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    くろむ

    @_kuroyume

    イラスト、SS更新予定
    🌟🎈、🎈🌟どっちも食べる
    🌟右なら🎈以外左は苦手
    🎈右はなんでも好き

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    くろむ

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    怪🎈+ジュリ❄️×ロミ🌟の死ネタ、バッドエンド
    誰も幸せになれません。
    とある方のネタを元に妄想したのを供養します。
    小説書くのが初なので読みづらいです。
    ※はじめ🎈視点、後半🌟視点のつもり

    #類司
    RuiKasa
    #まふ司

    オルゴールの音色が子守唄を奏でる部屋で僕と彼女は均衡を保っていた。
    「その手を離してくれないかな」
    「…」
    僕の腕をギリギリと握り潰すかのように掴んで、彼女は感情の読めない瞳でこちらを見る。
    一体、その細腕のどこにそんな力を隠しているのやら。
    外では司くん家の警備隊達が慌ただしく走り回っている。
    …これでは捕まってしまうのも時間の問題だろう。
    「君は、どうしても彼のことを諦めないんだね?」
    最後の質問のつもりで話しかけるが、これも無視されてしまう。
    僕の行動一つ一つを見逃さないようにじっと睨むその瞳は獣のようだった。
    はぁと一つ、溜め息を吐いてポケットに隠してあったボタンを押した。
    時間を置いて、ここから離れた部屋から順に爆発が起きる。
    想定内だったのか、彼女は動じない。

    隣の部屋の爆発が起きた時、壁際に置いてあったオルゴールに落ちてきた絵画がぶつかって音を止めた。
    一瞬、彼女がそちらを見たのを僕は見逃さなかった。
    左手に冷たい鉄の重みを感じながら、それを抜き取って彼女に向け衝撃を放った。
    それは、彼との将来のために使うつもりのなかったリボルバーだった。
    彼女も隙を突かれては動けなかったのだろう。
    銃弾は一直線に彼女の胸の真ん中を突き抜けて、赤い紅い血を流した。

    彼女はその場に仰向けに倒れる。
    掴まれていた腕は解放され、手形が呪いのように刻み込まれているのが分かった。
    「ふ、ふふ…」
    これまで黙りを決め込んでいた彼女は突然笑いだし、胸を抑えながら僕を見る。
    「…死に際に、遺言でも残したくなったのかな?」
    「あ、なたのような、泥棒猫は…幸せなんて、掴めない、のよ…」
    彼女の口からごぽりと赤が零れる。
    「何を、言って…っ?」
    あれ、立てない?
    そう思った時には床に膝を着いて荒い息を繰り返していた。
    目眩が酷い、息が苦しい、なんで、なんで?
    霞む目でふと腕を見ると、そこには目立たない小さな傷が一つ。
    「……ああ」
    さっき、盛られたのか。
    驚く程に冷静な僕が遠のく意識の中、視界の端に映したのは、「ざまぁみろ」と嗤う悲劇のヒロインの顔だった。



    類とまふゆがいるならば、警備隊が遠ざけたこちらの棟にいるはずだ。
    あの爆破はきっと類の作った爆弾によるものだろう。
    「ここは危険ですのでお戻りください!」と警備は言うが、そんなものは聞いていられない。
    煙と火の粉が散る中、オレは急がねばと廊下を走る。

    大広間に置いてあるオルゴールは、確かまふゆの友人が作曲したものだったか。
    まふゆ関連で珍しく類が気に入った音色でもあったから、いつだって聴けるようにしていたはずだ。
    爆発のせいだろうか。オルゴールの音色は聴こえない。
    もしかしたらと中に入れば、そこにはやはり、二人がいるじゃないか!
    「…嘘だろう?」
    きっと、何かの冗談に決まっている。
    だって、そうでなければ、類は、まふゆはいつも通りオレを出迎えてくれるはずじゃないか!
    なんで、二人とも、赤に塗れているんだ?

    「……はは」
    ふらりと、オレは二人に歩み寄った。
    ああ、一緒にいるなんて、仲が良いのは大変嬉しいことだ!
    しかし、オレがその輪の中にいないのは少し寂しいぞ。
    「類、まふゆ、一緒に寝るか」
    離れていた二人を抱き寄せて目を瞑る。

    ロミオの最期は、決まっているだろう?
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    naの作品は26P
    タイトルは未定です!!!

    サンプル6P+R18シーン4P

    冒頭導入部とエッチシーン抜粋です🫡❣️

    あらすじ▼
    類のガレージにてショーの打合せをしていた2人。
    打合せ後休憩しようとしたところに、自身で発明した🌟の中を再現したというお○ほを見つけてしまった🌟。
    自分がいるのに玩具などを使おうとしていた🎈にふつふつと嫉妬した🌟は検証と称して………

    毎度の事ながら本編8割えろいことしてます。
    サンプル内含め🎈🌟共に汚喘ぎや🎈が🌟にお○ほで攻められるといった表現なども含まれますので、いつもより🌟優位🎈よわよわ要素が強めになっております。
    苦手な方はご注意を。

    本編中は淫語もたくさんなので相変わらず何でも許せる方向けです。

    正式なお知らせ・お取り置きについてはまた開催日近づきましたら行います。

    pass
    18↑?
    yes/no

    余談
    今回体調不良もあり進捗が鈍かったのですが、無事にえちかわ🎈🌟を今回も仕上げました!!!
    色んな🌟の表情がかけてとても楽しかったです。

    大天才小粒まめさんとの合同誌、すごく恐れ多いのですがよろしくお願い致します!
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    「急にごめんね、つか、」
    言いかけた言葉は喉の奥に出掛かってつっかえてしまった。なぜかというとそこに居たはずの——他でもない、天馬司が頬を真っ赤に染めていたからである。それは怒りというよりも焦り、恥じらいを思わせる表情だった。予想とは違った反応に僕も言葉を返せずに気まずい沈黙がしばらく流れた。
    「そろそろ帰るか」
    「…そうだね」
    ようやく司くんが言葉を発したと思えば、鞄を取りに教室から急いで出て行ってしまった。この時点で司くんが相当動揺していることが分かった。だって、司くんの教室に来ているのは僕の方で、まさに僕が鞄を取りに行かなければならない立場だからだ。そんな司くんに拍子抜けして、少し笑ってしまった。やっと自身の教室に帰ってきた司くんは代わりに僕の鞄を持っていた。
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