Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    らいし

    一次創作のみならず、色々なジャンルでかいています!
    らくがきなどは新しいページを作らずに編集で追加していっています!
    いちページにたくさん載せているのでよかったら見ていってね!!

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🌱 🌿 🍀 ☘
    POIPOI 132

    らいし

    ☆quiet follow

    まだ付き合ってない現パロのモリ若モリ
    とりいそぎ今日中にポッキーゲームの話を書いてしまいたかった
    あとで推敲で変わるかもですがひとまずUPです

    #モリ若モリ
    #現パロ
    parodyingTheReality

    ◆プリッツも忘れないで◆「今日はなんと、11月11日だよ」
    「うん、そうだネ」
    日付を目にして、今日が何の日か思い出してすぐ、モリアーティ教授はそんな状況になることを想像していた。
    その通り、朝からそわそわしていた養子の若いモリアーティが朝食後に少し姿を消し、赤いポッキーの箱を持って突撃してきた。
    スーパーが開く時間になるのも待てず、近くのコンビニで買ってきたらしい。
    「ポッキーゲームをしようじゃないか!」
    言いながら早速紙箱を開け、中の袋を破りチョコレートでコーティングされた固焼きビスケットの棒を取り出そうとしている。
    11月11日。縦の棒が日付の桁が許す最大数並ぶその形から『ポッキープリッツの日』とされている。
    そして、それを理由にポッキーゲームといわれるゲームをやりたがるカップルが大量発生する日でもある。
    カップルならいい、しかしなんというか…2人のジェームズ・モリアーティは『まだ』お付き合いはしていない。
    今のところ、突然何かに目覚めた若いモリアーティが一方的に30歳も年上の養父であるモリアーティにぐいぐい迫っている状況である。
    「あー…いや、今日は甘いモノの気分じゃないと云うかだネ…」
    「む?そうなのか」
    「だからそのポッキーは自分で食べて…」「だがこの僕に抜かりはない!」やんわりと断ろうとした教授の言葉におっかぶせるように、高校生の彼が得意げに台詞を続けた。
    「こんなこともあろうかと!」と、取り出されたのは緑色のプリッツの箱だった。
    ポッキーと共に主役であるはずのプリッツ……ポッキーゲームがもてはやされる陰で、忘れさられがちのプリッツである。
    「…あちゃー」と逃げ道を奪われて冷や汗を流す教授のすぐ横に、ぴったりと座った彼がプリッツを咥えて「ん…っ」と顔を寄せてこようとする。思わず教授はプリッツを手で摘まんで取り上げた。
    そして、置き場に困って食べた。
    「あっ」と残念そうにしながらも、緑の箱はまだ彼の手の中だ。すぐ次のプリッツを取り出そうとしている。
    なんとか止めなくては、と教授は必死で話題をひねり出す。
    「そもそも、ポッキーゲームとは何なのか、分かっているのカナ?」
    「ん? 某アニメ映画で犬2匹がスパゲッティでやったことの再現みたいなものだろう?」
    「そんな古い映画知ってるなんて意外だネ」
    古いも古い。1955年公開というから、教授すら生まれてない時代である。
    「そのシーンだけたまたまテレビで見たんだけど、あー元はコレかな、と個人的に思っただけだよ」
    古いが、有名であるがゆえに切り取られたその場面だけは2人とも見たことがあったようだ。
    「要はキスが目的であって、ゲームとはつくけどゲームと言えるようなものではないよね」
    「なら、つまりはキスがしたいと」
    「う……うん」
    ハッキリ指摘されると我に返るのか、彼はすとんと勢いが削がれて大人しくなってしまった。
    「初ちゅーがそんなゲームにかこつけたもので良いと?」
    「え…っ? 僕はキスができれば何でも……」
    照れてほんのり赤くなりながらも、そこは変わらないらしい。
    彼の通う高校は共学で、同じぐらいの年の魅力的な子だっているはずなのに…よりによってこんな年上を全力で好いてくる気持ちは、教授にはまだ理解しかねている。
    「ソウデスカ…」呆れて呟くと、彼の肩が少し震えてすっと表情から血の気が引いた。
    「イヤなら…やめるが?」前にも見たことがある、不安そうな上目遣い。昔はそれを面白がったものだが、今はその表情が何故か気に入らない。
    教授は黙って赤い箱を取り、ポッキーを一本取り出して差し出す。
    「………ホラ」
    「え?」きょとんと瞬く黒い目の前で、軽くお菓子を揺らして見せる。
    「ホレ、あーん?」
    意図を解した彼の頬にぽっと血の気が戻る。
    「あ……あーん…」
    恥ずかしがって少しだけ開いた唇に、甘いチョコ菓子を差し入れられた。
                                 Raishi 20221111,
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤💖☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    らいし

    PROGRESS現パロのモリ若モリで考えている、自己設定マシマシ一連のストーリーの真endルート、その最後のさらに後日談という訳の分からないものです
    まだ書いてない設定(第二再臨の人格が発現している)を入れて書いています
    ちょっとだけ工ッ×なシーンがありますが、僕のことなので最中は書いてません
    過去の君が未来を得る話「ね…?ジムの体が回復したら、君とデートがしたいのだけど」
    まだその時は夢に終わるかもしれない話だったのだが、終わり良ければ全て良し。
    リハビリも途中ですぐに疲れてしまうのだが、出歩けるくらいにはジムの身体は回復した。
    ジムの中に潜んでいた<私>は、身体の回復が確定した段階でもう、出てこないつもりだったようだが…。
    身体本来の人格であるジムに気を遣ったのか、デートなんて、と散々嫌がられはした。が、ジム自身が構わないと言ったと伝えると「一度くらいなら…」とようやく了承してくれたのだ。
    約束を取り付けてしまえばこちらのもの、意外と律儀な性格をしている彼はもう逃げられない。
    言っておくが、これは浮気ではない。このジェームズ・モリアーティ、ジムの中にいた<私>も紛れなくジムの一部であり、ジムに欠かせない要素であると私自身が思っているのだから。
    8428

    recommended works