デザートは別腹「レオさん、おかえりなさい。」
「ただいま〜。……なんでそんな格好してんの?」
脱いだ靴を揃えて廊下の方を振り向いたら、ダボッとしたおれのお気に入りのパーカーだけ着たスオ〜の姿が。
「あ、えっと。お風呂に入ろうと服を脱いだら、レオさんが帰ってこられたのでお出迎えしないとと思って。たまたま近くにあったこのParkerを着たんです。」
少し焦ったような、そして両膝をぎゅっとくっつけてるスオ〜にもしかして、とコートを受け取ろうと伸ばしてる腕を引っ張って抱き寄せる。
「ひゃっ。今抱きしめちゃダメですっ。やっあっ……。」
予想通り下腹部に硬い感触。服の上から柔らかいお尻をひと揉みするとぐちゅっと水音が聴こえてきた。
今日は結構疲れたし、ゆっくり休もうと思ってたけど予定変更。目の前の宇宙一美味しいおれだけのスイーツを頂いちゃおうか。晩ごはんはまだ食べてないけど、デザートは別腹っていうし?
「なぁスオ〜。10分以上前に送ったメッセージにも気づかないくらい夢中になって何してたの?ココこんなになってるしさぁ。」
「ひうっ……。」
「今から再現して。そしたらご褒美あげるから。」
熱が篭った息を吹きかけるように耳元で囁いてその形のいい耳をぺろりと舐める。それだけで力が抜けてしまったスオ〜はおれにもたれかかってきた。
「はぁ…ん。再現……しますから、司を寝室へ連れて行って。」
顔も耳もりんごのように赤くして、潤んだ瞳で縋るように見つめてくるスオ〜に思わず口角が上がる。
「りょーかい。あぁでもその前に、」
――1度お口の中、味見してからな?