まだまだ見ぬ明日「あっ、結婚式」
休日つぐみと歩いていた時、教会から新郎新婦が出てきたのを見かけた。新婦の真っ白なウエディングドレスがそよ風になびいて眩しく映る。
「素敵……」
目を輝かせてその光景を見ているつぐみ。憧れに満ちた顔はキラキラしていて、思わず胸が高鳴るのを感じた。
「そういえば、お前の将来の夢は花嫁だったな」
「はい、ああいう綺麗なお嫁さんに憧れちゃいます」
ああいった花嫁か……。つい頭に思い描く。綿帽子に白無垢姿のつぐみを妄想したことはあったが、やはり女子はああいったドレスを着たいのだろうか。しかし、つぐみにはもう少し裾が丸く膨らんだものの方が似合うのではないか。上半身も、いやすべてあんなものなのかもしらんが、露出が多すぎるのでは……。
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