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    stgr救急隊で全員が出勤してます。
    個人の妄想です。
    口調に違和感があっても許してください。
    二次創作です。

    ウィル・ナイアー誘拐事件/シソジ視点昨日、朝までワンオペで回して、その後少し寝ようとしたんだけど結果的に言えば休憩時間をまともに取る事もなく他の救急隊員が出勤してくるまで慌ただしく動き回った。ここ最近、救急隊の面々それぞれに用事があったり、出張が入ってしまったり。勿論普通に病院に来る人も何人かいるんだけどそのメンバーってどうしても固定されてしまっていて少し寂しい。とりわけ、僕なんかはここに入ったのも遅かったし。みんなと話す時間作れたらって少しでも出勤するんだけど時間も合わないことも多くて。まぁそれでも来てくれる人とは話す時間が長いから救急隊って多分他から見ると随分アットホームなとこに見えてるんじゃないかな。僕も、最初は全然違う人たちと遊んだりしていたけど救急隊に入ってからは、まぁ仕事の事もあるんだけど病院に入り浸ることが多くなって結果的に僕もその一員になれたのかな。病院の人たちは、みんないい人だ。一見すると怖そうな隊長も、ナルシストなだけかと思ってた医局長も、ギャンブルのイメージしかないカテジさんも、来るたびに皆にからかわれてでもコイ人と幸せそうな治ぱいせんも、そんな治パイセンと幸せそうに笑って話すよつはパイセンも、めったに会えないのにやたら存在感はあるたえこさんも、レースをして事故ばかり起こしているイメージのあるマグナムさんも、子供なのに病院の中で一番仕事をしているももみさんも、カテジさんと仲良くなるうちギャンブルにのめり込んでしまったましろ君も、自由人なイメージしかなかった鳥野君も、そして、みんなに分け隔てなく優しくて、困っていればすぐに手を伸ばしてくれる、こっそり突っ込み仲間のウィルさんも。今の僕に居場所をくれた、大切な大切な仲間たちだ。
    明日の出勤は久々にそんな仲間たち、みんなが出勤できるかもって聞いて正直な話、めちゃくちゃ楽しみだった。最近は街の中の犯罪も少し落ち着いて救急隊にもちょっと余裕が出てきたし勤務中にしたまま遊びに行かない?とかそんな話をしていたから。前に、みんなでキャンプ行ったときも、僕は救急隊じゃなかったから楽しそうな姿を街中で見かけて、仲良さそうだなっていいなぁって憧れてたんだ。確かあの時のキャンプはたえこさんも忙しくて参加できていなかったんだっけ。
    宿直室のベットから体を起こしてうんと背伸びする。女性もいる職場だから一応男女で分かれてる宿直室は結構隊員の私物が置かれていることが多い。みんな使うものだからご自由にって感じで置かれてるけどその中でちょっと気に入っているのは全員おそろいで買ったマグカップとか食器類。めちゃくちゃ色が豊富で、しかも意匠も自分の気に入ったものがつけられるっていうお店で全員のをオーダーメイドしてマグカップは2つかって一つはこの宿直室に並んでる。ケトルは誰が買ってきたんだっけ?コーヒーは誰が?あ、僕が買ってきておいたマシュマロ減ってる、誰か気に入ってくれたのかな。なんて考えるのが日々の楽しみだったり。たまに鳥野さんとか隊長が簡易冷蔵庫に食べ物とかおいといてくれたりするからありがたく頂戴して。
    欠伸をしながら部屋を出たらバックヤードにたえこパイセンと床にしゃがみこむよつは先生がいてびっくりしてでも、なんだか様子が変で。過呼吸を起こしてるって気づいた瞬間、誰かが買い物に行ってそのままほったらかしにしておいたらしい紙袋を拾い上げてたえこパイセンに渡した。いったい何が起きてるのか意味が分からなくてロビーに出る。無線をつけるのを忘れていたのに気づいていつもの番号につなげた瞬間に、鳥野君がももみさんの名前を何度も叫ぶのが聞こえてびっくりた。
    「おはようございます。シソジ、出勤しました」
    『あぁ、おはよう、すまないな騒がしくて』
    「いえ、あの、何があったんですか?」
    『実はな、『ちょっ、ももみパイセンまずいって止まって!!』…無線切って電話で話そうか』
    「…了解しました。」
    無線のスイッチを切って数秒経ったかくらいで隊長から電話がかかってきた。隊長は車に乗っているようでエンジンの音が声の後ろ側に聞こえる。サイレンの音がしてカテジ先輩とましろ君が病院内に駆け込んできた。患者はてつおさんとぷら子ちゃんのようでいつものかと目線をそらしてマップを開いた。
    隊長の話によれば、神崎パイセンと話をしていたウィルさんが一瞬の隙をついて誘拐されたという事、そのウィルさんを追いかけた神崎パイセンが撃たれて怪我をして、その神崎パイセンの目の前でウィルさんも撃たれて今もなおデッド状態になったまま連れまわされているという事。ウィルパイセンの事は隊長とももみパイセンと鳥野君、あとはどうやら医局長とマグナム君も追いかけているらしい。神崎パイセンは警察に連れられて今は病院に戻ってきている最中らしい。銃で撃たれていることを考えればウィルさんの様態も一刻を争う事態で。にもかかわらず街中で起きている連続ひき逃げ事件に警察はウィルさんを誘拐している犯人を追いかけることもっ出来ていないらしい。
    隊長にお礼を言って電話を切る。腹の奥からむかむかしたものが上がってくる。脳裏によぎるのは優しく笑う先輩とそんな先輩に懐いてひな鳥のようにあとをついていく同僚たち。暖かいこの場所が害されてしまったという事実に気づけば手を強く握りしめていたようで手のひらから血が流れ落ちていた。
    「ももみせんぱい、大丈夫でしょうか」
    『さっきから鳥野が声かけてくれてるんだけどな。ほとんど聞こえてないのか、聞いていないのか』
    「とりあえず、ちょっと警察と連絡とってみます。何かあったらたえこさんに伝えてもらいますんで」
    『そうか、了解。』
    電話を切って警察の方の緊急無線につなぐ。途端に入ってくるのはあちこちでひき逃げが起こってるっていう情報。できるだけ、明るい声を出して邪魔をする気はないんだってそんな気持ちを込めて
    「警察の皆さん、お疲れ様です。救急隊です」
    「お忙しいところ、すみません。現場には現在救急隊も向かっています。」
    「お願いがあります。」
    「僕らの仲間を、助けていただけませんか?」
    僕はみんなが笑っているのがいい
    「このままじゃ、無事では済まない人が何人かいます。」
    誰か1人でも欠けたら、きっと笑えない
    「お願いです。」
    悪意から彼らを守ってください。お願いだから
    任せてくださいって勢いよく返事が返ってきて、同じタイミングでれむ君からの無線が入った。的確な指示が入ってバラバラに動いていた警察たちのGPSが一気に統率のとれた動きに変わるのを見てちょうどよつは先生を休憩室に寝かせに行って戻って来たらしいたえこパイセンと処置室から戻って来たカテジパイセンとましろ君の姿を見て、大きく息を吐いた。
    「救急の無線の方は聞いてると思いますが、警察無線につないでます。」
    「あら、そうなの」
    「今街中で起きてるのは2,3人の犯人がいるようですが今れむ君が指示を出して捕獲に動いてるので我々は行って患者を確保、回収して病院に戻ってくる。治療は治パイセンがそろそろ動けるかと思います。よつは先生にも申し訳ないですが出ていただきましょう」
    「まぁ、そうねぇ。もうちょっとだけ二人にしてあげたらお仕事してもらいましょう」
    「みんなが無事に戻ってくるまで頑張りましょう!!」


    『…………ッ、ぃ、る』
    『おい、ももみか?どうした?!』
    『ウィル、助けだっ、ぅえ゙~~~~~~~~っ……』
    ももみさんの泣き声と一緒に隊長の声が聞こえて、その後すぐにヘリのプロペラの音が無線に入った。たえこさんと視線が合って思わず無言でハイタッチした瞬間に警察無線に犯人逮捕の通知が入った。
    『石定さん、一応隊長さんとも話したんですけど今回の事件で犯人に対して病院、被害者への接見禁止と資産を没収し、慰謝料としてお支払いするというお話が出てます』
    「あぁ、そうなんですね」
    『病院の方から他に希望があればと言われてますが』
    「いえ、大丈夫です。きっと隊長からも言われてるでしょうから」
    『あぁ、そうですね…』
    「じゃあ、これで失礼します」
    『はい、お大事にとお伝えください』
    ぷつ、と無線が切れたのと同時に、救急無線に切り替えて隊長に呼びかけた。
    「隊長、犯人確保されたと警察から連絡がありました。』
    『あぁ、すまない。さっき警察に犯人を引き渡しておいた。』
    『あれ…治療したんですか』
    『いや、ちょうど警察に菓子谷君が来ていたようでな。向こうに任せたよ』
    『そうですか』
    『一応救急から抗議というかな。結局プリズンにおくっても最近は脱獄されてしまうことが多いだろう』
    「まぁあんまり言わないようにしてますけど」
    『だからすぐにプリズンにおくらず少しの間留置所で拘束してもらうことになった』
    『そういえばなんですけどこういうのって犯人から慰謝料とかふんだくれるんですかね』
    『あぁ、それも警察に織り込み済みだ。流石に今回のは私も看過できないしな』
    「一応警察から提示されているのは病院への立ち入り、ウィルさんへの接見禁止、あとは犯人の資産を9割没収し、半額を病院への寄付とウィルさんへの慰謝料にとのことですけど」
    『まぁ、そのあたりが落としどころだろうな』
    受付の椅子に腰を下ろす。なんか、どっと疲れた。病棟の奥の方でバタバタと動く音がしてまたしんと静まり返った。最近確かに暇だって思ってたけど、こんな忙しさならいらないや。大事な大事な仲間たちが犠牲になる仕事なんか絶対したくないもん。ふいに、頭の中に浮かんだことがポロリと口から漏れてしまった。
    「仕返しって、犯罪になるんですかね」
    『シソジ?』
    『目には目をって、やつですか?』
    『ぎん…』
    鳥野さんも、普段の冗談交じりの声よりよっぽど冷たい声でぽつりと漏らす。隊長はちょっと困惑した声してたけどこういう時僕らが動かなかったら真っ先に動くのが隊長だって言うのも、僕らは知ってる。それに、
    『しませんよ、仕返しなんて』
    『…あぁ、』
    『ももみパイセンも、ウィルさんも、それを望みません』
    「そう、ですね…」
    『とりあえず、ウィルさんが全快したらみんなでパーティしませんか?』
    『いい考えだな。いい店探しとくよ』
    「いいですね。せっかくお金いっぱい入るみたいだし、貸し切っちゃいません?」
    『お、それもいいな!』
    じゃあ、早く帰ってきてください。そう伝えて無線を切った。それと同時に目の奥が熱くなってごまかすように両手で目を覆った。あぁ、ほんとみんなが無事でよかった。
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    DONEウィルもも。月見酒の続き
    甘くて苦い「…?」
    なんだか見られている気がしてきょろきょろと辺りを見る。病院にいるとき、誰かと話をしているとき、アタシの首筋を刺すような明らかに敵意があります、みたいな視線。色々あって、そういうものには過敏になってるみたいでなんていうか気になってしまって。そうしたら鳥野君とらーどーに名前を呼ばれて、何でもないよって首を振る。
    「ももみさん?」
    「ももみパイセン?」
    「ほぇ?あ、ごめんごめん。なんでもない。何の話だっけ?」
    「もー、ちゃんと聞いててくださいよ。」
    「この後の話なんですけど、」
    病院の、テレビがある方のベンチのところでみんなで集まっていつものように話をしていた。話題は大体最近あったこととか、この3人だと牧場のこととか。鳥野君もらーどーも街にお友達が沢山いてアタシの知らないことを知っているから話してるだけでも楽しいし、そうじゃなくてもこの三人でいたずらするのとかも楽しくて。最近はちょっとらーどーをからかって遊ぶのが楽しいんだけどみんなで笑ってるのは楽しい。二人とも長い時間病院にいてくれるから一緒に行動することも多いし、遊びに誘ったらついてきてくれるの、すごくありがたい。
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