呪霊操術って何って、聞いたのが間違えだったと思う。
この日の羂索は、何処か機嫌が良かった。
「簡単に言えば、捕まえた呪霊を操れる術式だよ」
「あ、分かった。ポケモンみたいなやつ?」
「一番分かりやすいのはそれかな」
「なら何か見てみたいかも。ダメ?」
「髙羽は術式もあるし、いいよ。見せてあげても」
普段なら面倒とか言って、見せてくれる事はなかったのに簡単に許可をくれた。
どんな呪霊が出るのか、ワクワクしていた数十分前の俺を殴りたい。
チュウチュウと鳴き声みたいな声を出して、服の上から俺の乳首を吸う呪霊。
そして、後ろから抱き締めて俺を抱き締めて眺めているだけの羂索。
「羂ちゃん!何か違うんだけど!?」
「ん?君が見たいって言ったんだろ。力加減はちゃんとさせてるし、大丈夫だって」
男の乳首を吸って何が楽しいのか分からないけど、下手な事したら噛み千切られそうで正直怖い。
違和感しかなかったのに、緩急付けて吸われ続けたせいか吐息が漏れる。
「っ、ね。もう分かったから!」
「そう?」
羂索に確認されて、首を縦に振ると呪霊の姿はパッと居なくなった。
羂索曰く戻しただけと言われたけど、何処に戻したのかは怖くて聞けなかった。
服が分からない液で濡れて気持ち悪くて、脱ごうとするとピンと立った乳首が擦れて吐息が漏れる。
「んっ、え!?ちょ、何!?」
露になったと同時に乳首を羂索に摘ままれて、上擦った声が出てしまった。
「頃合いかなって思って?ちゃんと感じる様になったみたいで安心したよ」
にこにこと笑う羂索に、衣装があるからやめてと言ったが聞いてはくれなかった。