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    bocchi_takagi

    @bocchi_takagi

    14創作と龍 文字書き

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    bocchi_takagi

    MOURNINGnotすけべでエロい趙さん書こうと思ったんだけど難しくて頓挫した。
    すけべじゃないエロチャレンジ 誰が言ったかはもう過去のことで、大事なことは目の前にある事実だけである。横浜流氓の元総帥、趙天佑は女から見ても、男から見ても大変色気のある男だ。異人町にある中華マフィアの総帥ともなれば、おいそれと近づくことはできず、一般市民であれば闇を煮詰めたような世界と関わることすらしない。ただ偶然が重なり、彼のそばに近づいた者は口々に言うのだ、彼からとても「良い匂い」がする、と。
     一口に匂いと言っても、鼻を掠めるような香水であったり、風呂上がりの優しい石鹸の香りであったり様々だが、人々が口にするのはそれらであって、そのいずれでもない。見えないはずの匂いが時に色となって現れる。
     それを助長させているのは恐らく、彼特有の話し方が一端を担っている。気だるそうに間延びした言い回し。それでいて放たれる言葉は刃の様に鋭く、音となり首元に突き刺してくる。懐に入り込まれそうな懐っこさを見せたかと思えば、地鳴りを起こしそうなほどの低いではないのにドスの聞いた圧のある響き。彼自身、総帥という立場に対して自信なんてものはないのだが、傍目に見れば収まるべくして収まったとも言うべき器量の高さ。艶めいているように見えるのは贔屓目だろうか。
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    bocchi_takagi

    PAST龍が如く6の最期のシーンの伊達さんと秋山さんの会話シーン後の伊達さんの話と秋山さんの話。7外伝が出る前に書きたかったので。
    ※2023/4/3 Privatterにアップしていた作品。Pixivにもあります※
    いつかを夢見て 人の居ない、明るすぎない照明がぼんやりと浮かぶ静かな場所で一人、酒を煽る。浅く腰掛けたカウンターの前に人の気配はない。あるのはまだ酒が残っているロックグラスだけだ。
     長いこと刑事をやっているとまあとにかくいろんなことがある。この神室町っていうのは極道が幅をきかせていた場所だから事件なんてのは日常茶飯事だ。特に俺の場合は、桐生というとんでもないやつに関わったせいで異動も、退職も、復職も経験した。警察官の中でも一際異例な存在だろう。
     広島で起きた事件、それからあいつの何より大事な、娘同然である遥に関わる出来事。激闘の末、唯一無二の男は死んだ。大切な人たちを守れるのなら喜んで死んでやるとまで言いのけた。その表情と、頑固な性格を考えたらどう足掻いても、説得を続けても――例え殴り合ったとしても答えが変わらないことは明白だったし、表情一つで察してしまえるほど、俺はあいつと過ごした時間があまりにも長過ぎた。あの場に居合わせたのが俺じゃなかったとしてもきっと未来は変わらなかっただろう。そう考えれば自分がその「最期」を見届ける立会人になったのは良かったのかもしれないが、残され、背負わされたものはあまりにも重かった。
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