく

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    両片思いの二人と新の指輪の話。
    暗い。願望と捏造しかない。
    そまが具合悪そうな日ほど心配で付き添ってしまうあらたいそう……。って思って書いた。これを考えたときに生まれた「親愛のキスは~」は、これといろんなところが逆になるように書きました。

    #颯新
    dashingNew

    君が触れたら最後(颯新) 宮田颯真には、ずっと口にしたかった問いがあった。
     答えを知りたい。思い立ったら一直線に進む彼の足を止めたのは、ある懸念であった。もしもその問いに「YES」と言われてしまったら? 新の前で相棒だ、親友だと笑っていられる自信がなかった。
     このままこの疑念や不安を檻の中に閉じ込めて真実から目を逸らすのだと思っていた。
     不意にその問いが口からこぼれるまでは——。
     
    ✳︎ ✳︎ ✳︎

     最近、調子が良かった。だから、忘れていた。自分の脆さを。
    「……っ、た…ぁ」
     ずきり。また身体のどこかが軋んだ。痛みの発信源は頭なのか四肢なのか、はたまた内臓なのか。それとも全部なのかもしれない。
     寝具の上に仰向けになりながら、何度目かの重い息を吐いた。額に腕を乗せる。防衛本能からなのか、汗腺から噴き出した雫が手首をじめりと濡らした。
     雨の日は、動かない足がよく痛む。縫合が済んでしっかりとくっついている筈なのにじくりじくりと、熟れた果実が腐っていくように痛み出すのだ。担当看護師は気圧のせいだと笑い、颯真のことを励ましたが、毎回こうだと呪いたくもなる。
     特に季節の変わり目には不調をきたすことが多い。夏は気候の変動が大きいから余計に。湿度も高く蒸し暑いこの病室は病を患った身体にはきつかった。
     突然の雷雨なんてものはもってのほかだ。灰色の雲が厚くなってくる頃には、雨粒を察知して末端から痺れ出す。そうなるともう指の一本も動かすのが億劫だった。
     いっそ、誰かが楽にしてくれたらいいのに。
     一度も口にしたことのない恐ろしい願いを、颯真は今日も無意識に頭の中で繰り返す。
     言葉には力がある。弱音を口にすれば本当の想いが遠ざかる気がして、颯真は今日も強く瞳を瞑った。
    「颯真、来たよー」
     新の声。いつもと変わらない軽い呼びかけに、颯真の肩はびくりと震えた。痺れた指先でなんとか掛け布団を引っ張るが、カバーを引っ掛けて持ち上げることしかできなかった。
     瞼の上に乗せていた腕を持ち上げると、ぼんやりと人の形が浮かび上がる。ややもすると、最近見慣れた相棒の姿がくっきりと見えるようになった。
     雨に振られたのか新の前髪はぐっしょりと湿っており、ご自慢のメッシュは掻き上げた手のひらの内で肌に張り付いている。外の雨はかなり強いようだ。
    「……はは。こんな天気の日は出歩くもんじゃねえな」
    「だね」
     かたり、壁に立てかけてあったパイプ椅子を開く音だった。
    「今日はまた随分と辛そうだね」
    「まあな。これでも午前中よりは調子がいい」
     颯真は点滴の管がついた左腕を布団の中に隠して、反対の手でピースサインを作る。指の腹は白いシーツの方に首をもたげていた。
    「それならよかった」
     新は颯真のくたびれた指先に人差し指と中指の腹で触れ、そっと押した。嵐に振られた指先は、ほんのり冷たい。
     まるで指と指で「こんにちは」をしてるみたいだ。何を子どもみたいなことを。体調が悪くなると思考まで退行するらしい。
     昔、ライブの後に拳を合わせた過去がぼんやり呼び起こされる。その時、新がどんな顔で颯真を見ていたのかなんて、もうぼやけて思い出せなかった。
    「練習は?」
    「雨で中止。風邪、引かせるわけにもいかないし。これでも年長者ですから」
    「新は?」
     ——風邪引く前に帰れよ。単語を絞り出すことすら億劫な喉。殆ど真意の伝わらない台詞の割に、新は全部わかったように大丈夫だよと緩く微笑んだ。
    「来てくれて悪いんだけど、こんな日だから相手してやれそうにない」
    「こんな日だから来たんだよ」
     点滴を打っているから、新に背を向けようとしても、颯真は動くことができない。仰向けの姿勢のまま瞳を閉じて、深く息を吸う。振動で、大きな汗の粒が額からこめかみの方へと流れていった。
     新は、ベッドの横に備え付けてある引き出しからタオルを取り出すとぽんぽんと、触れるか触れないかの力で汗を拭いた。物を探すのに迷いがない。自分で仕舞ったのだから、造作もないだけだった。
     タオルの柔らかさに肩の力が抜ける。小さな声でお礼を言うと、どういたしましてといういつもの返事。最近は頼むより先に、颯真がして欲しいことを察して新の身体はよく動いた。ゆっくりと息を吐いて目を開けると、新の腕が離れていくのが分かった。
     そのときだ。シルバーリングについた水滴が白色の光に反射してきらりと目に映ったのは。その指に嵌めてある銀色を見る度、颯真は奥歯を噛んだ。どうしてその指なんだ。
    「新ってさ」
     だめだ、と冷静な自分が赤旗を上げてホイッスルを鳴らす。だがもう、脳はすでに信号を出していて、言葉をするのを止められやしない。
    「付き合ってる奴いるの?」
     問われた新は、刹那の間その瞳に驚きの色をみせた。だが、瞬きを一つしてすぐにその動揺を隠した。くだらない質問をしてと歪な笑みを浮かべながら、彼はあっさりと答えたのだ。
    「いないよ。今は恋愛なんてしてる場合じゃないだろ?」
     まるであらかじめ用意されていたみたいな声色だった。
     新の声を機械で録音して、それをいつでも再生できるようにしておいたような。無機質な返答に颯真が納得できるはずもない。
     ポーカーフェイスを貫いているようでいて、その実、表情豊かな親友の嘘を、付き合いの長い颯真が見逃すはずなかった。
    「だいたいどうしてそんなこと考えたの?」
     もしそうだとして、俺がお前に内緒でいるとでも思ってたの?
     新は瞳だけで颯真を詰った。自分は今、相棒との夢を叶えるのに必死なのに。それは心外だと、金色の瞳が三日月の如く細くなった。病人の前で声を荒げるわけにもいかない。湧き上がった怒りを、タオルを握りしめることで落ち着かせた。

    「指輪」

     颯真は唇だけでたった三文字を刻む。音にならなかった分は、痺れた指先で親友の左手の薬指を示すことで補った。
     ついに尋ねてしまった。その指にあるアクセサリーの意味を。
     颯真の記憶の中の遠野新は貴金属で着飾るような男ではなかった。一般的に十九にもなれば、洒落てくるのは当然だろう。だが、白い壁の中で青春時代を過ごした颯真の感性はずっと学生のまま。大人の男に憧れた少年の心のまま止まっていた。
     今の新は新だけど、自分の知っている新とはズレがある。新だけが急に大人になってしまったような感覚に戸惑い、そしていつかその距離が埋められないほどに離れてしまうのではないかと、颯真は危惧していた。
    「ああ、これ」
     新の返答はまたしても淡白だった。なにを当たり前のように。その指に嵌める意味を知らないわけがないくせに。
    「虫除けだよ。海外でビビッドストリートみたいなところに行くとさ。余計なのに絡まれちゃうからね」
     颯真の視線から逃れるように新の右手が自身の左手に重ねられる。鈍い銀色は暗闇に覆われてしまった。
    「いつ買ったんだ? 前からかっこいいなって思ってたんだよ」
     不思議とするりと嘘がつけた。それはきっとホッとしたからだ。新が自分を置いて、他の誰かとの人生を歩んでいるわけではないと分かったから。
     離れていた間に恋人がいたわけでもなさそうだ。勿論、今も。
     颯真はなぜ自分が酷く安心したのか、その理由をきちんと理解していた。だから、何故新が自分の感想に少しだけ傷ついたように、驚き、そして眉を下げたのか、その理由が分からなかった。
     新は何か自分に隠し事をしている。疑惑を晴らしたはずが、また新しい謎が颯真の心を揺らした。それはどんなリハビリよりも、現在進行形で颯真を苦しめている。
     途切れ途切れの間で、新は理由を話した。宝箱の箱を開けて、見せていいのか迷うみたいに、視線が指輪と颯真の間を行ったり来たりしていた。
    「もらったんだよ。大事な人に。でも、どうやらそいつは、そのことを忘れてしまってるみたいなんだけどね」
     新の頬を雫が伝う。目尻から顎の方へ、すうと伸びた線。まるで泣いているみたいに思えたそれは、前髪から落ちてきた雨粒であった。
     大事な人って誰なんだ? オレの知ってる奴?
     踏み込むのは今だと思い、口を開く。だが、それを口にすることは叶わない。
     丁度担当医師が颯真の具合を確認しにやってきた。新は付き添いの看護師に促されるままに病室を出て行く。
     点滴の針が抜け、身軽になったが颯真の身体が重く、ベッドに張り付いたまま。腹の中に石でも詰められているのかと錯覚しそうなほど苦しい。
     医師達が病室を出て行っても、新が病室に帰ってくる気配はなかった。

    ✳︎ ✳︎ ✳︎

     彼方此方で音楽が鳴り響いている。ドラムやギターといった爆音のバンドサウンド、息の合ったストリートダンス、ヒューマンビートボックスで金を稼ぐ者、バラードの弾き語り、遠くの方では、ストリートピアノが今話題の曲を奏でている。
     音を奏でる者と音を楽しむ者とが一体となっている。どの通りでも同じような風景が広がっていた。それが颯真のよく知るビビッドストリートだ。
     反射的に、颯真はこれが夢だと分かった。こんな幸せなこと、何年も昔のことだったから。夢なら、醒めたくない。できるだけ長くこの場所の空気を感じていたかった。
    「あのジャケット欲しかったなあ。謙さんが着てそうなデザインだったし」
    「仕方ないよ。高校生には手が出せない値段だったし」
    「そうだけどさー。これ! って思うものって、なかなか見つからないだろ」
     口を尖らせてぶう垂れているのは過去の颯真だ。懐かしい。あの頃はライブ用の衣装を新と買いに行ったものだ。少しでもかっこつけたくて。小遣いを握りしめてワンサイズ上の服をいろいろと買った。
    「そういえば、さっき買ったチェックのシャツ新にめっちゃ似合ってた。うはー。早くこれ着て、ライブで歌いてえ」
    「はいはい。じゃあ、買い物は終わりにしてそろそろ練習するよ。……ちょっと、颯真」
     新の制止も聞かず、颯真はどこかに向かって走り出した。足を止めたのは、シルバーアクセサリーを扱っている露店の前だった。
    「こういうの新に似合いそう」
     追いかけてきた新が、パーカーの袖を掴む。振り返った颯真は、頬を紅潮させながらお目当ての品を指さした。
    「自分の買わなくていいの? さっきから人の物ばかり選んで」
    「え、そうか?」
    「そうだよ。それに前から欲しがってたのは颯真の方だろ」
     首を傾げる颯真にムッとして、広い額を指で弾く。颯真は小さな悲鳴を上げて額を押さえた。少しは反省しろ。
     今日の練習は颯真の思いつきで中断されてばかりだったので、新は面白くなかったのだ。かといって、無理矢理練習に付き合わせても、上の空になることは目に見えている。颯真の気がある程度済んだところで公園に移動しようと思っていたのに。
     新の葛藤など、浮かれた颯真が気付く筈もない。だって、最近は練習づけでこうやって新とゆっくり過ごす時間なんてなかったから。高校生になったし、アクセサリーをつけてみたかったのは本当のことだけれど。だって、新の前ではいつだってかっこつけていたかった。
    「じゃあ、オレに似合うのを新が選んでよ」
     オレは新に似合いそうなとびきりのやつ選ぶから――。
    「……すぐ選べなかったら、別日にして」
     大きな口でにっかりと颯真は笑う。その太陽にも似た眩しさに新の心が揺らいだ。結局颯真の思い通り。この笑顔に新はかなり弱かった。
    「これどう? 少し大きいかな。ちょっと手貸して」
     紙袋を持っていなかった新の左手を颯真の右手が引き寄せる。そして、それを彼の左手の上に乗せると、銀色の輪を新の薬指に通した。
    「お、ぴったり」
    「なんで、指輪なの」
     よりにもよってその指に。せり上がってくる感情と心拍数をどう殺したらいいのかわからない。ただ紡いだ声はしっかりと鳴っていて。自分の動揺がどうにか颯真に伝わらないようにと願ってしまう。新がそっと商品の置かれているプレートに視線を落とすと、長い前髪が彼の表情を隠してくれた。
    「だって、いっぱい付けてるとかっこいいんだって。ほら、こっちも」
     颯真は先ほど取った器とは別の所から、デザインの違う指輪を人差し指に嵌めた。
    「確かに、悪くないね」
    「じゃあ、これオレからプレゼント。そんなに高いもんじゃないし」
     指から銀の輪とそれから颯真の手が離れていく。あの調子じゃあ、自分で買うからと言っても聞きやしない。新は触れられていた左手を首に当て、大きな溜息をついた。
    「今度のイベントまでに颯真に似合いそうなの選んでおくから」
     冷静に良い物を見極める気力がなかったから、お返しは後日ということにしてもらった。
    「おう。楽しみにしとく」
     颯真は新が選んでくれるものなら、どんなものでも構わなかったのに。けど、妥協しないところも新の長所だと思っていたので、ここは颯真が引くことにした。
     そういえば、新からお返しもらったんだっけ、オレ。
     だんだんと夢の中の声と音楽がぼやけていく。まだ眺めていたいのに。無情にも夕方五時の鐘の音が、颯真を現実に引き戻した。
    「あれ、帰ってなかったのか」
     ぱちりと目を開けると、ダークブラウンの髪の毛とチェックのシャツが視界に入ってくる。新はベッドに肘をついて、穏やかな寝息をたてていた。
     雨は上がったらしく、病室には新のメッシュの色に似たオレンジの夕日が差し込んでいた。身体はすっかり軽くなった。颯真は介護ベッドのスイッチを押し、背中側を持ち上げる。そしてずりずりと背中を擦って起き上がった。
    「これ、オレが昔お前にあげたのか」
     先ほどまで苦々しく思っていたシルバーリングの光が今は美しく思える。新が起きたらなんと言おうか。あいつはどんな顔をする? 驚くか。それとも笑うのか。もしかしたらやっと思い出したのかとからかわれるかもしれない。
     でも、忘れてたって仕方ない。あの出来事は事故の少し前のことだったから。
     医者があるとき言っていた。事故の影響で事故の直前の記憶が曖昧になることがあるって。だから、きっと忘れてしまっていたのだ。颯真は新との思い出が欠けていたことが腹立たしかったし、忘れてしまっていたことに対して申し訳なかった。
    「ん……。そーま。起きて大丈夫なの?」
     新が眠そうに目を擦りながら、起きてきた。舌足らずな声で名を呼ぶ姿を、颯真は愛おしそうに眺めた。肩がこったのだろう。颯真は腕を上にあげて猫みたいにのびをしていた。
    「寝たらだいぶ良くなった。それよりさ、新。オレ思い出したことがあるんだ」
     早口でまくしたてる颯真の顔を新は瞬きを繰り返しながらぼんやりと見ていた。
    「オレ、まだお前にアクセサリーもらってない」
     颯真の口から飛び出してきた台詞に、新の顔から眠気どころか血の気が引いた。きっと颯真は気が付いたのだ。新がなぜあの指輪をしているのかということに。
     まて、さっき自分はなんと口走ったのか。具合が悪かったから、彼は覚えていないかもしれない。でも、もし覚えていたら。
    「その指輪、もしかして昔オレがあげたやつ? もし、そうならすげえうれしい。ありがとう」
    「……颯真」
     新が静止の意を込めて掠れた声で名を呼ぶ。だが、颯真の言葉は止まらない。
    「今も大事にしてくれてるなんて思ってもみなくて」
    「颯真」
    「だからお前がさっき言ってた『大切な人』っていうのがもしかして、オレだったら――」
    「颯真!」
     新の声が二人きりの静かな室内にこだまする。颯真の前で新が声を荒げたのは、彼がシブヤに転院してきてから初めてのことだった。
     簡単に暴こうとするな。どんな気持ちで俺がお前への感情を隠していたかなんて知りもしないくせに。
     颯真は驚いて息をするのも忘れていた。そんな反応は予想していない。
     伏せていた顔を上げた新の目尻には涙が浮かんでいた。あくびのせいなんかじゃない。颯真のせいだった。
     新の顔とそれからシルバーリングを付けた人差し指が、颯真の唇に迫ってくる。颯真は動けなかった。何が起きているのか、よく分からず、瞬きの一つもしないでその様子を眺めていた。
     静かに。唇の目の前で止まった指に、暗にそう言われたのだと悟る。
    「ごめん。その先はまだ言わないで」
     あの夜の越えるのは二人の夢だった。けれど、今は新だけの夢になってしまった。しかも自分は今、唯一無二の颯真ではなく、他の人間とそれを成そうとしている。颯真の夢を代わりに叶える。それは、端から見たら美談に思えるし、颯真も喜んでいる。けれど、心のどこかで許せない自分がいた。
     俺が颯真の夢を奪っているんじゃないかって。
     事故に遭って、苦しんでいる颯真を置いて、海外に渡ったくせに。今傍にいるだけでも十分幸せなのに。こんな自分がこれ以上を求めていいのか。
     それでも新は二人の夢を諦められなかった。否、諦めたくなかった。自分でも颯真でもない者が『あの夜』を越えることは許し難かったから。
     ねえ、もう少し待っててよ。何か掴めそうな気がするんだ。夢を叶えたら、必ず伝えるから。
    「……今日は帰るね」
     新の指が颯真の唇から離れていく。その手を掴んで引き寄せたくとも、不自由な身体では叶わない。それに、今自分の想いをぶつけたところで良い結果は見込めそうもない。颯真の弱気が余計に身体を硬直させた。 
    「じゃあオレは、音楽もお前のこともいつまで我慢すればいいんだよ」
     新が病室を去った後も、彼の謝罪が颯真の頭の中でずっとリフレインしていた。
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