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    くさかべ

    @monimoni_are

    ↑成人

    すっかりケイゴ。
    ケイゴ受けで攻めはとっかえひっかえ。
    何かあったら↓まで
    拍手をぽちぽちして頂けるだけで元気が出ます。
    無駄にツールが沢山ありますがお好きなのでどうぞ。

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    くさかべ

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    文通するウルケイが見たい。分裂してないし、いつだって2人の時代を擦っている。
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    #ウルケイ
    urkanei

    拝啓ウルフ様 交通事故をきっかけに、ケイゴの生活はがらりと変わった。これまでの基盤だったスケートを辞め、何をするでなく、日々を浪費していた。
     スケートに未練があるのか、わからない。成長期を越え体が完成すれば、今より高く跳べるだろう。
     ただ、最近のケイゴは、事故が起こる以前から、少しだけ、おかしい。
     きっかけは何かわからないが、時折意識がなくなるのだ。一瞬なら、ぼんやりしていた、と片付けられるのに、それはその時によって長さが違う。
     先日は、赤い郵便ポストの前で気が付いた。もちろん、ポストに用はない。
     自分が生きる価値を、見出せないでいる。
     今日だって、腫れ物扱いされる学校の雰囲気が嫌で、かといって寄り道する気にもなれず、真っ直ぐ帰宅した。
     中学生が帰宅するにはまだ早いエントランスで、ランドセルを置いて遊びに出てきた小学生たちとすれ違う。
     ポストを覗くのは、小さな頃からずっと、ケイゴの役目だった。
     集合住宅の郵便受けは、ケイゴにとってはちょうど良い高さでも、車椅子の母親には少し届かない。
     真神家に届く郵便物といえば、母親宛ての公文書か、いつ登録したか覚えのないダイレクトメールだけだ。あとは年賀状が何通か、しかし今は季節が違う。
    (……?)
     通信面を剥がして見る広告葉書でも、宛名が窓になった封筒とも違う、白い洋型封筒が一通、入っていた。
    「オレ……あて?」
     郵便受けのふたを閉じ、ダイヤルを回す。肩のスクールバッグを掛け直し、封筒を手にしたまま廊下を進む。
     歩きながら裏面を見たが、差出人は書かれていない。
    (なんだろ)
     まだ父親が生きていた頃、郵便受けを開ける父に対して、自分宛ての手紙はないか、といつも聞いていたことを思い出す。
     文字も満足に書けない子供にとって、自分宛ての手紙は特別なものだった。
     首をひねりながら、家の鍵を開ける。すぐに自分の部屋に向かい、はさみを探す。
     本当は、好奇心そのままに封筒の端を破って開封したかったが、これまで届いた僅かな手紙は全て、はさみを使って丁寧に開封していたから、揃えたかった。ケイゴなりの、小さなこだわりだ。
     鞄は部屋の入り口に置き、机の引き出しから探し当てたはさみで手紙の長辺を切る。
     走り書きで書かれた宛名面とは対照的に、几帳面に折られた便箋を広げながら、椅子を引いた。
     個人から宛てられた手紙なんて、いつ以来だろう。ドキドキしながら、白い便箋を開いた。
    「えーっと、ケイゴへ」
     綺麗とは言い難い文字は、誰かの筆跡によく似ている。文字だけの第一印象は、嫌いじゃない。
    「誰だよ……」
     差出人は、ケイゴしか知らない筈のことを知っている。或いは、SNSを見た誰かが特定したのかもしれないが、それは考えられなかった。
     事故に遭った時に思ったことは、百数文字の言葉にも、二十四時間で消える画像にもしていない。
     しかし、差出人は、あの時のケイゴの感情を、正しく理解していた。
     じわりと目尻に涙が溜まる。便箋の上に流れる、欲しかった言葉が、ぽつりと滲んだ。
    「……ッ」
     飲み込みきれなかった嗚咽が漏れる。溢れる涙で文字が消えてしまわないように、丁寧に折り畳んだ。
     机の上に肘をつき、目頭を抑える。満たされた胸が痛い。
    「誰なんだろうなぁ」
     滲んだ涙は、制服のシャツで拭った。鼻をすすりながら、ぽつりと呟く。大きく深呼吸をして、もう一度手紙を開いた。
     何度読んでも同じ文字を追う。乾いた涙が便箋に染みていた。
     いてもたってもいられず、ドアの前に置きっぱなした鞄を漁る。少ない荷物に埋もれたペンケースを取り出し、シャープペンを握った。
     レターセット、なんてものはない。罫線入りのノートと、授業で使ったスケッチブックしか持っていなかった。
    「何してんだろ」
     そもそも、差出人もわからないのに。手の中で、くるりとシャープペンを回す。
     溜め息と一緒に、机に突っ伏した。開いた便箋が、かさりと揺れる。胸の中を抉る優しい言葉を、横目で追いかければ、力の抜けた指先からシャープペンが逃げた。
    「えーっと、手紙の書き方……」
     シャープペンの代わりにスマートフォンを持ち、検索バーに文字を入力する。横を向いたままではフリック入力がしにくいな、と体を起こした。
     スマートフォンに入力すれば、指先一つで世界に繋がる。
     通りすがりの誰かが、いいね、とリアクションしてくれるかもしれない。誰にもこの感情を知られたくない、と言えば嘘になる。しかし、それは誰でもない。
    「は、い、け、い……」
     ルーズリーフに手紙の定型をなぞる。
    「誰なんだろ」
     拝啓なにがし様。
     そこに宛てる名前を知らない。もう一度、手紙を見た。
     白い便箋は、薄い金色の罫線が入っている。住所欄よりも丁寧に書かれた本文の筆跡は、恐らく男性だろう。
     切手は見覚えがある。母親が郵便局で買ったという、季節のシール切手と同じものだ。ハスキー犬というより、狼の子犬に似ている。
    「まぁ書き直せばいいか」
     どうせ宛てどころのない手紙なのだ。
    「拝啓、えっと、ウルフ様」
     あなたからの手紙に、私の心も秋の空のように澄み渡っています。
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    izayoi601

    DONE思いついたので一人飯するじょしょどのの話。台詞などでも西涼二直の中ではじょしょどのが一番食事好きな方かなと妄想…脳内で色々分析しながら食べてたら良いです…後半は若も。庶岱と超法前提ですがもし宜しければ。ちなみに去年の流星での超法ネップリと同じ店です。
    早朝、一人飯「これは、まずいな……」
     冷蔵庫の中身が、何も無いとは。すでに正月は過ぎたと言うのに、買い出しもしなかった自らが悪いのも解っている。空のビール缶を転がし、どうも働かない頭を抱えつつダウンを着るしかない。朝焼けの陽が差し込む中、木枯らしが吹き付け腕を押さえた。酒だけで腹は膨れないのだから、仕方無い。何か口に入れたい、開いてる店を探そう。
    「……あ」
    良かった、灯りがある。丁度食べたかったところと暖簾を潜れば、二日酔い気味の耳には活気があり過ぎる店員の声で後退りしかけても空腹には代えがたい。味噌か、塩も捨てがたいな。食券機の前で暫く迷いつつ、何とかボタンを押した。この様な時、一人だと少々困る。何時もならと考えてしまう頭を振り、カウンターへと腰掛けた。意外と人が多いな、初めての店だけれど期待出来そうかな。数分後、湯気を掻き分け置かれた丼に視線を奪われた。
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