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    hathiovo

    @hathiovo

    鍵は全てぴっしぶちゃんに置いてあるジクオメガバあとがきに書いてある芸能人の名前でーす!

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    hathiovo

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    aokbワンドロライ開催おめでとうございます&ありがとうございます!

    お題 新年/こたつ/しれっと

    作業時間 1h 誤字脱字、バランスチェック無しなので見づらいかと思いますが一応の完成品とします。

    後日会話文をしっかり描写したり、なんなら姫始めも追加した完成品をこっそり上げようかと思っています……思っているだけです……w

    #アオカブ
    #pkmn腐
    Pokémon Red

    aokbワンドロライ こたつでしれっと新年を 年末。

     パシオに滞在中だが各地方の面々が揃ったポケモンセンターの中央でドリバルとチェッタを引き連れたライヤーがフハハハハ!とそれはそれは高らかに来訪を告げる高笑いを響かせる。

    「待たせたな、良く集まってくれたおまえたち!」

     老若男女が集まっているこの場でも皆一様に慣れてしまっており我が道を行く若き王を咎めるものは誰もいない。
     壁の華に擬態したアオキが興味なさげに眺めるようにして見守っているとライヤーは更に尊大に胸を張り高笑いをする。

    「このパシオを更に盛り上げるため、ニューイヤーパーティの開催をここに宣言する!」

     集まったバディーズの関心がライヤーに集まり、概ね好感触な反応が大半のようだ。
     年末から年始にかけてセントラルに集まってカウントダウン……まあ、良くあるイベントだろうとアオキは嘆息する。
     ガラル組が集まっている場所を確認すると、早速アオキの恋人であるカブに人が集まっていく。

    「カブさん! ガラル御三家ジムリーダーで衣装を揃えて参加しましょう!」

    「おお、良いですなあ」

     ルリナとヤローがカブを囲み三原色が揃って傍目から見ても美しい。
     カブも若者の提案に対して鷹揚に頷き柔軟な反応を示している。

    「はは、いいね! おじさんでも恥ずかしくない衣装で頼むよ」

     三原色、綺麗にまとまっているところに綺麗な橙色が猛スピードで近寄っていく。

    「あー! カブさん! オレさまも! オレさまとコータスおそろ繋がりで衣装を、」

     なんとか仲間に入ろうとキバナが特攻するが、カブは不思議そうに小首をかしげる。

    「キバナくん、確か次のイベントで新衣装があるんだろう?」

    「ホウエンイズSOREHASORE!」

    「キバナさん、カブさんはわたしたちが先に予約を入れたので」

     カブの至極真っ当な質問にぎゃん!とキバナがドラゴンよろしく元気に咆哮するが、ルリナが冷静に広げた手を前に出してしれっとご遠慮申し上げる。

    「仲間外れはやめろよな!!」

    「そうだね、その通りだ」

    「……メロンさん」

     若者がおじさんを囲んでぎゃいぎゃいしているところに呆れたようにしてメロンが入る。
     ああ、騒がしいと窘めるのかとアオキが見守って居たが……メロンは腰に手を当てて笑う。

    「薄情じゃないかあんたたち! 楽しそうなことはみんなを誘ってくれないとね!!」

     そう来たか、とアオキが内心でずっこけるとぞろぞろ、とガラルのメンバーが集まって楽し気に語らっている。
     その中心に居るカブを見ながらアオキは小さくため息をひとつ。

    「ニューイヤーパーティー、ですか……」

     正直、億劫だ。仕事も積載しているし、パルデアでは年末年始はクリスマス程重要視されていない。
     普段のアオキならば勿論参加したという既成事実を作ったら影を薄くして人知れず退散、若しくは隠れて孤独のグルメを楽しむところだが。

    「よーし! ニューイヤーモチーフのサングラスでも作ろうかね!」

    「……それだとマクワのアイデンティティが」

    「どういう意味ですかキバナさん……!」

     どうやらガラル組はニューイヤーパーティを心から楽しむつもりのようだ。
     カブも若いトレーナーに腕を引かれ、肩を抱かれるなどして先ほどから良く笑っていた。
     その姿を見てアオキが若干の不快を感じて、そこで自分が嫉妬していることを自覚する。

    「なるほど、」

     嫉妬するのもニューイヤーパーティではしゃぐのもキャラではないが……これは、頑張らねばなるまい。
     例え恋人になったばかりとはいえ、恋人の自分が後れを取りたくはない。
     カブと共にパーティに赴き、年末年始はカウントダウン……とアオキは脳内スケジュールに記入した。


     の、だが。

    「……カブさん?」

    「ん? なんだい?」

     いや、そんなところでしれっとした表情で問い返されても。
     アオキは絶対に今回はカブの方がおかしいと断じることが出来る。

    「それは、」

    「こたつだね」

     うん、とまたもカブがしれっと答えるがそうじゃないと思う。
     そうじゃ、ないはずなんだが。

     アオキは今、パシオに滞在中宛がわれているホテル……カブの部屋に居る。
     カブはせっせと大きめのテーブルに布団をかぶせて整えている……それが、ホウエン地方では良くある冬の三種の神器、こたつであることはわかるが……何故今?
     アオキが不思議そうにカブを見ているが、当本人はまるで意に介さずにさっさと冬支度を完成させてしまい中へと早速入り込んで、なんなら半纏を身に纏っている。可愛い。

    「アオキくんも入りなよ、みかんもあるよ」

    「いえ、その……そろそろ、」

     出掛ける時間では?

     アオキが時計を確認すると、パーティ開始時間の1時間前だった。
     玄関方面を見るとガラル組で付ける予定のサングラスが置いてあるのでカブのパーティ参加は間違いないはずだが。

    「……ああ、アオキくんは今日から参加予定だった?」

    「あ、いえ……」

     カブが参加しないならば参加すら怪しい者です、と口走ってしまいそうだが一応そこは踏みとどまる。
     聞けば当然、自分に振り回されているのかと優しいカブは心を痛めてしまうだろうから。
     サングラスや小物を新調する程には気合は入れるつもりはないが、パシオで支給されたが明る過ぎてしまい込んでいたスーツを着ようとしたくらいには今日、アオキは気合を入れていた。

    「カブさんは、今日から参加では無いんですか?」

    「ああ……ぼくは基本、年末年始のパーティは新年の朝から参加だよ」

     本日何回目かのカブのしれっとした返答。

     カブは困惑中のアオキのことを気にも留めずにみかんを剥きながらテレビをつける。完全にホウエン地方の年末モードに入ったようだ。
     こたつに食われたカブを見て、アオキは逡巡することなくしれっと身を翻してこたつに吸い込まれて行く。
     その身のこなし、光回線の如く。

    「……これは、癖になりそうですね」

     カブは独り占め出来る、パーティなど気を遣う行事は行かなくていい、ぐうたらしていて良い。

     こんな良いことはない。別にアオキはパーティに行きたいわけじゃない。
     ただ、カブが参加するならばそれに合わせ参加しようと思っていただけだ。

    「そうだろう? ぼくは年末はいつもこうやってのんびり過ごしてゆっくり寝たらパーティや初詣に行くんだ」

    「意外ですね」

    「そうかい?」

    「いえ、てっきりカブさんはガラルの仲間と一緒にカウントダウンをして楽しむものと」

     なんならあの元気な若者たちと日付が変わる瞬間にジャンプして日付変更時は地球に居ませんでしたみたいなことをする想像をしていた。

    「アオキくん……ぼくは今、年末年始をすごく楽しんでるんだよ」

    「はい?」

     しれっと意図の読めぬことを口にするカブの真意がわからずにアオキが首を捻るとカブはまた尊大に頷く。

    「ホウエンの年末年始はね、こうやって落ち着いて過ごしながらも新年に向けてのテンションはストップ高なんだよ」

    「はあ……」

    「アオキくんが良かったら今日はぼくがホウエン式の年末年始でおもてなしするよ……ぼくとゆっくり新年を迎えてみない?」

     カブが剥いたみかんをアオキに差し出し、それにお礼を述べて口にすると甘みが直ぐに広がってこれが上等なみかんだとすぐわかった。
     みかんを見て、カブに再度視線を戻せばカブはテレビを見ながら自分の分のみかんを剥いている。

    「ああ、甘いね。ホウエンの実家から届いたみかんなんだよ」

    「なるほど……」

     先日ガラルの仲間と笑うカブを見て自分も見合う自分でなくてはと肩肘張って気合入れていた分、アオキは脱力してしまう。
     このままこたつと一体化してしまいそうで。

    「気に入ったようで良かった」

    「ええ……すごく、落ち着きます。今日はパーティに行かなくてはと思っていた分本当に」

    「行かなくては?」

    「いえ……カブさんが参加するならば、自分も行こうと思っていて」

     正確には行かなくてはいけない、と義務感を抱いていたというか。

    「……行きたくないならば、無理して行く必要は無いんだよ。人間向き不向きがあるだろう」

    「それだとカブさんと釣り合わないかと思い、」

     こたつの魔力によりアオキの色々な部分が緩んでしまい、うっかりと素直に心中を吐露してしまえばカブが眉根を寄せてんん~と顎に手を当て小首を傾げる。
     みかんの甘さやこたつの温かさでアオキは目を閉じたまままったりしているので気づいていないが。

    「例えばなんだけど、アオキくんはぼくがパーティに行って盛り上がったりするタイプだったらぼくのこと嫌いになるかい?」

    「いいえ」

     もしそうであれば、今回のように決死の思いでパーティに参加しようとはしない。
     まして日々の業務に疲れたHPギリギリの体でカウントダウンに挑もうとなど、絶対にしない。

    「じゃあ、ぼくがパーティを面倒に感じて、ずうっと布団に引きこもるタイプだったら嫌いかい?」

    「いいえ」

     もしそうならばアオキはカブと共に布団の中に潜り込むだろう。
     今こうやってこたつに潜り込んでいるのだから。

    「そう言うことだよ」

    「はい?」

    「ぼくもきみがパーティを面倒に思って行きたくないのであれば、みんなに顔出しには行くけどすぐ戻って来るし……きみが楽しそうにパーティに参加するならお供するよ」

    「……はあ」

    「好きなことは一緒にするし、嫌なことは無理はしない……これから長く過ごすのに疲れちゃうからね」

    「なるほど」

    「ノリが良いとか、気遣いが出来るとか話していて楽しいとかそういう理由で好きになったのならそれ以上の人はたくさんいるしね」

     好きになる条件を満たせばいいという訳ではないし。
     例えば知名度抜群の名女優、カルネがセクシーにその場に立っていたとしてもカブはときめきはしないし、ホウエンを代表するアイドルルチアを見てもカブはほっこりするのが限度だ。
     精々かわいいなー、綺麗だなー程度の感想だ。そう、晴れた日のシロガネ山を見ているような気持ちと言えば良いのか。

    「ぼくはアオキくんだから好きになったわけだし、別の何者かにならなくて良いんだよ」

     それはそう。何故ならアオキもカブがカブだから好きになったのだから。

    「それで、アオキくんは明日のパーティは参加」

    「します」

    「……大丈夫なのかい?」

    「はい。いつもの恰好でカブさんの見える範囲で美味いものを食べて過ごします」

    「ああ、実にきみらしいね」

     いつもの黒いスーツにいつもの髪型、いつものやる気のない表情でアオキはアオキらしく自分の欲求を満たしていく。
     カブの傍で。

    「さて。ぼくはお蕎麦の準備をするから……少し待っててね」

     もうすぐ新年がやって来る。
     カブはアオキと共に新年を迎える準備をしようとこたつを抜け出していく……これがホウエン人の精神力か。
     アオキはとてもじゃないが、カブのように直ぐにはこの楽園から抜け出せない。

     もう一度カブを見ると、頼もしいカブは颯爽と食事の準備を始めていた。
     お手伝いをせねばと思う気持ちはあるが、もう少し、もう少しとアオキの体がこたつから出るのを拒んでいる。

    「あ、お蕎麦はあったかいので良いよね?……もうほとんど出来てるから蕎麦を茹でるだけだし本当に出てこなくていいよ」

     なんと周到で堅実なのか。
     これが自分の恋人なのかと感動すら覚えてしまう。
     慈悲深いカブの台詞にアオキは満たされたような表情でまたこたつの魔力に飲み込まれてしまうのだった。
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    hathiovo

    DONEaokbワンドロライお邪魔します^^

    お題 水も滴る/パロディ/照れ隠し

    作業時間 1時間ジャスト!w

    見切り発車でお題見ながらガシガシ書いたぞ!計画性無し私のばかばか~!
    でもアオカブ好きだー!
    _ |\ 〇_ヒャッ
    ε== \_ 〇ノホーウ!!!

    って、先月書いた記憶がある←

    軽く誤字脱字はありませんようにと桜の花に向けて祈っておきますね!(定型文)
    よろしくお願いいたします~!
    aokbワンドロライ 水も滴る/パロディ/照れ隠し 昔々あるところにカブという名の独りぼっちのオオカミが住んでいました。
     グレーの毛並みの耳としっぽを付けた人型をした男は初老を手前にしているにも関わらずにがっしりとした体格をしている。
     カブは旅狼で、番を求めて旅に出たは良いけど見つからずに婚期は過ぎてしまい、この場合一般的にはオオカミ族は番恋しさに弱り旅の途中で絶命してしまうことが主なのだが……。
     そう、一般的には。
     ただ一般的では無かったカブは余裕綽々で住み心地の良い森に拠点を構えて、昔はやんちゃしてはいたが今では年を重ねてとても温厚になって森に馴染んでいた。

    「今日もいい天気だね、キバナくん」

    「そっすねー……そーいやルリナたちも今日は北の森の方に行くらしいけどカブさんも行く?」
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    hathiovo

    DONE色々と書いてたら雑伊の日間に合わなかったし、なんなら上げ忘れてた…………!

    所要時間は2時間程です。

    でも、まあ3/21 28時って考えたらセーフかな。へへ!

    てな感じの新参者ですがお題「アピール」「泣き顔」お借りしました^^

    よろしくお願いします!

    因みにこれは既におスケベも書き進めています。
    この通り、ラブコメのまま強引に進んでいくのでライトどスケベの予定!
    私の獣性には四肢がある 雑渡は腕に愛おしい温もりを抱いてそれはそれは最高潮に機嫌が良かった。

     明日から伊作は春休みで、自分も長い骨休めに入る。
     余程のことが無ければ邪魔は入らない。

     さて、想い人が自分を愛していようが愛していまいがどうでも良く、絶対に手に入れると決めてしまった場合の話をしようか。

     雑渡は自らを死に損ないとまではいわないが、まあ正直あの時死んでもおかしくなかったので今はボーナスステージを進んでいるような気分で生きている。
     そして死を一度直面しているので、欲しいものに対して諦めるという概念が一切無い。
     勿論子供に手を出さない、等の極々一般的な倫理観は持ち合わせているが……兎にも角にも諦める気が無かった。

     欲しいものは手に入れよう。
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    hathiovo

    DONEaokbワンドロライお邪魔します^^

    お題 ホワイトデー/手持ち/嫉妬

    作業時間 1時間ジャスト!w

    見切り発車でお題見ながらガシガシ書いたぞ!計画性無し私のばかばか~!
    でもアオカブ好きだー!
    _ |\ 〇_ヒャッ
    ε== \_ 〇ノホーウ!!!
    軽く誤字脱字はありませんようにと梅の花に向けて祈っておきますね!(定型文)
    よろしくお願いいたします~!
    aokbワンドロライ ホワイトデー/手持ち/嫉妬「へえ……ここは手持ちのポケモンくんと一緒に入れるカフェなんだね」

    「ええ、天井も高く作られていますし安心して休憩出来るかと」

    「助かるよ。ぼくのマルヤクデは炎の調整は上手いんだけどたまに楽しくなって火が出ちゃう時があるからね」

     いい子いい子とマルヤクデの頭を撫でているカブを見てアオキとノココッチは目を細めて癒しの波動を受けている。
     マルヤクデとノココッチを連れてふたりがカフェに入れば中は広々としていて落ち着いていた。

    「4名様ですか?」

    「うん、そうだね。4名様だよ」

     4名様と聞かれたことにカブは嬉しそうに頷き、そのまま「4名様」だと指を4本立てて主張するのにまたアオキが眩し気に目を細める。
     角の席に案内を受ければ直ぐにカブがメニューの確認を始めるが、アオキは既に壁に書いてある特大パンケーキと心に決めた。
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    hathiovo

    DONEaokbワンドロライお邪魔します^^

    お題 ニット帽/猫の日/いただきます

    作業時間 1時間30分

    最初の1時間は出勤時電車の中、残りは休憩中に書き上げました!
    ズッコ━━_(┐「ε:)_━━ン
    軽く誤字脱字はありませんようにと今年の恵方に向けて祈っておきますね!よろしくお願いいたします~!
    aokbワンドロライ ニット帽/猫の日/いただきます アオキが仕事から戻ると見慣れたシルエットの人物が珍しくニット帽を被って旧友と共に立っている。
     それがカブとメロンであることは遠目からでもわかるほどふたりは良く目立つ。
     アオキの部屋の前でふたり揃って立っているのも中々珍しいのでアオキは急ぎ足で近づくが、近づけば近づくほどに違和感を覚えるふたりの雰囲気。

    「ああ、アオキくんおかえり、お邪魔させてもらってるよ」

    「……ええ、はい……ただいま戻りました」

     ただいまと返していいものか……通りがかりのよく見るだけの年配の方におかえりと言われるとただいまが正解なのかと悩んでしまうような……そんな奇妙な感覚に陥るアオキ。
     そして珍しく物言わぬカブにも異変を感じ悩むアオキにお構い無しのメロンは隣のカブをアオキにグイグイ押しつけて、カブが被っていたニット帽を取り去る。
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    DONE寿司の話から続け、改めてハサアオになりました。寿司に続いて食べ物でハッサクに攻められ、アオキの日常が崩れてゆく話です。続きも書く予定で、全てまとめた形でHPに載せます〜!
    最初の話>これは寿司です。
    https://poipiku.com/271957/8081383.html
    前作>これは寿司ではありません。
    https://poipiku.com/271957/8087971.html
    これは想いでしょうか。 ポケモンが人間の生活に間近になり、当たり前のような顔をして暮らすのは今に始まった事ではない。アオキも幼少期から家には二、三匹家事手伝いと愛玩動物扱いにポケモンがいたものだし、祖父の趣味は父とのポケモンバトルだった。昔気質の粘り強い、だがシンプルな戦法は祖父の背中を追いかけているのだと今更のように思う。どこにでもいる好々爺然とした祖父が、ポケモンボールを手にするやグッと気合いが入ったのもなかなか良かった。

     さて、シャリタツである。ハッサクに過大な期待を持たせてしまった諸悪の根源、もといアオキの疲労の傑作は今や当たり前のような顔をしてついてくるようになった。ハッサクとのやりとりの末、弁当箱から野に放ってやった(洗って宝食堂に返すためだ)のだが、どういうわけだか鞄に入り込んでいたらしい。焼き鳥屋に行くまでのことなので、ひょっとするとハッサクが無理やり鞄に潜り込ませたのだろうか。ドラゴンというのは気が長いと一説に聞くものの、あれは蛇よりもしつこいという類と言える。
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