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    n_m3y8m0

    @i1z2u1i

    SD垢/リョ右固定左雑食

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    n_m3y8m0

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    沢リョSS

    付き合っていく中でどんどん自分に依存していく沢に怖くなって姿を消すリョ ~ エージの未来は俺が奪ったって思ってて欲しいし当の本人沢はただただ初めての自分から好きになった恋人に浮かれてるだけなんだよな…幸せになれ

    #沢リョ

    冷えた夜「リョータ」

     冷たい風が頬を刺し、背を丸めないと歩けないような夜、リョータがいなくなった。
     2人で作った夕飯を悪くないなって笑いながら食べて、冷えるからって湯船で30まで一緒に数えて、ベッドに横になって今日の楽しかったことをお互いの腕の中でくすくす笑いながら言い合っていたのに。家中を探して、どこにも居ないことに気づいた時はどうにかなるんじゃないかってほど声を張り上げたし、流石の寝惚けた脳みそもこの時ばかりは覚醒した。近所や、駅、大学もチームメイトの家まで探しに行って、でもどこにも居なくて、今また家の中でリョータを探してる。
     攫われたのかもしれない、身長だって小さいし鍛えているとはいえ抱えられたりしたら誘拐されることだって全然ありえる。コンビニに行こうと思って事故って病院に居るのかもしれない。
     もしかしたら…、もしかしたら、オレに愛想を尽かして出て行ったのかもしれない。

    「リョータぁ」

     無事だったらそれでいい、そう言ってあげたらいいんだろうけど、俺は強欲で頑固だから、早くこの腕の中に抱きしめて好きだって言って欲しい。


     徐々に明るくなる空から二人の居場所を守るように、重たいカーテンをぴっちりと閉め切った。
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    n_m3y8m0

    MOURNING深リョSS

    自分と同じだけ愛して欲しいリョとリョ以外は正直どうでも良い深
    リョは本当にオレのこと好き?って常に思ってるし深はお前以外はどうでも良いピョンって常に思ってる
    バレンタインナイト ガチャリとドアが開き、鍵を閉める音が響く。二十一時、多くの働く社会人が少しの残業を終え、疲れた身体を引きずり家に着く時間だろう。

    「ただいま」

     人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
     点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。

    「おかえり」

     最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
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    MOURNING深リョSS

    自分と同じだけ愛して欲しいリョとリョ以外は正直どうでも良い深
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    バレンタインナイト ガチャリとドアが開き、鍵を閉める音が響く。二十一時、多くの働く社会人が少しの残業を終え、疲れた身体を引きずり家に着く時間だろう。

    「ただいま」

     人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
     点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。

    「おかえり」

     最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
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