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    とまと

    @nyotagiyu

    特に日受、🌊受、を今は。
    女の子、NLBLGL女体化好き。
    にょたぎゆは俺が幸せにする。

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    とまと

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    浮気しちゃう不死川君。妻はにょぎ。さねぎゆ♀。まあ浮気してないしハッピーエンドっちゃあハッピーエンド。錆義♀、ひめカエ、さねカエ表現あり。にょぎの昔の恋人は村田さんイメージ。

    #にょたぎゆ
    #さねぎゆ
    #しのぎゆ
    clean,FreshlyPouredBath

    にょぎが妻のスマホゲームに課金したい飲み会の後実弥が指輪を外して帰って来たことが一度だけあった。聞くと、外れてしまったから無くさないように財布にしまっていたと言う。瘦せたんだなと、栄養のある美味しいご飯を作ってあげようと彼の体を気遣い健気に思っていた半年前。
    「嘘つき」

    匡近が言っていた実弥の初恋の人。恐らくその日に出会ったのだろうな。その人を騙して浮気をしていることを私は知っている。その人に触れた手で、口説いた唇で、何食わぬ顔で私の作った料理を食べ、宝物だとでも言うような触れ方で私を抱くのだ。
    「私の恋した実弥は百年前に死んだ、お前とは違う」

    私にはとても愛していた恋人が居た。優しくて誠実で、私の駄目なところも優しく包み込んでくれるような人だった。そろそろプロポーズしてくれるだろうかと思っていた矢先に出会ったのが前世の記憶を持った実弥だった。昔と今は関係ないと、思っていたのに。
    「到底許せるものではない」

    実弥に出会った瞬間愛しさが全身を駆け巡って鼓動が高鳴ったのを覚えている。恋人を愛していたが実弥に言い寄られてしまえば抗う事は出来なかった。死闘を生き抜いて生涯を共にした相手なのだから。恋人に別れを告げた時彼は泣きそうな顔で微笑んでいた。
    「俺を振るんだ、責任取って必ず幸せになれよ」

    勿論俺も幸せになるけど!そう言って最後に抱き締めてくれた腕はとても優しかった。彼の優しさを蔑ろにしてしまった悲しみで胸が張り裂けそうに痛い。ああ、思い出せばこんなにも愛しいのに。因果応報と言うのだろう。皮肉にも、同じ事を自分がされたのだ。
    「私から二度も奪ったな」

    愛していた恋人も、お前と過ごした幸せな日々も、全部ボロボロに壊しておいて上手に騙せたと子供の様な顔で横で寝ている実弥の前髪を優しく撫でてそのまま頬に指を滑らせる。「お前私を浅はかだと思っているだろう」耳元に唇を寄せて囁いた。地獄に突き落とす準備は出来ている。早く明日になればいい。


    今日こそは別れを告げる。彼女に会う度妻を思い出し、己の愚かさに嫌気がさした。どうしても比べてしまう。妻の天然で抜けたところとか、意外と涙もろいところとか、俺に触れる優しくて細い指とか。全てが可愛らしくて大好きなんだ。似ているようで何もかもが違う。
    「どうしちまったんだろうなァ」

    あの日、俺に残る記憶の中で初めて恋をした女性に偶然出会った。綺麗で優しくて、天真爛漫で明るい笑顔が母親に似ていたのかも知れない。どこか安心する雰囲気があった。目が合い何かに憑りつかれたように彼女との関係を取り付けた。彼女の白い手に指を絡めて気付く。
    「俺は一体何をしている?」

    妻を愛していた。このずるずると続けてきた関係は終わらせる。彼女を傷付ける事になっても、それ以上に妻に幻滅される事の方が怖かった。妻が愛したのはあの頃の俺で、今ここで震えている馬鹿な男ではないのだから。それに俺は気付いていた。彼女には出会うべき人がいる。
    「悪ぃことしちまったなァ」

    俺のせいでその機会を逃してしまう。早く解放してあげたかった。自分の中で彼女を振る言い訳をする。妻を騙してきた。ここまで来たらやり遂げる。全てを終えて、早く妻の所に帰りたかった。深呼吸して彼女と会う予定をしていたレストランに入る。景色の綺麗な窓際の席。
    「お待ちしておりました」

    産まれてからこれまでの人生で一番驚いたかもしれない。息が止まり周りの音が聞こえなくなる。そこにいたのは彼女ではなく綺麗に着飾った妻だった。透き通った青い目が俺を見上げ、唇だけで笑みを作る。
    「驚いたか?早く座ってくれ。皆が見てる」
    皮膚がそそけ立つ様な感覚、ぐらりと世界が揺れ、目の前が真っ暗になった。

    目を覚ませばそこは自分のベッドの上だった。隣には愛する妻が寝ている。少しパジャマが乱れていて、それを眺めるのが夫である自分の特権だった。体中が汗で濡れている。今日こそはと思っていたから、そのせいでこんな夢を見たのか。手で額を拭うと、その手がカタカタと震えていた。
    「……ア?」

    部屋を見渡す。妙な違和感があった。あのサボテンはつい最近花を咲かせなかっただろうか。掃除機は新しいのに買い替えなかったか。ふと手元のスマホに気付いて音を出さないようにベッドを降り画面を確認する。日付は丁度半年前だった。カレンダーを見て、テレビを点ける。
    「どうなってやがる」

    全てが半年前に戻っていた。あの日、彼女に出会った飲み会の日。これが夢じゃないのなら、俺はこの後飲み会で過ちを犯すことになる。混乱している間に朝は低血圧の妻が目を擦りながら起きてきた。「今日は飲み会の日だったな」と、わざと拗ねた様に唇を尖らせる。そう言うところが大好きなんだ。

    寂しいから出来れば早く帰ってきて欲しい。と笑う妻を抱き締めてから家を出る。これは神様がくれたチャンスだ。二度も同じ間違いは起こさない。俺には妻が、義勇が何よりも大切なんだ。向こうで匡近が大きな声で話している。
    「こんな綺麗な人を振るなんて一体どんな男ですか!殴らせて下さい!」

    励ましてくれてありがとう、と言って彼女が匡近からこちらに目を向けた。「あら、初めましてかしら?」と鈴の鳴るような声が小さな唇から零れ落ちる。胸が温かくなり、同時に締め付けられるように痛い。
    そして思う、妻の落ち着いた声が大好きだ。
    俺は二人に近付きながら指輪を、指輪を、

    外さなかった。


    「ああ、また別れさせられませんでした」
    最近流行っているこのゲーム。別れさせる方とそれを阻止する方の二人体制で、キャラの特性を活かしバトルする。
    「記憶を持ったまま一度だけループできるアイテム、高いのに一瞬で課金して使うなんて、これだから大人とは当たりたくないんです」
    しのぶはムスッとして唇を噛んだ。赤くなったその唇をカナエの指がちょんちょんとつつく。
    「ゲームのやりすぎは禁止よ」
    ごめんなさいと言ってパソコンの電源を落とした。課金で戦うようなゲームだ、中学生の自分では太刀打ちできない。
    「でもこの男主人公あまり好きじゃないんでよねぇ」
    次こそは…。


    「あっぶねェエエ!」
    不死川はキーボードの上に突っ伏した。もう少し課金が遅れていれば負けていたであろう。ふと目に留まったこのゲーム、巷で流行っているらしいがキャラが恋人に似ていたから興味が湧いた。女になってもこんな感じだろうなと思う。すっかりのめり込み課金で最強になった俺のキャラ。
    なのに今回の相手はどういう訳か無課金と言うわりにはキャラの揃いも良く、頭も切れるのか危うく重課金の自分が負けそうになるくらいの強さだった。
    「相手の行動パネルを3ターン操れるとかチート過ぎだろォ」
    無双状態で恋人と何度も恋出来る神ゲーだったが負けるのは嫌だった。
    「もう二度とやんねェ」

    不死川君が勝った話。課金は良く考えてからやりましょう。


    貴方の妻は一人だけ、彼女にとっても夫は貴方だけです。うんと愛情を注いであげましょう。
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    貴方の敵、妻の幼馴染錆兎(誘惑)、初恋の人カナエ(魅了)
    貴方の味方、行冥(魅了無効+両者金縛り)

    【性能調整のお知らせ】
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