縛「ねえ、五条さん。私、今夜は主導権を握ってみたいんですけど……ダメ、ですか?」
そんな可愛いコトを言い出した七海の手には、柔らかそうな長い布が握られていた。
今宵は既にベッドの上、明日は無理矢理合わせた二人揃っての休み。
それを踏まえた上での、可愛い恋人からの『主導権を握りたい』発言。
これでエッチな展開を期待するなと言う方がムリでしょ。
「えー? 珍しいじゃん、オマエがそんな事言うなんて。どういう風の吹き回し?」
「どう、って……良いじゃありませんか、偶には」
しゅるりと掌で布を滑らせながら、七海が僕にしなだれかかる。
うーわ、いつにもましてエロいわー……まだ何もしてないしされてもないのに、ゴクリと生唾呑み込んじゃうレベルでエロい。
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