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    shizuka_shi

    @shizuka_shi

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    shizuka_shi

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    シャルぐだ♂
    鯖ふぇすネタ。
    行き詰まったので、いつか書き直したいという気持ちで供養。

    ローランとブラダマンテは真剣な顔をした立香に部屋へ呼び出された。
    何か深刻な事態が起こっているのだろうか、重要な任務を任されるのではと二人緊張の面持ちで部屋に入った。

    「最近、ローランとブラダマンテがボクを置いてマスターの部屋に入り浸りみたいなんだよ!」
    不満そうに頬を膨らませてアストルフォは言った。
    それを聞かされたシャルルマーニュには、二人がマスターの部屋に行っていることから初耳だった。
    「そうなのか?」
    「そーなんだよ!こそこそ何かしてるなーって思ったらマスターの部屋に行ってて、話聞こうとしても逃げられるし!」
    「それは……」
    「王様は何か知ってる!?知ってるなら教えてよー!」
    仲間はずれみたいでやだー!っとさわぐアストルフォを見ながら思い返してみると、そういえば最近マスターと一緒にいないなと思い至った。
    しかも偶然にというよりも、見かけたら逃げる、出来るだけ合わないようにスケジューリングするなど避けられているような反応だった。
    アストルフォの話を信じるなら、あの二人は何かを知っている。隠したい、あるいは隠すべき事なのかも知れないが、何か知っているなら知りたい。
    「そうだな、聞いてみるか」
    「え?」
    「よーし、あの二人呼び出すぞ!」
    「よく分かんないけど、オー!」

    ローランとブラダマンテはシャルルマーニュの自室に呼び出され、冷や汗をかいていた。
    今この部屋にいるのは二人とシャルルマーニュの他にアストルフォもいる。しかも立香と一緒にいることまで知られていた。
    「それで、マスターと何をしているんだ?」
    笑顔でそう問い掛けられ、二人は肩を震わせた。
    先日呼び出された折に言われたのは「シャルルについて教えて欲しい!」ということだった。
    どういうことかと尋ねれば、サバフェスでシャルルマーニュに関する本を出したいとのこと。
    それに本人に聞くのが一番では?と返すと、立香は真っ赤になって「夢というほどではないと思うけど、あの、あれこれ一緒にして欲しいなと思うものを書くから、シャルルに知られるのはまずくて、あ、いや!ちが!!あああ!」とパニックになってしまった。
    けれど理解は出来た。
    シャルルマーニュに直接聞けない理由も、ここにアストルフォが居ない理由も。
    自分達だって恋人とのアレコレを書けるチャンスがあるなら書いてしまうかもしれない、でもそれを見られるのは恥ずかしい。
    二人は立香を宥めながら、協力と沈黙を約束した。
    そういう約束がある以上言うつもりはない、が、何故かシャルルマーニュの目は鋭く冷たく笑っていなくて、怖い。二人がそう感じているだけだが。
    「え、と、その……あ!サバフェスで本を出すってことで手伝いをしてるだけですよ!」
    「それ!じゃない、そうです、アシスタントをしていました!あーちゃんの苦手な長時間の細かい作業ですし、ちょっと誘えなかった……というかんじで……」
    しどろもどろの二人の言い分けに引っ掛かる物はあったが、それ以上にシャルルマーニュには言うべきことがあった。
    「え?じゃあ、俺も手伝うぞ!」
    「王の手を煩わせるほどのことでは!」
    「そうそう!マスターの部屋ももうアシスタントでいっぱいだし!」
    「それもそうか、手伝えることがあるならやったんだが……」
    シャルルマーニュが残念そうに引いたことに、二人はほっと息を漏らしたが、
    「でもマスターが本を作ってるのか、それは買わないとな!」
    どんな本だろうかという呟きに、一番の失言を悟った。
    「わーごめんなさい!すみません!やめて上げてください!!」
    「はい、我が王に見られるなんて恥ずか死ねる事態です!!ご勘弁を!」
    「は?」
    「忘れて!ください!」
    「サバフェスでマスターの本は出ません!」
    「いや、じゃあお前達の手伝い……」
    「あ!ええと、えー……マシュの本です!」
    「うぅあとで謝ろう……そうです!」
    明らかな嘘であることは二人の様子でまるわかりだ。
    必死な様子になにかあるのだろうと見逃してやりたい気持ちもあるが、そこまで隠すというのはどういうことだと問い詰めたい気持ちもある。
    シャルルマーニュは考えた。考えて決めた。
    戦闘や異聞帯の攻略作戦における秘密ではないようだし、聞くだけ聞こうと。
    そうして二人に向かって、十分威力を理解した微笑みを向けた。
    二人の背中が冷や汗を伝う。向けられていないはずのアストルフォさえ怯えた声で距離をとった。
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