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    unknown_thunfan

    @unknown_thunfan

    TBFの萬軍破受が大好きです!
    小説の書き方と絵の描き方を再学習中
    液タブとクリスタ難しいですね💦

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    unknown_thunfan

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    ピーリー社のパロディコラージュの「東離猫奴宇宙」を元にしたコメディです。
    猫がたくさん出てきます。
    猫の奴隷、下僕、神≒ネコの表現があります。
    (2)へ続き、少しだけ殤不患と萬軍破のブロマンスと異萬のような表現があります。

    #異飄渺
    heterodyne
    #刑亥
    24thOfTheSexagenaryCycle
    #殤不患
    mourningIsNotAProblem
    #猫
    #萬軍破
    tenThousandArmyBreaks
    #凜雪鴉
    snowCrow
    #浪巫謠
    wanderlust

    東離猫奴世界(1)猫は可愛い。
    猫中毒に果てはなく、深い底なしの海のようなもの。
    猫への愛が東離を支配すれば、どんな強者もひれ伏すでしょう。
    猫大君主の魅力には、あの殤不患と仲間たちも、誰も抵抗できません。
    猫嫌いの人はいないはず。
    そう考えるようになったのは何時からだったのでしょう。


    萬軍破は無界閣から異飄渺の姿が消えていることに気づいた。
    これから軍議で鳳曦宮に戻るために、鬼鳥の監視を言いつけたばかりだ。
    無界閣の広間にも回廊にも、岩の乱立した広場にも、神蝗盟の野営地にも見当たらない。
    鳳曦宮から逃げた殤不患と仲間が、またいつ襲撃するか分からない。
    そんな最中に姿を消すとは職務怠慢である。
    「異飄渺、何処だ?」
    猫の鳴き声が聞こえたような気がした。
    無界閣の岩に名前が木霊して、そう聞こえたのか?
    異飄渺が産まれた国では、異飄渺の名前は『イピャォミャォ』と猫の鳴き声のように発音するらしい。
    その名前もあってか、萬軍破はこの同僚を気位の高い猫のようだと思う。
    愛玩動物を飼った経験はないが、西部総督時代の砦の食堂の周りをうろついていた野良猫は、餌のために媚びを売ることはあっても、決して他人に油断しなかった。
    萬軍破はもう一度「異飄渺」と名前を読んだ。
    にゃー
    猫の鳴き声が今度ははっきりと聞こえた。
    「あ、猫だ!」
    目ざとい兵士が指差した方を見ると、岩陰から猫がちょこんと顔を出した。
    ふわふわの白い毛に青い瞳の丸顔が可愛らしい。
    どこかの時空から逢魔漏で迷い込んだか。
    その愛らしい姿に、野営地で仮面を外して休んでいた兵士たちの顔が綻んだ。
    昼夜も分からない無界閣の内部で寝泊まりして、活動を続けた精神的な疲労からか、見慣れた小動物に癒しを求めたのかもしれない。
    今回の任務ではこんな魔境にまで連れてきて、門徒の兵士たちには随分と苦労をかけてしまったと萬軍破は思う。
    成功した暁には、随分と労わってやらねばならん、そう心に留めた。
    にゃあーん
    猫は甘えるような鳴き声をあげて、近くの兵士の足元に擦り寄っってきた。
    「可愛いなぁ」
    猫好きな兵士が思わず声をあげた。
    猫は撫でてくれと言わんばかりに、頭を差し出した。
    ふわふわで柔らかそうな猫の丸い頭の魅力に負けて、兵士は猫の頭を撫でた。
    「お猫様のためなら、どのような苦労でも厭いません」
    うっとりと呟いて、兵士は猫を高く抱き上げ、叫んだ。
    「ネコと和解せよ!」
    猫を掲げた兵士はさらに続けた。
    「ネコを恐れ敬え!」
    門徒の兵士たちに笑いが巻き起こる。
    「はは、ネコを神様の代わりに拝めってよ」
    「ああ、神から|-|を引くとネコって読めるんだよ」
    「なんだ、猫を使った冗談か」
    萬軍破はそのやりとりに眉根に皺を寄せた。
    猫は可愛いとは思うが、自身は神蝗盟の教祖の螟蝗猊下に忠誠を誓った身である。
    教祖の螟蝗猊下をおいて、猫を崇めるなど、冗談にしても笑えない。
    そう思ったのは萬軍破以外にもいたようだ。
    「おい、言葉に気をつけろ」
    悪ふざけを見咎めた他の兵士が注意した。
    「俺たちは神蝗盟の一員だ。
     信奉するのは教祖の螟蝗猊下のみだ」
    その兵士に向けて、猫を抱いている兵士が猫を差し出した。
    にゃん
    鳴いて猫が小さな白い前足で、ちょこんと兵士に触れた。
    とたんに注意した兵士が、今までにないほどの甘い声をあげて平伏した。
    「猫大君主!
     下僕として忠誠を誓います」
    また笑い声が上がる。
    「ははは、まるで猫様の奴隷だ」
    萬軍破は生真面目な兵士の変わりように、異様な気配を感じた。
    何かおかしい。
    「おい、担いでんのか?
     ふざけるのもいい加減にしろよ!」
    他の堅物な兵士が怒りの声を上げた。
    みゃあ
    その兵士にも、猫がのふわふわの毛にお覆われた柔らかそうな前足でタッチした。
    触れられた兵士の厳しい顔が、瞬時に満面の笑みに変わった。
    「猫ちゃん、大好き!」
    その豹変した態度に、萬軍破は背筋がぞわりとした。
    「猫から離れよ!」
    上司である萬軍破の命令は絶対だ。
    猫に触れてない者は一斉に身を引いた。
    すで猫に触れた三人の兵士はまるで命令が聞こえなかったように、ある者は猫に頬擦りし、ある者は猫の腹に顔を埋め、猫と幸せそうに遊んでいる。
    疑念が確信に変わった。
    やはり猫に触れるとおかしくなってしまう。
    その光景に兵士たち戸惑いが広がった。
    事態の異常さが飲み込めたようだ。
    にゃあ
    足元から甘えたような猫の声が聞こえた。
    「わあ!」
    下を見ると、いつの間にか、三毛猫、虎猫、ブチ猫が紛れ込んでいた。
    どの猫もとても可愛い。
    驚きの声を上げた兵士の足に、すかさずブチ猫が頭を擦り付けた。
    「猫さま、なんて綺麗毛並みでしょう。
     貴方のためなら全財産を捧げます」
    とたんに態度から一変し、優しい声で猫を撫で始めた。
    異常に気付いた他の兵士達は、近寄ってくる猫から身を遠ざけ、逃げ惑った。
    猫はすばしっこく駆け回り、隙あらば可愛く媚を売り、兵士に触れ合おうとする。
    「みゃあ君」
    「みーちゃん」
    「ネコを認めよ」
    触れらた兵士たちは次々と猫を尊称や愛称で呼んで、幸福状態で猫と戯れ始めた。
    「とらやん」
    「おちびちゃん」
    「ネコの国は近づいた」
    猫にスリスリされたり、前足でふみふみされて、戦意喪失して猫と遊ぶ兵士たちに萬軍破の命令も通じない。
    すでに神蝗盟の軍規は崩壊していた。
    このままでは部隊が戦闘不能になり全滅してしまう。
    猫が原因なら、その元凶を除けばいい。
    猫など虎嘯山河で一閃すれば、簡単に剣の錆にできるだろう。
    しかし不思議なことに、この可愛い猫に剣を振るうなど酷い振る舞いをする気には、どうしてもなれない。
    これは魔術のなせる技に違いない。
    ならば、魔術に詳しい魔族の刑亥にこの原因を問い正さなければならなん。
    萬軍破は心を決めた。
    戦略的撤退。
    すなわち逃げるに如かず。
    「退避せよ!」
    猫の下僕になった兵士たちを置いっていっても、命の危険はないようだ。
    『許せ』
    心の中で詫びを入れて、猫と幸せそうに戯れる部下を残し、正気の残り少ない部下を連れて脱出を試みる。
    猫に当たらないように優しく虎嘯山河の柄を振りながら、追いかける猫を振り切り、刑亥の居所を目指した。


    大広間にたどり着くと刑亥の私室の方から騒ぎ声が聞こえた。
    「待て、わらわは爪研ぎではない。
     あれー」
    「きゃあー」
    バリバリと引っ掻く音が響く。
    「姉上!」
    猫のゴロゴロという音と「可愛いのう」という刑亥と違う女性の声が聞こえた。
    刑亥殿にも猫の魔の手が伸びていたのか?
    萬軍破が扉に手をかけるより早く、急に刑亥が飛び出して私室に続く扉にしっかりと鍵をかけた。
    萬軍破に気がつくと目に怒りの炎を灯し食ってかかった。
    「これは如何なることよ。
     これはお主ら仕業か?
     おのれ、猫を使って私を誑かすつもりか?」
    「誤解だ、刑亥殿。
     我らも猫に難儀しておる。
     刑亥どのにも猫が?」
    刑亥はジロリと萬軍破を睨み、その視線が後ろの兵士たちに移った。
    「嘘ではないようだな」
    「部屋の中から女性の声が聞こえたが、客人か?
     彼女は無事か?」
    「ひ、独り言じゃ!
     案ずるでない」
     刑亥は慌てたように否定した。
    「なら良いのだが…
     いったい何が起こったのだ?
     猫のせいで兵士が腑抜けになり、猫を崇め奉り猫と遊び惚けておる。
     何か魔術が働いておるのか?」
    「仔細は分からぬ。
     だが、猫が強烈な魅了で我らを虜にしようとしているようだ。
     これほど強力ならば、猫と触れ合ったら最後、猫の僕になってしまうな」
    「新手の攻撃か?
     まさか、啖劍太歳、殤不患の仲間にこれほどの術師がいたとは」
    突然、空間を切り裂くような琵琶の音の衝撃波に、二人はすんでのところで身を躱した。
    そこへ殤不患と楽師が乗り込んできた。
    「てめぇら猫を使って俺たちを骨抜きにしようとは、卑劣にも程があるってもんだ」
    「はぁ?」
    「とぼけんな!
     捲殘雲を元に戻しやがれ」
    「言いがかりだ。
     猫は我らの仕掛けではない」
    萬軍破と残り少ない神蝗盟の兵士と刑亥と、殤不患と浪巫謠がそれぞれ武器を構えて睨み合った。
    みゃん
    また猫の声がした。
    しかも四方八方から。
    見回すと猫に囲まれてしまっていた。
    白猫、黒猫、ブチ猫、三毛猫、茶虎猫、可愛い猫がたくさん。
    三つ巴の乱戦になった。
    右往左往する猫たちに、剣先と鞭が当たらないように、各々が手加減して武器を振るう。
    思うように戦えない中で、神蝗盟の兵士たちは次々と猫に触れてしまい、戦意を喪失して戦線を離脱していく。
    ついには、残りの正気の者は刑亥、萬軍破、殤不患、浪巫謠のみ。
    四方を猫と、猫と遊ぶ兵士とに囲まれて、逃げ場がなくなってしまった。
    「まずいな、浪。
     このままじゃ俺たちは猫の玩具にされちまう」
    楽師の琵琶のあたりからしわがれた声が聞こえた。
    「お困りのようですな」
    鬼鳥の声がして、周りが白い煙に包まれた。
    柑橘類の酸味のある爽やかな香りが充満する。
    ふにゃ?
    猫たちは慌てふためいて、猫を抱き上げた兵士たちと一緒に逃げるように退散した。
    包囲網は解かれた。
    「猫の嫌いな香を炊きました。
     しばらくは戻ってこないでしょう」
    「てめぇの仕業か?
     早く捲殘雲を元に戻しやがれ」
    「私が皆の窮地を救ったのだよ。
     感謝してくれてもいい」
    「かたじけない。
     鬼鳥殿はこの原因をご存知か?」
    「私もこの状況を理解できかねているところです」
    「猫が強力な魅了で我らを僕にしようとしている。
     猫に触れたら最後、猫を尊ぶようになってしまう」
     鬼鳥は頷いた。 
    「ところで、異飄渺殿が見当たらないようですが?」
    「行方知れずだ。
     息災であれば良いのだが」
    「捲殘雲は?」
    「猫の下僕になった。
     あいつは犬派だったのに」
    殤不患の声には悔しさが滲んでいる。
    「ではこの無界閣で今も猫の下僕になっていないのは、私も含めてこの5人のみと考えるのが妥当でしょう」
    沈黙が流れる。
    危機的な状況だと認識せねばならない。
    「私が見たところ、猫の魅了は、神蝗盟の門徒にも、魔族にも、殤殿と浪殿にも効果を及ぼしているようですな。
     ならば、我らや一部の団体を狙っているのではないと考えた方が道理が通ります」
    「いったい何のために…」
    答えられる者はいなかった。
    「しかし、我らの共通の敵であることは確かなようですな。
     今は一時休戦して、互いに身を守るのを最優先にいたしませんか」
    争っている最中に、神蝗盟の兵士は皆、猫の魔手に落ちてしまった。
    「致し方ない」
    「まずこの場を切り抜けねぇとな」
    刑亥も頷いた。
    鬼鳥はふうと煙管を一服した。
    「まずは、この現象が無界閣だけの出来事か、無界閣の外でも同様の騒動が起きているか、確認してから対策を考えようでありませんか」
    萬軍破は悪い予感がした。
    まさか地上でも?
    各自それぞれが無界閣に結実した逢魔漏を片っ端から覗き込んだ。
    「鳳曦宮が」
    殤不患が呻き声を上げた。
    指差した逢魔漏を覗き込むと、鳳曦宮の嘲風殿下の居室が映った。
    皇女嘲風殿下の膝の上で猫があくびをしている。
    壁には天籟吟者の肖像画の代わりに猫の絵が掛かっていた。
    完全に鳳曦宮は猫の手に落ちたか。
    「仙鎮城も落ちたようですな」
    鬼鳥が煙管でさし示した逢魔漏には東離の城と思われる建物が映っていた。
    城の謁見室には猫が走り回り、窓から見える旗には、丸い顔に三角の耳が二つの猫の印がついている。
    少し離れた所から、楽師の叫び声が聞こえた。
    「天命!」
    光り始めた逢魔漏を楽師が掴んでいる。
    「待て、浪!」
    殤不患が駆け寄る前に、光った逢魔漏に浪巫謠は吸い込まれるように消えていた。
    「楽師はどこに?」
    「天命を猫から守りに行っちまった」
    殤不患は首を振った。
    事態は予想を超えて深刻だった。
    猫の支配は、無界閣どころか、地上の東離も西幽にも及んでいる。
    この状況を打破するには、どうすればいいのか?
    猫の魅了の術を解く方法を探すのか。
    または原因を探り解決しなければ。
    重苦しい雰囲気を破るように、鬼鳥が口を開いた。
    「猫が強力な魅了で人間を虜にしている現状について、この中で一番、魔術に詳しい刑亥殿のご意見をいただきたい」
    いつにもなく真剣な問いかけに、刑亥が応えた。
    「猫は人間の世界では魔力の強い生き物だ。
     生れながらに魅了の力をもっておる。
     龍が一番、魔力も知能も高いが、人間が好む生活環境にはほとんど生息せずに数も少ない。
     人間が最も頻繁に接触する魔力を持った生き物は猫であろうな」
    「猫は100年生きると魔物になるって言うしな」
    「魔物になった猫たちが人間を支配しようと?」
    刑亥は答えずに続けた。
    「しかし腑に落ちぬ。
     猫の性質からして、人間や魔族のように徒党を成して、他者や多種族を支配しようと考えるとは思えぬ。
     昔、使い魔にしようと猫を飼ったが、魔力の修行も働きもせず食って寝てばかり。
     100年も経たずに身罷ってしまった」
    「まあ、猫は好んで働く生き物じゃねぇな」
     萬軍破が知る猫も、自由気ままに暮らしていた。
     餌や寝床など快適な環境のために人間を利用することはあっても、人間を支配しようと考えるだろうか?
    「なるほど。
     では、なぜこのような事が起きたのでしょうか?」
    「何かの特別な力が猫に働いたのか、もしくは何者かが猫を指揮しているのか」
    「何かが猫を使って世界を支配しようと?」
    「かもしれぬ」
    「ほほう。
     何かの特別な力が働いたか、何者か黒幕がいるかもしれないと。
     ふふ、誠にけしからぬことですな」
    萬軍破の耳には、心なしか鬼鳥の声に喜色が混じったように聞こえたのは気のせいか?
    「どこか誰かが仕組んだなら、そいつを打ちのめしてやらねえとな。
     猫は可愛い。
     だけどよ、このやり方は気にくわねぇ。
     何を好きで、何を可愛いと思うか、犬派や猫嫌いの人間も、この世に居てもいいじゃねぇか」
    殤不患の言葉に、萬軍破も同じ気持ちだった。
    「まずはこの危機を乗り越える方法を考えなければならんな。
     魅了せいか、猫を傷つけるような攻撃はできぬ。
     このままではいずれ猫と触れ合ってしまう」
    「うーん、猫を傷つければ七代祟るって諺もあるしなぁ」
    殤不患も頭を捻っている。
    刑亥も考え込んでいるようだ。
    今は鬼鳥の猫が嫌う香で、近寄って来ないようにするしかないのか。

    にゃう
    周囲から猫の声が聞こえた。
    「そろそろ、猫よけの香りが薄くなってきたようだ。
     鬼鳥どの、またあの香を焚いていただけぬか」
    「ああ、あれはもう尽きてしまいました」
    「それを早く言えよ!」
    3人は慌てふためいた。
    「まあ、待ちたまえ」
    壁の蔦から実った逢魔漏を、鬼鳥が採って各々に渡した。
    「いざという時の逃げ道の役に立つかもしれない」

    猫は鬼鳥に一目散に寄って来た。
    「ふむ。
     私は猫に狙われているようですな」
    優雅に猫から身を躱すたびに、腰から垂らした白い羽毛のような布がふわりと揺れる。
    猫が面白そうに鬼鳥に戯れかかる。
    「てめぇのその白いふわふわのせいだ。
     猫は鳥の羽毛が大好きだ」
    猫が群がる鬼鳥から、3人は離れて距離をおいた。
    「これはしまった。
     戦況は不利なようですな」
    やけに悠長に聞こえる声が鬼鳥からあがった。
    「さてはて、これは困った。
     私は絶体絶命のようだ。
     ならば降伏するしかない」
    猫に触れられる前に、自ら猫に跪いた。
    「お猫様、我が主人としてお仕えいたします」
    「鬼鳥殿!」
    「あの野郎、人類を裏切りやがった!」
    鬼鳥は立ち上がり、にっこり笑いながらこちらに向けて手を振っている。
    「お猫様、ひとまずは世界を征服する作戦会議を開きましょう」
    鬼鳥は猫を後ろに引き連れて去っていった。

    (2へつづく)
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