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    hisoku

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    hisoku

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    作る料理がだいたい煮物系の尾と作る料理がだいたい焼くか炒めるか揚げる系な杉のsgoの続きで、海の日の祝日を杉の部屋で二人が仲良く過ごしている話の前半部分です
    杉語り

    #杉尾
    sugio
    #現パロ
    parodyingTheReality

    かがなべて 5 灼熱の七月の三連休だ。まだ七月なのに猛暑日が続くという。実際昨日も暑かった。連休最終日にあたる祝日は「海の日」だけど、海にはもう先月行ったので、今日は出掛けずに「部屋の日」にすることにした。いつか尾形とは一緒に旅行にも行ってみたい。なんとなくつけていたリビングのテレビに映し出された全国の予想最高気温を台所の中から眺めて、今すぐに行けるとしたらやっぱり、と夏の北海道に想いを馳せてみる。ラベンダーの花が見頃らしく、気温もここよりもずっと涼しそうだ。昔から北海道は未踏の地なのに不思議と親近感がある。こうして映像を見ると懐かしい場所を眺めているような気分になる。
     午前中から部屋に来ていて、今は台所で隣に立つ尾形の方を見て話を振ってみる。一昨日も一緒に過ごした。

    なぁ、尾形、北海道ってどう思う?

    北海道? 試される大地、広いでかい。食べ物が旨い。冬は極寒。少し郷愁を覚える。

    えっ?

    あ?

    あ、や、ううん、なんでも。北海道って行ったことがないから行ってみたいんだよなあ。

    ここで、な、と言ったら、お前また計画しそうだな。

     海へ行った時のことを云っているんだろう。苦笑してしまう。

    フットワークは軽い方だけど、さすがに日帰りで行って帰ってこられる距離じゃねえからなあ。

    そうだな。

     各自、手を動かしながら会話を交わす。昼飯の準備を二人でしていて、暑いし、素麺にしようかと昨日決めて、今年初めて食べる。

    あの、でも、尾形さえ良ければ、いつか一緒に行けたらいいなって思ってる。

    二人で一緒に同じ風景を見たいってやつだろ。

    うん、そうそれ。

    ハハハッ、お前ってさあ、誘うの下手だろ。

     そう云って尾形がくつくつと笑う。

    ええっなんで、別にそんなことないだろ。

    ワンパターンだ。

    それは理由が。

    理由が一途で解りやすくて助かる。考えとく。

    うん。

     穏やかに伏せ目で答えられて、釣られて自分も目を伏せて俯いてしまう。俺と二人で泊まりがけの旅行へ行くこととその意味についても考えてくれるんだろうか。
     リビングにあるエアコンをつけていても火を使う台所の中は蒸し暑く、先開けちまうか、飲み始めよっか、と缶ビールを飲み飲み料理をしていて、尾形が缶ビールを見つめて、台所で呑んでいるとお前の部屋なのに同じ間取りのせいで自分の部屋にいるような錯覚に陥ると感想を述べ、解る、と相槌を打つ。

    俺ん家の調味料置き場所の配置なんかもすっかり把握しちゃってるもんな、お前。

    そうそううちと変わらんしな。

     薬味用の茗荷を刻みながら尾形が話し、その隣で天婦羅の下拵えをする。包丁と俎板といくつか材料を尾形が部屋から持参してきて、スペースの関係で縦向きに俎板を置いて使っていた。細かく刻み終えた茗荷を器に移し入れ、次いで青紫蘇を束で丸めて千切りにしていく。早さよりも丁寧に幅を揃えて切ろうと意識しているのが伝わってくる手つきに、家でもこんな感じで切っているんだろうな、といつか前にお裾分けで貰った綺麗に面取りのされた南瓜の煮物を思い出し、夜の台所に立つ尾形を想像してみる。夜は椅子に座ってガス火を見ている、といつか聞いたことも思い出して、玉蜀黍の髭を毟り取りながら一案思い付いて尾形にそれを伝えてみる。

    俺ん家も台所にアウトドアチェア置こうか、そしたらお前座れるだろ? お前すぐ台所に来るし。

    ハハッ、そこをお揃いにされると本格的に酔った時、自分の部屋と間違えそうになるからやめてくれ。

    いいじゃん、間違えても。

    まだ嫌だ。

    まだ?

    ま、だ、嫌。

     ゆっくり繰り返して手を止め、くいっと缶ピールを一口飲む。尾形の何かを飲んでいる時の首の動きを見るのが好きだ。喉仏を上下に動かして目をすっと閉じて美味しそうに飲む。ああ、今、喉を潤しているんだな、と見ていて思う。小さく感動すると言ってもいい。いいなと思う。今、生きているんだな、と感じられていい。ふう、と尾形が軽やかに息をつく。

    杉元、あと薬味は?

    あとは細葱を細かく刻むのと生姜を摩り下ろしのと刻み海苔は新しいの買ってきてある。

    解った、やる。

    お願い。

     冷蔵庫の中から細葱と生姜を取り出して尾形に手渡し、自分も包丁を握る。今からは口ではなく手を動かす。髭を毟り終えた玉蜀黍を三等分に切り、粒の列に沿って芯に向かって刃を入れて一列ずつ丁寧に実を包丁を使って削ぎ落としていく。隣で刻んだ細葱を器の中に移しながら尾形が受け皿として用意していたボールの中に切り離された玉蜀黍の実がかろかろと音を立てて溜まっていく様をよく見ようと首を傾けて覗き込んでいて、反応してくれて嬉しい。

    それも揚げるのか?

    うん、揚げる。

    天婦羅で?

    うん、天婦羅でかき揚げにして揚げる。

    へぇ、初めて食う。

    へへ、そう云ってくれるかなあと思って用意した。あ、下ろし金、忘れてた。

     芯だけになった玉蜀黍を俎板の上に下ろして、流しについている一番上の抽斗の中からおろし金を取り出して、はい、と尾形に手渡す。

    お前と過ごすようになって初めてのものばかり口にしている気がする。

    甘くて旨いよ。

    愉しみだ。

     微笑んで尾形が生姜の皮を包丁で剥き始め、自分は茄子を切り始める。あとはこれを切ったら揚げ始める。

    尾形、茄子は縦六等分に切るのでいい?

    いい、頼む。

    で、半分天婦羅半分素揚げにしたらいいのね?

    そう、薬味野菜が余りそうだから揚げ浸しにして夜に食おうと思って。

    はい、優勝。

    だから食べる前に云うなって。

    軽く隠し包丁入れておこうか。

    ああ、そうだな、頼む。

     茄子を切り、隠し包丁も入れ、いつもの小ぶりの深型フライパンにサラダ油を注ぎ、隣の焜炉には尾形が持ってきた鍋には水を注いで据え、同時にガス火にかける。かしゃかしゃと菜箸でボールに入れた天婦羅粉と水をしっかりと混ぜ、既に下準備の済んでいた玉蜀黍他の夏野菜をいくつか投入し衣を纏わせていく。菜箸の先に溜まった衣の滴を油の中に落とし、その浮き上がり方で温度を見極めて、先ずはオクラから揚げていく。オクラは揚げるとホクホクとした食感も加わって旨い。徐々に台所の中が熱が籠り出し、尾形が気を利かせて持参してきた団扇で扇いでくれて、サンキュー、と礼を言う。オクラ、南瓜、谷中生姜、モロヘイヤ、茄子。からりと揚がった夏野菜がバットの中に一つ二つと衣を纏って馨り色豊かに並んでいき、そのうち隣の鍋の湯が沸き上がってきたのを見て尾形が団扇の柄を履いているライトベージュのハーフパンツの後ろポケットに差し込み、おもむろに素麺を束ねている紙帯を解いて茹でる準備をし始める。そういえば、素麺も今年初めてだ、とひとりごちて笑う。

    杉元、素麺、そんなにでかい鍋じゃないから二束ずつ二回に分けて茹でるぞ。

    それでいいよ。

     確認後、尾形が素麺を茹で始め、隣で黙々と天婦羅を揚げ続ける。茹で上がった麺を流しの中で笊で受け、尾形が流水でもみ洗いして、ふと思い出したように顔を上げる。

    なあ、麺だけど、俺が巻いてもいいのか。

    巻いていいのかって何?

    何って、こうやって一口大に巻くだろう?

     そう云って洗い終えたばかりの麺を適量、指で挟み持ち、くるくると二本指に巻き付け、外してみせる。

    えー何それ、食べやすそう。俺の家では素麺は氷水張った器に入って出てきた。

    うちはばあちゃんがいつもこうしてくれていたから。

    巻いて。

    解った。

     話ながら素揚げの茄子を作り、強力粉をまぶしておいた玉蜀黍を一口分掬っては茶碗の中に入れ、そこに衣を少量注ぎ絡めて、スプーンを使って油の中にそっと落としていく。直ぐには手を出さず衣の状態を見て上下をひっくり返し、香ばしく揚げ、次の二束を茹でるために湯を沸かし始めた尾形がいつの間にか至近距離に並んで、出来たばかりの玉蜀黍のかき揚げを無言で見つめ、俺の顔を見てくる。意図が解って笑って菜箸で一番最初に揚げた一つ摘み上げ、あーん、と声を掛けてやる。口角を上げて尾形が口を大きく開き、そっと中に押し込むと、はふはふと口の中で冷ましながら頬張る。

    どうよ。

    旨い。

    だろ。このまんまでも旨いけど、塩を振ると酒のつまみにも、

    ああ、絶対合うやつだな。

    気に入った?

    気に入った、旬の味だな。

    玉蜀黍二本分作るから沢山食べて。

    いただく。

    あとはね、茄子の素揚げと豚肉の天婦羅揚げたら終わる。

    豚肉の天婦羅も初めて食うな。

    下味をつけてから揚げんの。夏バテ予防に豚肉が良いって聞いたから。

    鶏天みたいなものか。あ、次茹でる分の湯、沸いてきたか。

     手を動かしながら会話を交わし、天婦羅と素麺を二人で作り上げ、大小様々な大きさの器を盆に載せて履き出し窓の前に運んでいく。盆と器は尾形が持ってきてくれたものだ。テレビとエアコンを止め扇風機を動かし、窓を開け、今度は洗面所から水を張ったラバーバケツを二つ、溢さぬよう運んで窓下に据え置き、氷も少しだけ入れ、一足先に尾形がスニーカーソックスを脱いでバスタオルを外へ向かって垂らすよう縦向きに敷いた縁側に腰を下ろす。おずおずと足の先を水の中に浸したと思うと、お、と感嘆の声を漏らしたのが聴こえる。朝の涼しいうちにせっせとタープを張っておいて良かった。足水と日陰と送風で得られる涼を確かめるように、水の温度に馴れた尾形がぱしゃぱしゃ爪先で水を掻き回しては揺れる水面を見つめる。先月行った海でもそうやって漣を蹴ってふざけていて、時々仕草が子どもっぽくて無邪気で素直だと思う。
     冷蔵庫の中からハイボール缶を取り出してきて尾形に一本渡し、素麺や天婦羅の盛られた皿を挟んだ隣に腰掛け、自分も足水を愉しむ。気持ちいい。ハイボール缶をそれぞれ開け、乾杯、と軽くぶつけ合って最初の一口を飲む。はぁ、旨い、旨いな、と口々言った後、手を合わせ、いただきます、とそこは二人ハモって箸を手に取った。
     どれから食べようか、二人の間に配膳した天婦羅や素麺を見て悩んでいると、すっと腕を伸ばして尾形が迷いなく玉蜀黍のかき揚げを選ぶのが見えて、自分もそれから食べることにした。薄く衣を纏った玉蜀黍の黄色が綺麗だ。さく、と好い音を立てて齧りつき、頬張って噛むと香ばしい甘さが口の中に広がって自然と口角が上がり、うんうんと頷いて味わって食べている尾形を見て目尻が下がる。次は尾形が丁寧に盛り付けてくれた素麺を食べんと薬味全種を麺つゆを入れた蕎麦猪口に投入し、輪を描いている素麺を摘み入れた。なみなみになった蕎麦猪口を見て尾形の目元で笑うのを横目に麺を啜り込む。麺に細かく刻まれた薬味が絡み、麺つゆの濃さもちょうど好い塩梅でしゃきしゃきと薬味の小気味好い食感にも、これこれ、と思う。夏が来た。輪を描くように巻いて盛られた麺も箸で摘まんで食べやすくていい。尾形も素麺に手をつけ始め、ずずっと麺を啜り上げる音が聴こえる。風鈴の音がして顔を上げると、朝吊るしてきた、と尾形が云う。

    去年も鳴らしてたっけ?

    いや、ひと夏ずっとは喧しいだろうから今日だけのつもりだ。

    新しく買ったの?

    買った、南部鉄のやつを。

    今日だけのために?

    今日だけのため、お前とのために。いい音色だろ?

    氷と氷がぶつかっているみたいな澄んだ高音で涼しげで凄えいい音だけど。

    だろ、良かっただろ、俺と過ごす夏も悪くないだろ。

    悪くないだろって、お前、俺が前に早く冬になんねえかなって言ったのを根に持ってたな?

    持ってたな。

     笑って平然と答え、さてさて、お次はどれかな、とひとりごちて天婦羅の皿の中を見つめた後、豚バラ肉の天婦羅を選び出して口の中へと運び入れ、一切れじっくり味わってから味の感想を聞かせてくれた。

    なるほど、そういう系か。

    そういう系。

    醤油と生姜が効いていて旨いな。素麺に合う。不思議としっかり味がついているのに麺つゆに浸して食いたくなるな。

    それ解る。

    解るよな。

     そう云い合って新たに豚バラ肉の天婦羅を取り、麺つゆにさっと潜らせてから口に運び、頷き合って続いて素麺を口にする。豚の脂の旨味と衣の旨さ、麺つゆ、薬味の風味が合わさって旨い。

    がっつり食べ応えもあっていいな。気に入った。

    お前ん家は素麺の時、何が出てきた? 天婦羅は出なかったんだろ。

    うちはもつ煮。

    もつ煮!? 超いいじゃん! 味は何味?

    味噌。汁を飲み干さない豚汁みたいな、野菜も具沢山のやつ。

    最高のやつじゃん。

    今度作ってやろうか。

    うん、作って、食いたい。

     解ったと頷いて尾形が俺の真似をしてピースサインもして見せる。薬味を足して素麺を啜り、モロヘイヤの天婦羅を食べ、へぇ、こんな感じか、と小さく感嘆してまた感想を呟く。
     そうやって二人で粗方食べきって、ラバーバケツの中の水を掻き混ぜるように小さく蹴りながら谷中生姜の天婦羅を肴にハイボールも飲み切ってしまった尾形に、御代わり、何か冷蔵庫から取ってこようか、氷も追加で入れようか、足水も温くなってきたし、と訊くと少し考える顔をした後、足水の氷と冷たい麦茶があればそれを、と返事が返ってくる。

    麦茶でいいの?

    いいの。

     口調を真似て尾形が云い、最後の玉蜀黍のかき揚げを口の中に放り込む。

    じゃあ俺も麦茶にしよっかな。

     そう云って立ち上がり、尾形が頷き、はぁ、と後ろ手をついて首だけで伸びをする。チリンチリン、と風鈴の音が小さく聴こえて尾形の方を見ると、目を閉じて涼を感じようとしているところだった。台所の中、カウンター越しに見えるその横顔に見惚れてしまう。

    あまり外は風はないな。

     製氷ケースから氷を専用のプラスチックのスコップでボールの中へ移し入れ、振り返ってもまだ目を閉じている尾形を見て、ボールを流しの上に下ろし、そっと一欠片氷を口に入れ、何もない顔をして戻る。まだ目を閉じている尾形の隣に座り込んで肩を優しく叩き、叩かれた方に顔を向けて目を開こうとした瞬間にさっと後頭部に手を添えて唇を合わせた。顔の角度を探るように変えながら合わせ、尾形が閉じていた唇が緩めたと同時に舌を口に入れ、小さくなった氷もそっと押し入れて渡す。渡されたものに驚いて尾形が肩を上げ、次いで顔を引き離し笑い出してしまう。

    ハハッ、ったくお前というやつは。

    口ん中、涼しかっただろ。

    冷たかった。キスってもっとこう温かいものじゃないのか。

    忘れられないだろ、初めて俺とちゃんとしたのがこんなキスって。

    忘れるわけねえし、忘れるつもりもない。

    気に入った?

    気に入った。

    良かった。

    杉元。

    ん。

     囁き合って今度は尾形も頭と胸に手のひらを添えてきて呼吸を合わせて唇を重ねる。朝の涼しいうちにせっせとタープを道路から室内が見えないように角度をつけて張っておいて良かった。口の中の氷は二人の熱であっという間に溶けて水になり、喉を鳴らしてそれを飲み、胸に置かれた尾形の指先が縋る場所を求めてぎこちなくTシャツの生地を掴む。息継ぎをしながらキスを交わし続け、手を動かして胸の上からそっと手を退けさせると、脚も使ってきつく抱き締め合った。

    やっと出来た。 
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