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    sweets_m0gum0gu

    @sweets_m0gum0gu

    銀魂のろくでなし2人が好き。
    ここに上げているものは高銀のみです。
    2021年のお空ファンタジーとのコラボをきっかけにハマりました。

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    高銀
    現パロで一緒に住んでいる社会人な2人です

    #高銀
    Takasugi x Gintoki

    やっぱり嫁の作る飯がいい「たかすぎ〜 俺今日疲れたから外食にしない?」

    俺より少し遅れて帰宅した銀時にそう言われた。
    本当は銀時の作った食事の方が良いが、疲れているのに食事の支度をさせるのも悪いと思い、構わないと返事をして街に出た。

    「高杉、何食いたい?」

    銀時の飯、と言いそうになったのを止めた。

    「疲れてるなら銀時が決めていい」
    「マジか。じゃあどーすっかな〜」

    顎に手を置いてきょろきょろと店を物色する銀時。ゆらゆら揺れる銀色の髪が綺麗だと思っていると、ある店でピタリと止まる。

    「今日はオムライスな気分だな」

    そこは看板にオムライスの絵が描かれた洋食店のようだった。

    「……テメェは女子か」
    「あ? 俺がオムライスな気分じゃダメなのかよ」
    「んな事ァ言ってねェ。ほら、行くぞ」

    そう言いながら店の扉を押した。
    案内された席でメニューを見ると、よく見る形の良いオムライスや、半熟の卵焼きにデミグラスソースがかかったものなど、色々な種類があった。

    「俺これにする」

    銀時が指さしたのは半熟の卵焼きにデミグラスソースがかかったオムライスだった。

    「俺は普通のでいい」
    「セットにするとスープとサラダとドリンクつくってよ。それにしようぜ」
    「あァ」

    店員に注文を告げた後、来るまで待つ。
    いただきますと手を合わせて食べ始めたが、銀時が一口目を食べると、口に入った瞬間表情が変わった。

    「うまっ! やっぱ時代はふわとろだよな〜」
    「好みの問題だろ」

    そう言いながら俺も一口目を食べた。
    オムライスの看板を提げている事もあり、普通に美味い。
    だが、何かが足りない。
    美味そうに食う銀時の姿を見ながらスープやサラダも含め、完食した。

    +++

    寒空の中帰宅。
    遅い時間だとどこも閉店モードだから寄る気にならなかった。
    家の暖房を入れながら銀時に話しかける。

    「なァ銀時」
    「んー?」
    「今度さっきのオムライス作ってくれ」
    「え?」
    「テメェが作ったのが食いてェ。できるだろ?」

    銀時を見ながらそう言うと、銀時は少し照れたような表情になる。

    「まあ、できるとは思うけど……」
    「材料が足りなきゃ買ってきてやる」
    「えっ、今すぐじゃないよね? 今度の土曜とかでいいだろ」
    「あァ」
    「じゃあ金曜の夕方に材料買ってくる。お前は形のいいオムライス派だよな?」

    ふわとろか、普通のかって事か。

    「銀時が作るならどっちでもいい」

    そう言いながら部屋着に着替えるべく、自室に行った。

    +++

    土曜の昼になった。
    ソファーでくつろいでいると、卵を混ぜる音が聞こえてきた。
    キッチンでは銀時が鼻歌を歌いながら料理をしている。銀時が料理をしている姿を見るのは好きだ。だから眺めていたスマホを置いて銀時を見つめる。

    「あ、皿出すの忘れてた。たかすぎくーん、皿出しといてー」

    そう言われて棚からオムライスが入りそうな皿を2枚出して置いた。

    「さんきゅー。お前暇だろ? 冷蔵庫にレタスと胡瓜あるからサラダ作っといて。ミニトマトも添えろよ」
    「わかった」

    俺の我儘に応えてくれてるんだ。それくらいはやる事にした。
    サラダができる頃にはオムライスもできていた。形は普通の方にしたらしい。
    そんな銀時はケチャップを持って悪ガキな表情をしている。視線の先にあるオムライスを見たものの、そこに描かれた絵を見て溜め息を吐いた。

    「おい、何描いてんだ」
    「ウ⚫︎コ」
    「食欲が失せるだろうが」

    そう言いながらスプーンで形を崩してやる。

    「あっ! 傑作だったのに」
    「だったらこっちは俺のだ。テメェの分にならいくらでもウ⚫︎コを描きな」

    そんなくだらないやり取りをしつつ、オムライスとサラダ、インスタントのコンソメスープがテーブルに並んだ。
    俺にはこないだの店のものよりよっぽど美味しそうに見える。
    いただきますをしてから一口食べると、こないだのよりも何倍も美味い味がした。

    「美味い」

    しみじみそう思いながらオムライスを食す。

    「これで満足かよ」
    「あァ」
    「今度あのフルーツ専門店のパフェ屋連れてけよなー」
    「いいぜ、いくらでも連れてってやる」

    そう返事をすると、嬉しそうな銀時と目が合った。


    *****

    こないだお店で食べたオムライスが美味しかったので、そこから高銀に置き換えて色々想像させていただきました。
    幸せな高銀がたくさん見たいです。
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