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    bocchi_takagi

    @bocchi_takagi

    14創作と龍 文字書き

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    bocchi_takagi

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    オフ会でイッチの「若だ!」じゃないんだよって話をめちゃくちゃしてて楽しかったのでパーティーメンでわちゃわちゃ話してもらいました。
    実際には青木…って思ってる仲間も居るとは思うけど、そうはならん世界線ってことで。

    若だ!ゲーム「なあイチバン。そんなに青木ってわかるものか?」
    春日の向かい側に座るナンバはおもむろに呟いた。趙特製の炒飯を頬張る途中で声を掛けられた春日は口の前でレンゲを一旦止めたが、質問の内容を理解できずに口を大きく開けてぱくっと炒飯が盛られたレンゲを口に加えた。
    思案顔を浮かべながらもぐもぐと炒飯を咀嚼する。ゴクリと飲み込んでようやくナンバの質問に答えた。
    「まあ、若だっていうのは割りとわかると思うけど」
    「そうなのか? あんなのだけじゃすぐに同じだって気づけ無いだろ?」
    「そうはいっても実際に気づいたわけじゃない、春日くんはさ」
    二人の会話にちょうどよく追加の料理を持ってきた趙が間に入る。近くの席から丸椅子を運んで、二人のテーブルに腰掛ける。店内はちょうど二人しかおらず、注文していた料理も作り終わったところだった。
    「わかったもんはわかったんだし、その話はもう良くないか?」
    「ここまで来ると個人的にちょっと気になっちまってよ」
    「じゃあ、実験してみる? 春日くんがぁ、青木かどうか見分けられるか」
    そういうと趙はスマホを操作すると、画面を春日に見せた。画面にはメガネを掛けて、スーツを着た男が映し出されている。
    「これは若だ」
    「まあこれはすぐわかるか」
    「あー…ウェブサイトのとかそういうのか」
    再び趙がスマホ操作に戻ると、先程よりも画面を操作した上でもう一度二人に画面を見せた。別の画像が映し出されているが、ナンバは首を捻った。
    「これそんなに変わらなくねーか? これもどうせ青木なんだろ?」
    「いや、これは若じゃない」
    「おぉ~。やるねぇ、春日くん」
    春日と趙のやり取りにナンバはみるみる顔を歪ませぶつぶつと文句をいうが、趙は淡々と画像を探しては春日に見せるを繰り返す。一方の春日も、見せられた画像に対して、青木か否かの判断を下す。現時点で百回、はやっていないが、百発百中。全部当てているのだった。
    「若」「若じゃない」「若」「若」「若じゃない」
    趙も最初こそ感嘆の声を上げていたが、クイズを続けている割に春日があまりにも当然のように判別出来ていることに引き気味である。ウェブのニュース記事にある画像だったものが、いつしか襟足の一部だとか、映っているとは言い難い部分ですら言い当ててしまうのだ。
    「これでラスト」
    「これも若じゃないな」
    「全問正解だよ~」
    さすがの趙も最後の問題を出し終わった後には疲弊した表情を浮かべている。結果わかったのはただ春日はほんの一部であろうと青木を見つけられるということだけである。
    「あのよ、これ俺が言い出しっぺだけど……今の時間は何だったんだ?」
    沈黙する三人。お互いの目を見合わせると「……まあ飯、食うか」という言葉に食事を再開させた。
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    bocchi_takagi

    MOURNINGnotすけべでエロい趙さん書こうと思ったんだけど難しくて頓挫した。
    すけべじゃないエロチャレンジ 誰が言ったかはもう過去のことで、大事なことは目の前にある事実だけである。横浜流氓の元総帥、趙天佑は女から見ても、男から見ても大変色気のある男だ。異人町にある中華マフィアの総帥ともなれば、おいそれと近づくことはできず、一般市民であれば闇を煮詰めたような世界と関わることすらしない。ただ偶然が重なり、彼のそばに近づいた者は口々に言うのだ、彼からとても「良い匂い」がする、と。
     一口に匂いと言っても、鼻を掠めるような香水であったり、風呂上がりの優しい石鹸の香りであったり様々だが、人々が口にするのはそれらであって、そのいずれでもない。見えないはずの匂いが時に色となって現れる。
     それを助長させているのは恐らく、彼特有の話し方が一端を担っている。気だるそうに間延びした言い回し。それでいて放たれる言葉は刃の様に鋭く、音となり首元に突き刺してくる。懐に入り込まれそうな懐っこさを見せたかと思えば、地鳴りを起こしそうなほどの低いではないのにドスの聞いた圧のある響き。彼自身、総帥という立場に対して自信なんてものはないのだが、傍目に見れば収まるべくして収まったとも言うべき器量の高さ。艶めいているように見えるのは贔屓目だろうか。
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