aokbワンドロライ フリー(パロ) テクテクと二足歩行の大きな黒い羊に対して小ぶりな狼が仲良く並んで歩いている。
本来ならば捕食する側と被食側の取り合わせだがふたりは穏やかに笑いながら森の中を進む。
その姿に他の動物たちも驚くことなく、もう1年近く見慣れている光景なので特に反応を示すことはなかった。
「今日も良い天気だね」
「はい」
狼の名前はカブという名だった。
カブは旅狼という種族で番を見つけて旅に出て、番を見つけるまで旅を止めない筈だがいい年になったと自分で旅を終わらせて住み心地の良い森を見つけてのんびりとスローライフを送っている。
そんなカブの元に突如現れ勝手に居候として転がり込んできた黒い羊はアオキという。
「特に何の変哲もない平凡な羊です」
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