ブーケトス。今日は、挙式の後の打ち合わせに来たのだが…。
「ブーケトスはされますか?」
「あの、投げるやつですよね?」
「そうそう。」
「つかさ、やってみたいです!」
「では、ブーケトス用のお花を用意するのと、練習もしておいた方がいいですね。」
「かしこまりました!」
「おれが投げ方教えてやるよ♪」
レオさんと始まったブーケトスの練習。一見簡単そうだが、やってみると全然飛ばなかったり変なところへ飛んでいったりとなかなか難しい。
「いいか?こうして…えいっ!」
「なぜレオさんはそんなに上手に飛ばせるんです?」
「う〜ん…筋力の違い?」
「つかさもあります!」
「じゃあ、一緒に投げてみる?腕を真っ直ぐに…手の力を均等にして…ほら、司もできるよ。」
レオさんに手を添えてもらいながら投げると、なんとか真っ直ぐに飛ばすことができた。本番は、これを一人で…。不安になっていると、レオさんが頭をポンポンと撫でて元気づけてくれる。
「大丈夫。」
「はい、絶対成功させますね♪」
こうして、迎えた本番。挙式も終わり、みんなが集まる中で最後のブーケトス。
「レオさん…緊張してきました…。」
「司ならできるよ。」
「はい!」
「あ、頭に花びらが…。」
「え?どこ…」
ちゅっ♡
そのまま頭を引き寄せ、覆い被さるようにちゅっと触れるだけのキスをされる。
「な…っ」
「ほら、投げて♪」
「あ、えっと…っえい!」
「お!飛んだ〜♪」
「どこに飛んで…あっ!」
「ほら、キャッチしたみたいだぞ?」
「確かに…半ば根性で取った気もしますが。」
「見て〜!取ったわよォ〜♪」
「良かったな〜ナル〜!」
「次は絶対アタシだもの〜!」
「さすがです…。」
「司?」
「はい。」
「上手く投げれてたよ♪」
「ありがとうございます、レオさんのおかげですね♪」
ちゅっ♡
今度は、つかさからレオさんにお礼のキスを贈った。
「キャー♡ステキねぇ〜♪」
「かさくんやるねぇ?」
「な…!」
「ちょっとぉ〜?まだ式終わってないんですけどぉ?二人の世界は後で…もごっ」
「泉ちゃん、今はお小言はだめよォ?」
「そうだよセッちゃん!」
「わはは☆見られちゃったな?」
「笑い事じゃないですよ…はずかち…」
「ごめんごめん、…続きはあとでな?」
「っ!」
ブーケトスは無事に成功した。