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    麻稀(VGではHNきむちーず)のSSやイラスト置き場(過去作品含む)にする予定。
    現行ジャンルVG。ザクトマ至上主義。oD中心オールキャラ。相手固定左右非固定。
    マシュマロはこちら→http://marshmallow-qa.com/mmr322_sub

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    初めてのDzSSがアキナとスオウくんの話になるとは。VG祭で飲んだドリンクに触発されて書きました!!カ◯ピスと🍇のブレンドジュースって高校生らしくて良いよね…!

    放課後レストタイム ドン、と紫と白のセパレートカラーのドリンクが呼続スオウの目の前に置かれた。カランと氷の涼し気な音が耳に届く。
    「なにこれ」
     視線だけを動かし、スオウは無理やり自分をこんなところに連れ込んだ明導アキナに向かって口を開いた。
    「何って、俺特製ブレンドジュース…! 妹のヒカリにも評判いいんだぜ」
     ファミレスの制服に身を包んだアキナはプラスチックのトレイを小脇に抱え胸を張る。
    「いらない」
    「遠慮しなくていいぞ。俺の私物で作ってるからさ」
    「見逃してあげてる先輩に感謝しろよ〜」
     ポニーテールを軽やかに揺らした店員がアキナの背後を通り過ぎた。
    「感謝してますって。でも、こうして急なシフトに入ってるからチャラじゃないんですか、ナオ先輩。俺、買い物帰りだったんですけど」
     アキナはチラリと近くに置いたマイバッグに視線を送る。袋の中には今しがた使った水玉柄の容器が見えた。
    「あはは、それはそれ、これはこれ。普通バックヤードにお客さん入れないから」
     アキナのバイト先の先輩である員弁ナオは「早く来てね」と言って部屋を出る。アキナがテーブルに視線を戻すとスオウは勝手口から外に出ようとしていた。慌ててスオウの肩を掴み椅子に座らせる。
    「待て待て呼続。せめて一口だけでも飲んでけって。乳酸菌は体に良いんだぞ」
    「どうでもいい」
    「そんな顔色でこの陽射しのなか突っ立ってた奴ほっとけないだろ。水分補給だけでもしろって」
     味は保証するし、とアキナは無理やりグラスをスオウに持たせる。
    「…………」
     スオウは観念したのかグラスを掴み、ストローに手を添え無造作にガラガラと液体をかき混ぜた。ジュースが淡い紫に変化するがスオウの表情は相変わらず無感動だ。ヒカリは楽しんでくれるけど、まぁ、男子ならこんなもんだよな、とアキナは心の中でひとりごちる。
     スオウがストローに口をつけようとしたその瞬間、
    「アキくーん…! そろそろ来てくれないとナオさん大変なんだけど〜!」
    「うわ、やべっ! 今行きま〜す! 呼続、俺ちょっと行ってくるわ」
     アキナは慌ただしく部屋を出ていく。
    「…………」
     それを無言で見送ったスオウはグラスをテーブルに戻し部屋を去ろうとするが、一瞬手を止め、もう一度それを手に取った。

     数分後、再び扉が慌ただしく開いた。
    「悪りぃ、呼続! それでさ、乳酸菌は体に平和が──、ってあれ? いない?」
     帰っちゃったかぁ……。とアキナは肩を落とす。
    「ん?」
     テーブルの上には空になったグラスがぽつんと残されていた。
    「──気に入ってくれたんならまた作ってやるか」
     アキナは小さく微笑む。次は野菜ジュースもブレンドしよう、と拳を握り人知れず意気込むのであった。                                                  
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    mmr

    DONE今頃になってしまいましたが新年に書いていたものの、結ブの展示作品に追われてそのままになっていたザクトマSSを完成させました。(ペース配分どうにかしようね、私)
    wD後を想定してるのでイチャイチャしてます。タイトルはワンドロ/ワンライのお題をお借りしました。
    今年もよろしく テレビの画面にカウントダウンの文字が踊り、賑やかな音楽と共に新年を迎えた。
    「おめでとう〜」と口にしながら、ザクサに背中を預けていたトマリはくるりと身を捩ると、甘く視線を絡ませ、ザクサもそれに答える。どちらからともなく唇を重ねた。
    「ふふっ、今年もよろしくね。ザクサ」
    「こちらこそ、宜しく。トマリ」
     少しお酒が入っているトマリはえへへと笑いながら嬉しそうにぎゅっと抱きついた。ザクサの胸の内がじわっと熱くなる。ニコニコ顔で抱き返すと、トマリのスマホが振動した。
    「あら、もう誰かからメッセージが来たみたい」
    「そんなの後にしようよ」
     トマリの視線がコタツの天板に向いたのが面白くなくてついそんなことを口にすると彼女は「それもそうね」と微笑みながら「初焼きもち〜」とザクサの頬をむにむにと突っついた。そうは言っても彼の心を焦がすのはいつだって彼女なのだから仕方がない。
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