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    麻稀のSSやイラスト置き場(過去作品含む)にする予定。
    現行ジャンルVG。ザクトマ至上主義。oD中心オールキャラ。相手固定左右非固定。
    マシュマロはこちら→http://marshmallow-qa.com/mmr322_sub

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    ザクトマのハロウィンSS🎃深夜に上げたものが何だかしっくりこなくて書き足したら最後が大分変わりました。明確に👩‍❤‍💋‍👨してるのはもしかして初めてかも。諸々あれだけど全年齢の範疇だし、いたしてないからセーフだよね??なお話。

    Trick or Treatはもちろん悪戯で! 十月三十一日。言わずとしれたハロウィン当日のワンダヒルは数日前からブラックアウトのメンバー総出で飾り付けの準備をしていたこともあり、至るところにカボチャのランタンが置かれ、ゴーストやコウモリのバルーンも浮かび、もとの雰囲気も相まって妖しくも楽しげな空気に包まれていた。
     思い思いの衣装に身を包んだブラックアウトのメンバーだけではなく、各人の友人達や近隣のチームも呼んでいるので夜の遊園地はいつも以上に賑わっている。
     ハロウィンをみんなで楽しみたいし、大人もお菓子を貰いたい、なんて声も上がったので各自自由にお菓子を貰ったり、配ったり、お菓子をかけてカードファイトをしたりと大いに盛り上がっていた。
    「ザクサさ〜ん!」
     お化けかぼちゃの器に入ったキャンディを配っていた石亀ザクサは自分を呼ぶ声に反応して振り返ると、そこには見知った二人の姿があった。
     真紅のベストと大きなリボン、シーツお化けのフードマントを纏い、肩にトリクスタの人形を乗せた近導ユウユとバラ飾りの付いた魔女帽子と大きな箒を携え、フリルがたっぷりの緑のドレスに身を包んだ羽根山ウララは、がおぉ、両手を突き出し、
    「「トリックオアトリート〜♪」」
     と元気にお決まりの台詞を口にする。
    「フフッ、二人ともその衣装、とても似合っているね。はい、ハッピーハロウィン」
     二人と同様にハロウィンの衣装、山伏風の法衣を纏い、長い髪を下結いで一つにまとめ、頭には頭襟を被せた黒翼の烏天狗といった出で立ちのザクサは朗らかに微笑みながらキャンディを二人に手渡した。
    「わぁ! ありがとうございます! ザクサさんの衣装もカッコイイですね」
    「この棒付きキャンディ、カボチャの形でとっても可愛い〜〜!」
    「うん、二人に喜んで貰えてよかっ──」
    「あ〜ッ、こんなとこにいたぁ…!」
     お菓子を受け取り、キラキラと瞳を輝かせた二人への会話は突如飛び込んできた騒がしくも威勢のいい声で掻き消される。ザクサはその耳慣れた声のする方に向かって即座に反応を示して振り返ると両目を大きく見開き、息を飲んだ。
     大きな魔女のとんがり帽子と黒の長手袋、肩口を大きく露出した黒いオフショルダーのミニドレスはパニエでふんわりと可愛らしいシルエットを作っている。そこから覗く網タイツと太もものガーターリングのセクシーさとは裏腹にまばゆい笑顔を浮かべて走り寄る瀬戸トマリの姿を目にしたザクサはまるで魅了のチャームをかけられたかのように動けなくなる。その身に纏う衣装と無邪気さのギャップが堪らない、とザクサは頬を緩ませた。
    「ザ〜クちゃん、トリックオアトリート♡」
     ここに来るまでに貰ったであろうお菓子が詰まった籠を腕にぶら下げなら、トマリもお決まりの台詞を口にした。
    「ごめん、トマリ。今ちょうどお菓子がなくなったところなんだ」
     ザクサはトマリから視線を逸らさず、手にした器ごと近くにいたユウユに押し付ける。うわぁ、と声を上げたユウユはぐらりと体勢を崩し、慌ててウララがそれを支えた。
    「うーん、もう一足早かったら渡せたんだけどねぇ」
    「えぇ〜、残念。──んじゃ、イタズラしちゃおうかしら」
     残念そうに唇を尖らせながらも、ニヤリと猫っぽく笑うトマリに「僕も残念だよ」と口にしながらザクサは心の中で「良しっ!」と拳を握った。
     ユウユとウララはそんなザクサに「「し、白々しい」」と苦笑いを浮かべる。すっかり蚊帳の外になってしまった二人はこそこそと耳打ちを始めた。
    「ユウユさん、これどうします?」
     器に詰まったキャンディは二人で分け合うにしても多すぎる。
    「そろそろミレイさん達も来るし、僕たちで配ろうか」
     ウララはユウユの提案に頷き、二人はそっとその場から退散した。
    「う〜ん、どうしようかにゃあ〜」
     手にしたステッキをくるくると玩びながらトマリはザクサの背中に回り込むとそのまま背後からギュッと抱きついた。
    「わっ♪」ザクサは嬉しそうに声を上げる。
    「へぇ、この羽、結構本格的なのね。カッコイイ」
     トマリはザクサの衣装を褒めながら鈴懸衣の隙間から手を入れ、ザクサの懐を弄った。かと思えば彼の肌に触れることも無ければくすぐるでもなく直ぐに手を引っ込めたので「えっ……」とザクサは拍子抜けした声をこぼす。
    「ふふっ、お菓子、み〜つけた! なんだ、ちゃんと持ってるんじゃない☆」
     トマリは個包装された蝙蝠形のグミ達を手のひらに乗せ、その内の一つを指先で摘んでザクサにウィンクを送る。それは先程、狼男の装いで不服そうに顔を顰めた狐芝ライカを連れ回していた吸血鬼姿の清蔵タイゾウから貰った品でザクサは懐に仕舞っていたのを口惜しそうに思い出す。トマリはさっそくグミを開封して口に含むと「あま〜い」と満足そうに微笑んだ。──うん、可愛い。じゃなくて。
     悪戯が途中で止まってしまったのも残念だが、自分が用意していない菓子でトマリが満足するのも面白くない。ザクサは慌てて袂に手を入れトマリ専用の菓子袋を取り出す。そもそも大人もお菓子を貰いたい、と声をあげた筆頭は彼女だった。
    「ごめん、ごめん。本当はちゃんとトマリの為のお菓子を用意してたんだ。はい、ハッピーハロウィン♪」
    「えっ、わぁ…! 可愛いラッピング! でも、こんなに貰っちゃっていいの?」
     子供みたいに顔を綻ばせるトマリの手を取りザクサは恭しく菓子を捧げる。
    「勿論、構わないよ。皆には内緒だけど、トマリが好きそうなの選んでたら自然と増えちゃってね」
     ここのマカロンとか好きでしょ? とザクサが聞けば「うん、大好き♡」とトマリは微笑みの爆弾を炸裂させる。見事に直撃したザクサは嬉しそうに胸を押さえて蹌踉めいた。
    「さぁて、お菓子もたんまりいただいたことだし。ザクちゃん、あとで一緒に食べましょうね」
    「うん、そう来ると思ってちゃんとお茶も用意してあるよ」
     ザクサは魔法瓶を取り出しトマリに見せる。
    「あら、準備がよろしいことで」
     エラい、エラいと褒めながらトマリはザクサの頭を撫でた。ザクサは待ってましたと言わんばかりの笑顔でそれを享受する。
    「──あっ、そうだ。ザクサも私に言うことがあるんじゃない?」
     ほら、お決まりのアレよ。と促されたザクサは一瞬考え、
    「えっ? あぁ、えっと、トリックオアトリート?」
     今日たくさん耳にした言葉を口にする。
    「うふふっ、正解♡」
     トマリは満足げに微笑むと彼の頭を撫でていた手をその頬へと移動させ、ぐっと顔を近づけた。彼女の艶めくリップがザクサの瞳に妖しく光る。
    「──私ね、今回は貰うばっかりでお菓子は一つも用意してないの。だから……」
     彼女の纏う薔薇の香りがくらくらとザクサの脳を揺らした。そして、彼女は、ほんのりと頬を上気させ、甘露のように甘く魅惑的な言葉を口にする。
    「──悪戯、してもいいわよ♡」
    「うっ……!」
     ガツンと頭を殴られたような衝撃にザクサは一瞬言葉を失う。
    「────まじで」
    「うん、マジで。……あ、悪戯したくない?」
    「したくないわけな──」と言いかけたザクサは言葉を濁す。爆発寸前の欲望がぐるぐると脳内を駆け巡っているが、トマリのいう悪戯はきっとそういう意味では無いハズだ。
    「あっ、いや、ごめん、トマリ。──俺、もういやらしい悪戯しか思い浮かばないんだけど……」
     ザクサは片手で顔を覆い隠し、思わずやましい気持ちを本人に吐露してしまう。それを聞いたトマリは瞳をぱちくりと瞬かせて黙りこくってしまった。
    「…………」
     些か気まずい沈黙。トマリも流石にそこまでは許してくれないだろう、呆れられてしまっただろうか、と覆っていた手の隙間からそろりと様子を覗えば、彼女はザクサの空いている手を取るとそのまま自身の乳房へと充てがい「──えっと、うん。そういう悪戯でも構わないわ」と照れくさそうに微笑んだ。
     ザクサの中で何かが弾け、貪るようにトマリの唇を奪う。いざなわれる形で触れた彼女の豊かな胸をいつの間にか欲望のままに揉みしだいていた。
     目で、耳で、舌で、鼻で、手のひらで──。
     無我夢中になりながら五感の全てで彼女を味わっていると不意に身体を押し返された。肩で息をしながら怪訝な表情浮かべて彼女を見つめると、目配せを送って来たので背後を覗えば人が近づく気配を感じた。
     名残り惜しくてもう一度唇を重ねる。
    「……んっ、ぁ、──ふふッ、天狗は人を攫うんでしょう。ザクサはどうしたい?」
     着衣を乱し、小さく吐息を漏らしたトマリの瞳には自分と同じように情欲の火が灯っている。
    「ッ〜〜〜!」
     どうしたい、だなんて、もうそんなの一つしかないに決まってるだろ。
     抑えきれない情動が込み上げ、烏天狗は衝動のままに魔女を抱きかかえると、暗い森へと姿を消した。

                           おしまい!
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    Replies from the creator

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    DONE結ブマルシェ展示作品
    タイ+ヒカ(未来)がプリンを食べるお話。CP要素はありません。
    Dz5話以降ぐらいの時期を想定。チラッとだけど副社長も出ます。みんな優しい人ばっかりなんだよなぁ。
    やさしいひと 通い慣れた廊下を進み、目的地に辿り着く。備え付けのインターフォンを押すと間を置かずに、ガチャリと扉が開いた。まるで待ち構えていたようなタイミングに清蔵タイゾウは少し驚く。
    「こんばんは。よく俺が来たって分かったね」
    「──こんばんは。まぁ、大体いつも同じ時間に来るから。飲み物を取るついでにね」
     タイゾウを出迎えた少女、明導ヒカリは澄した顔でミネラルウォーターの入ったボトルをタイゾウに見せるとポニーテールを翻し、「毎日来なくていいのに」とそっけない態度でリビングへと戻っていく。
    「こらこら、一応俺は君の保護責任者なんだから、そういうわけにもいかないだろ」
     兄である明導アキナを救う為、未来からその身ひとつで来たという彼女を放って置くことなど出来ず、当面の間はタイゾウが面倒をみるという運びとなったのだ。日に一度は彼女の様子をうかがおうと夕食はこの部屋でとるようにと決めたものの友好関係の構築についてはご覧の有り様である。
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