リハビリモーニングAM 8:00
ガチャッ……バタン
ドアの音で起きた。起きたと言っても意識はぼんやりで目を瞑ればまた眠れる程度のこと。スマホを手に取る。SNSの通知が数件と起きれなかったアラームのスヌーズ機能が通知欄にある。今日こそ早く寝て早起きをして昼夜逆転を治すんだと意気込んだ矢先1時間の寝坊。おかしいな、針が12をさす前に寝たはずなのに。とりあえず1時間寝坊でもちゃんと起きよう。うつ伏せになり、両手を枕の方へ伸ばしておしりをぐいーっと持ち上げ背中をそらす。これが一番スッキリ起きれる。体を起こして布団を振り払い、パジャマのままスリッパを履く。あ、これ、私のスリッパじゃない。もこもこしてないぞ。冬場はもこもこのスリッパじゃないと寒くて歩けない。「毛皮みたいなものか」と言われたこともある。誰が獣じゃこら。布団を軽く整えて部屋を出る。
ガチャッ……バタン
本日2度目のドアの音。キッチンの方から何やら物音といい匂いがするから覗きに行く。
「お、…はよ。まだ寝てなくていいのか?」
「おはよ〜フィン〜…ん、大丈夫。昼夜逆転治すって決めたんだから、頑張る」
「そっか、なら顔洗ってこいよ、半分目が閉じてんぞ」
「ふぁーい」
いい匂いの正体はわからなかったけど多分朝食を作ってくれてるのには間違いない。洗面所にパタ…パタ…と向かう。寒いからぬるま湯で洗おうと赤い方にレバーを持っていきグイと捻る。お湯になるまで冷たい水が出る。はずなのに手を当てるともう温かかった。あ、そうか。フィンが使ったのか。適温のぬるま湯を顔に浴びせ石鹸を取りしゅわしゅわと泡立てて洗っていく。最後にまたお湯を浴びせて泡を洗い流す。ふかふかのタオルに顔を埋め水気を取れば、スッキリ目が覚める。寝癖直しを髪に吹きかけ髪を梳かしていく。うーん、この寝癖手強い。まあいっか。後で直そ。それよりいい匂いの正体を知りたい。
パッタパッタとキッチンに行くとフィンがコーヒーをいれていた。個人的な趣味で自分で豆から挽いてるみたい。私はコーヒーが飲めないのでもやもやする。
「スッキリしたな。朝食出来てるから食おうぜ」
「うんっ!…あ、待って。私のスリッパ返して」
「すまねえ、寒くて履いちまった。今日も起きないと思って…」
「私を侮ったね??」
「アラームのスヌーズ何回聞いたと思ってんだ」
「ごめんなさい…」
「ほら、飯食うぞ」
リビングに移動すると私の席に紅茶とトースト。目玉焼きにソーセージ。レタスミックスとトマト。ジャムが瓶のまま3種類、いちご、ブルーベリー、マーマレード。マーガリンも置いてある。
「お前みたいに料理できねえからこれぐらいしか用意できなかった」
「ううん!嬉しい!早く食べよ!」
「おう…っ!」
「「いただきます」」