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    akatubaki0305

    @akatubaki0305

    太中小説の進歩や SSを投稿します!

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    akatubaki0305

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    浮気しただざに愛想尽かして別れを告げるちゅやのお話です。(ラストはハピエンです!)メモ書きなので誤字等そのままです💦このお話はモブ♀がかなりでしゃばるので苦手な方はご遠慮下さい💦すみません💦
    メモ4

    #太中
    dazanaka
    #中モブ

    懺悔せよ(仮)「中也!忘れ物!」
    「おぉ悪ぃ!ありがとな」
    「今夜はハンバーグ作って待ってるね!」
    「‥‥いや、夕食は」
    「大丈夫!今度こそちゃんと食べれるの作るから!任せて」
     満面の笑顔を向ける美香につられ中也も笑顔になる。
    「無理するなよ?食材が泣いちまう」
    「五月蝿い!ほら!行ってらっしゃ~い」

     あの日、美香と出会ってから二週間経った。こんな家族ごっこみたいな生活にも慣れてきたが、そろそろ太宰が嗅ぎ付けてくるはずだ。それに‥‥美香が時折見せる悲しい顔にもケリをつけさせてやらねぇと。

     中也は帽子を深く被り直し、駐車場へと向かった。

    ───

     中也から別れを告げられて1ヶ月。
     漸く中也の居所に目星がついた。
     まさか、こんなに手こずるとは思わなかった。其れだけ中也も本気で隠れてたのだろうが、もう隠れんぼは終りだ。

     中也、待ってて。
     迎えに行くから、莫迦な私を赦しておくれ

     太宰は就業時間になると探偵社の面々に「お疲れ様」と伝えると早々に社を後にした。その足で向かったのは──。

    ───

    「あぁ~!牛乳買ってくるの忘れた!」
     帰宅した中也の顔を見るなり叫んだ美香に中也は眉を寄せた。
    「あ?人の顔見るなり牛乳思い出すとは失礼な奴だな!ったく、飯食ったら買ってきてやるよ」
    「いいよ、中也も疲れてるでしょ。中也がシャワー浴びてる間に買ってくるね!」
    「おう、じゃ頼むわ」
     美香が買い物に行くのを見届けた中也は寝室へ行き外套とスーツを脱いだ。
     部屋着に着替えシャワーを浴びるため浴室に向かっていると呼び鈴がなる。
    「あ?忘れもンでもしたか」
     鍵を持っている美香が呼び鈴を鳴らすわけもないのに。

     中也は呼び鈴を鳴らした相手を確認もせず玄関扉を開けた。

     ガチャリ

    「!」
    「中也」

     其処に立っていたのは美香ではなく、太宰だった。

    「‥‥太宰」

     迂闊だった。そろそろ太宰が嗅ぎ付けてくると予想していたのに、完全に気が緩んでいやがった。

    「中也、やっと会えたね」
    「‥‥おう」
     久しぶりに見た太宰は、少し痩せたように感じた。
    「話がしたいんだ、中に入ってもいい?」
     太宰は少し遠慮がちに言葉を発した。
    「‥‥悪いが中には入れたくねぇ」
    「‥そっか」
     太宰は悲しそうな顔をしながら微笑んだ。

     何で手前がそんな顔してンだよ。
     中也は胸が苦しくなり太宰から視線を逸らした。
    「中也、メール読んだよ。ごめんね?彼女とは遊びだったんだ。あの子が一番なわけないじゃない。私の一番はずっと中也だけだよ」
    「‥‥は?」
    「解ってる。最低だよね、でも遊び過ぎてしまったとちゃんと反省したんだよ?だから」
    「遊びの相手に接吻キスしたのかよ」
    「え?」

     よりを戻そう、そう伝えようとした太宰の言葉を遮る中也の言葉。

    「俺は手前があの女と接吻する所を見たンだよ!あの接吻は遊びだったって云うのか?」
    「当たり前でしょ?本気な訳ないじゃない」
    「巫山戯ンな!」
    「え?中也??」
     怒りを露にする中也に戸惑う太宰。
    「俺は!‥‥俺は」
     手前を信じてたんだよ。
     手前の愛を信じてたんだよ、なのに!

     中也は零れ落ちそうな言葉をグッと飲み込むと太宰を睨み付けた。

    「太宰、直接顔を見て別れを云えなかったのは俺の弱さだ、悪かった。だが、俺は手前の愛をもう信じることが出来ねぇ‥‥太宰、別れよう。もう俺に構うな。寂しく思うのも惜しく思うのも最初だけだ、女を抱いてりゃその内男を抱いたことも忘れる」
    「は?何云って」
    「俺は手前の一番になりたかったが、所詮男の俺じゃ無理な話だったンだ」
    「中也、止めて。それ以上云ったら怒るよ?」
    「太宰、もう‥‥疲れたんだわ」
     男であることを卑屈に思うのも女を羨ましく思うことも、手前の愛が何時手から零れ落ちて失くなるか不安に思うことも‥‥疲れたんだよ。

     中也の悲しく微笑むその姿に太宰は何も云えなかった。
     じゃあなと閉じられた扉の前から動く事が出来なかった。

     中也、私は中也にあれほど愛を伝えていたのに、伝わっていなかったの?
     ねぇ、中也。こんな終り厭だよ。

     太宰は悲痛な顔で扉を眺めていたが、ゆっくりと踵を返しエレベーターへ向かった。
    エレベーターが到着し、顔を上げると中から少女が降りてきた。少女は太宰を見るとペコリとお辞儀をし去っていく。
     ふと、その少女の後を目で追っていた太宰だったが少女の向かった部屋を見て目を見開いた。
     少女は中也の部屋の扉の前に立つと鍵を取り出し解錠すると部屋に入っていった。
    「中也~!ただいま~」と部屋の中に声をかけながら。

     中也、誰なの?その子は。
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