劇場版ビギニング後ねた『----って感じで盛り上がったんだ。タケルくん酔うとテンション上がって止まらなくなるの』
「‥‥お前な、あんまり酔っ払いで遊んでやるなよ」
『大丈夫、どうせ覚えてないもの。』
「よけい悪いわ。」
『というわけだから、ウッコモンたちの詳しい話はまた今度ね』
「ああ、全員無事で良かった。また皆が集まれる日をメールしといてくれ。お疲れ様」
『了解!お兄ちゃんもあまり無理しないでね』
ピッ
「ー-っはぁ〜」
「‥‥事実は小説より奇なりとはいいますけど」
「タケルの想像力やばいだろ。バレたのかと思った」
「知識と経験がある分、よりリアルな想像が出来てしまうんでしょうね、彼は。でも流石に現実的とは思ってないはずですよ」
「思われたらやばいっての。俺も流石に首相に直談判なんてしねぇよ」
「ヤマトさんとスパイさながらの情報収集はしてましたけどね」
「ヤマトは?」
「仮眠室で寝るそうです。今日は午後からまた訓練があるそうなので、それまで休むと」
「あちゃー、結構無理させたな」
「太一さんこそ何徹目ですか?少しは休んで目の下の隈薄くしてください」
「お前が言うか。光子郎こそ何日も寝てないだろ。最後は丸投げしたのになんとかしてくれたし」
「太一さんからの無茶振りには慣れてますよ。それに、対デジモン兵器の使用成功実績なんて作ったら、今後デジタルワールドとの交友反対派に勢いを与えてしまいますからね」
「それな」
「でも、無茶だったのは確かですよ。太一さんもヤマトさんも、ひとつ間違えたら大怪我じゃすまなかったんですからね」
「おまえこそ、これがバレたらまた上から目をつけられるんじゃないか?」
「もう十分警戒されてますよ。今更変わりません。なんだかんだ国に秘匿してる情報もありますし、当然なんですけどね。太一さんだって、今回のこと、ヒカリさんたちに伝えるつもりはないんでしょう?」
「まあな、あいつらまだ学生だし。こんな話しなくていいだろ」
「ヒカリさんにバレたときが怖いですね」
「そんときはそんときだ」
「まぁ、そうですけど」
「あーあ、汚い大人になっちまったな。俺たち」
「太一さんは汚くなんかないですよ」
「光子郎ぉ〜〜」
「やっぱり寝てください、太一さん」