大人になるとは「天馬さん、インタビューはおしまいです。ありがとうございました」
「ありがとうございました!」
司の向かい側に座った女性が終了を告げると、場の空気が緩みざわつきが大きくなる。今日はとある雑誌のライターから、ワンダーランズ×ショウタイムの面々はインタビューを受けていたのだ。
「噂には聞いていましたが、本当に皆さんは仲がよろしいんですね」
「そうだろう! 自慢の仲間だ!」
司が胸を張って答えると、ライターや他のスタッフから笑顔が零れる。えむと寧々は早々に終わらせているので、残りは類と司がソロとツーショットを撮影するだけとなっていた。
「仕方がない事とはいえ、少し残念です」
ライターがボソリと呟いた言葉に、司は曖昧に笑う事しか出来ない。高校生や大学生の頃に比べると、四人がワンダーステージで公演を行う事は少なくなった。
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