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    takadanobabaaan

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    takadanobabaaan

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    ⚠️ルート未通過者が描いてます⚠️
    フォロワーさんの寝坊記念です

    #ば支部避難

    シーツで挟んだキャベツのサンドイッチ(しきなな/ノベコン中退避)ゆさゆさ、ゆさゆさ。
    「四季さん起きてください。」
    朝8時。今日は孤児院でピクニックにいく約束だ。七瀬が訪れた時は既に子どもたちが起きており、朝食の用意をしていた。しかし四季の姿は無く、聞けば声をかけたけど起きなかったそうだ。
    部屋に入った七瀬はベッドの上に丸まった四季を見て、まずは風邪を引いてないか確認する。熱も無ければ辛そうな様子も無い。机にはピクニック用の籠やいくつかの麦わら帽子、しおりとともにペンが散らかっており、深夜まで準備してたから眠いんだとわかった。

    「四季さん、もうみんなご飯を作り始めてますよ。」
    「んん……。」

    うめきながら身動ぐ四季を見て、七瀬も流石にダメだなと思った。

    「七瀬さん、四季先生はどう?」
    小さい子がこちらを覗いてくる。普段は四季の部屋に入らないよう言い付けられているため、ドアの前に何人か集まっていた。
    「四季先生、ピクニックが楽しみで寝れなかったみたいです。」
    子どもたちはきょとんとしたり笑ったり、様々な反応をした。七瀬も合わせていたずらっ子のように笑う。
    「だからここでピクニックしませんか?」


    陽が高くなり、眩しく感じた四季はシーツに潜り込む。
    (……陽射し?)
    寝る時にカーテンは閉めたはずだ。誰かが部屋に来たのだろうか。心なしか周囲も騒がしい気がする。
    宇緑孤児院で遭ったような人攫いはもういないはずだ。しかし、忘れられない警戒心に叩き起こされた四季はベッドから跳ねるように降り、カーテンが開いてることを確認した。机を見ると昨日準備したピクニック道具が無くなっており、ペンは綺麗に片付けられていた。そして部屋の前が騒がしい。何が起きたのかわからず、足がもつれるあまり倒れ込みながらドアを開けたら……。

    「あ、四季さん。」
    「四季先生!おはようございます!」
    「四季先生ころんじゃった?」
    「四季先生、帽子作ってくれてありがとう!」
    「卵焼き食べる?上手に巻けたの!」

    ピクニックをしていた。

    「え、七瀬? なにこれ。」
    「ピクニックですよ。四季さん、起こしに来たのに全然起きないから。」
    「ピクニック? ここで?」
    「ここで。」

    四季先生も座ってと促され、部屋の入り口に座る。女子に唆された七瀬がノリノリで卵焼きを四季の口に運んでくる。
    プレゼントで用意していた籠と麦わら帽子は勝手に渡され、喜ぶ姿は見れなかった。しおりの通りにピクニックを進めてるらしく、七瀬に目の前で工程を読み上げられる。寝起きで顔も洗えないまま廊下でレクリエーションが進んでいった。そのうち子どもたちが外に出たがり、庭に駆け出す。楽しいが、悔しいピクニックだったことは間違いなかった。

    「四季先生、楽しみで寝れなかったって本当?」
    「まあ、そんなところかな。」
    「次は七瀬さんに寝かしつけてもらったら? 七瀬さんに撫でてもらうとすぐ寝れるよ!」
    「いいですよ、寝かしつけても。」
    寝ている間に子どもたちに色々吹き込まれたことを知り、次はちゃんと起きようと誓った。
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    takadanobabaaan

    PASTH:Feルートから仁碧の彩縁に(無理矢理)分岐したif
    徒労じゃない仁碧書いてやらぁ!!って思ったら朔に皺寄せがいくの、なぁぜ
    あと書いた人が食に関心が無いため食べ物の描写がなげやりです
    のんびり屋のサンタクロース、全然夜明けに間に合わなかった
    モルの歌声が響く頃には(仁碧/ノベコン中退避)今日はクリスマス・イヴ。
    旧世界では神の誕生を祝福し、わいわいする日だったらしい。といっても、資料は侵食されて残っていないため、仁武も碧壱も聞き齧った知識でしかなかった。それも今では独自の文化に変態し、一部の裕福かつ通な富豪たちがパーティをする記念日となっていた。
    その裕福な層にはデッドマターを退けてしばらくの金銭を保証された志献官たちも含まれている。本人たちは「裕福」は望んでいなかったが、しばらくは身体を癒し各自の生活を整えようと、約一人を除き慎ましい生活を送っていた。そして、復興に燃える燈京都民が少しでも楽しく生活できるよう、色々な文化を嗜んでは復興現場で一緒にやろうと声をかけている。実際、一緒に住んでいる朔は栄都と三宙に誘われて街の人とクリスマスパーティーをしていた。対して仁武と碧壱は「恋人たちのクリスマス」とやらを実践していた。
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    takadanobabaaan

    PASTH:Feルートから仁碧の彩縁に(無理矢理)分岐したif
    徒労じゃない仁碧書いてやらぁ!!って思ったら朔に皺寄せがいくの、なぁぜ
    あと書いた人が食に関心が無いため食べ物の描写がなげやりです
    のんびり屋のサンタクロース、全然夜明けに間に合わなかった
    モルの歌声が響く頃には(仁碧/ノベコン中退避)今日はクリスマス・イヴ。
    旧世界では神の誕生を祝福し、わいわいする日だったらしい。といっても、資料は侵食されて残っていないため、仁武も碧壱も聞き齧った知識でしかなかった。それも今では独自の文化に変態し、一部の裕福かつ通な富豪たちがパーティをする記念日となっていた。
    その裕福な層にはデッドマターを退けてしばらくの金銭を保証された志献官たちも含まれている。本人たちは「裕福」は望んでいなかったが、しばらくは身体を癒し各自の生活を整えようと、約一人を除き慎ましい生活を送っていた。そして、復興に燃える燈京都民が少しでも楽しく生活できるよう、色々な文化を嗜んでは復興現場で一緒にやろうと声をかけている。実際、一緒に住んでいる朔は栄都と三宙に誘われて街の人とクリスマスパーティーをしていた。対して仁武と碧壱は「恋人たちのクリスマス」とやらを実践していた。
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    takadanobabaaan

    PAST⚠️ルート未通過者が書いてます⚠️
    通過前の印象を書き残したくて書きました。
    見捨てた/見捨てられた話って本編で出ましたか?
    出てたらいいな

    フォロワーさんに向けて提出したものですが、書いていることすら黙ってタイトルを決めていただきました。
    帰る家(しきなな/ノベコン中退避)──海の音が聞こえる。
    死せる元素から蘇った土地たちは、黒い脈動の分だけ歪にずれていた。時に亀裂が入り、時に建物が不自然に積み上がっている。文字通りコンクリートジャングルの中を、足場を確保しながら進む人影がいた。

    「みなとみらいに来るのは任務以来だな。まだお前や栄都の家は残ってるのか?」
    「わかんねェ。栄都の家はもう少し西の方にあるっぽいから今日は行けないかもな。でも、浮石病院はこの先にあったんだ。」

    結倭ノ国をデッドマターから取り返した志献官たちは直ぐには任が解かれず、先遣的に各地にひっそりといる生存者を探しながら復興支援をしていた。
    数日前、友達以上恋人未満の関係である三宙から次のオフに横浜に帰省すると聞かされた四季は休暇を申請した。受理した仁武は突然の休暇に驚いたが、理由を聞かされた仁武は逆に「三宙を頼むぞ」と言っていた。普段しっかりしてる三宙でも浮石が関連する土地では気が休まらないことは志献官たちの共通認識だった。
    1809

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