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    サトウ

    @NtAa7go

    妄想置き場
    パッション乱文なので後ほど書き直していく予定です。

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    サトウ

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    アドベント企画の開催おめでとうございます。
    12/3のテーマは『リース』
    幼い兄弟でクリスマスリースを買いに行く話になります。

    #ラウグエ
    laugue

    円環で象る永遠の 季節は冬。フロント管理局によって定められた肌寒さをコートとマフラーで誤魔化しながら、ジェターク家の兄弟はフロントで一番のモールへと向かっていた。
     循環風が頬を霞めるのに首をすくめながら、落ち葉の絨毯を歩むグエルは今日の予定を確認するように声を出す。
    「今日はこの道の先にあるモールへ行って、クリスマスリースを買うぞ。ラウダはうちに来て初めてのクリスマスだろ?だから、俺が我が家流のクリスマスを教えてやるよ」
    「うん、兄さん」
     鼻を赤らめながら頷く弟は、前方で落ち葉を踏みしめる兄の背中を眺めていた。
     軽やかな音を立てながら潰れるカエデの葉は、兄の革靴によってクラッカーのようにパラパラとした欠片に変わっていく。時折存在する落ち葉の薄い場所ではヒールが石畳を叩く音が響き、葉の割れる音と交差するように華麗なアンダンテを刻んでいた。
    「ラウダ」
     先程から兄の足跡をそっくりそのまま進む弟に、グエルが振り向いた。
    「父さんからお小遣いもたっぷり貰ったから、余った分で何か美味しいものでも食べような」
     今ならホリデーシーズン限定のお菓子がいっぱい売ってるぞと笑う兄に、つられて弟の頬も緩んでくる。
    「僕はチョコレートが食べたいな」
    「それなら俺はドーナツかな」
     グエルはミオソティスカラーの手袋に包まれたラウダの手を握り、モールまでの道を案内するように手を引いた。

     遊歩道を整備する清掃ハロを横目に、コットンキャンディのようにふわふわ動く兄の後頭部を見つめるラウダは、右手を包む兄の優しさに体を温めていた。
     初体面の時からラウダを認めてくれた兄は、いつでもラウダを導いてくれる。こんな大通りで、視界の先に巨大なモールの入口だって見えている状況で迷うはずなんてないのに、それでもしっかりと繋がれた手。
     浮足立つようにいつもより軽く速い兄の足取りに、自分と出掛けることを兄が喜んでいるのかもしれないと淡く胸をときめかせる弟は、決して兄と離れないよう自らも兄の手を包むように指を曲げた。


    △▼△▼△▼△▼
     ホリデーシーズンということもあって、モールの中はクリスマス用品を買い求める人々で賑わっていた。並木際に設置されたスピーカーはクリスマスソングのベルを打ち鳴らし、どこもかしこも来たる祝いの日に向けての期待に溢れている。
     グエルはラウダの手を引きながら、賑わう人混みを縫って歩いていた。
     食品店から香るシナモン、アップル、オレンジ、そしてハニージンジャーのふくよかな誘惑の薫りを振り切って、彼らは目的地へとずんずん進む。
     するとある瞬間、途端に馥郁たる薫りが辺りを満たした。

     人混みから抜けた先。そこには、彩溢れる世界があった。
     色とりどりの生花に花々のアレジメントが並ぶフラワーショップは、このモールで一番の広さを誇っている。扉のない開けた入口にはクリスマスリースが並び、どれ一つとして同じものはなかった。
     目に見えているものすべてが商品。それらのレイアウトによってフラワーショップ全体が一つの作品となっているような、そんな印象を二人は受けた。
    「わぁ」
     感嘆の声を漏らしたラウダは、興奮のままに兄の手を握った。グエルは隣で感動している弟に、一人で少し胸を張る。
     人波が一度捌けた後なのだろうか。ショップには数人の客を残している程度で、これならゆっくり商品を見ることができそうだった。
     グエルは改めて今日の目的を口にする。
    「ラウダ、これから俺達は玄関扉に掛けるリースと自分の部屋に飾るためのリースを探す。玄関に飾る奴は一番大きいものを一つだけ。そして、部屋用のものは両手で持てるくらいのもの。どっちも一番気に入ったものを選ぶんだ」
    「わかったよ、兄さん」
    「よし。それならラウダがいいなと思うものがあれば教えてくれ。俺とラウダなら最高のものを見つけ出せるからな」
     華やかな空間に魅了され、喜びにあふれたラウダはこのまま兄と共にショップに入るのだと確信していた。
     
     だが、ラウダの予想に反して、するりと兄の手は離れていった。
    「じゃあ、俺はこっちを見るな」
     そう言って、あっという間にショップへと入っていく兄。
     兄から手を離されたことに驚いたラウダは彼を引き留めることもできず、空いた掌に染みる寒風の厳しさに体を震わせた。
     先程まで一日中兄と手を繋ぎっぱなしでいられると思っていただけに、ラウダの落胆は大きい。けれど、兄から任せられた仕事にしっかり勤めを果たそうと、少し冷えた右手を誤魔化す様に彼は拳を作った。


    △▼△▼△▼△▼
     ショップ内は縦の空間にも広く、ラウダはライトのように吊り下げられたリース達を見上げていた。けれど、クリスマスリースが何をもって良しとするのか、その感性の主軸がわからないラウダは円状に巻かれた葉脈をただ眺めてしまうだけだった。
     どのリースだって、ラウダにとっては素晴らしいものという一定の評価以外下せなかった。それぞれのリースの違いがわからないわけではないが、かと言ってその違いについて明確に優劣をつけられるわけではなかったのだ。
     もし、このままラウダのぼやけた指標で選んだものが兄の琴線に触れなかったり、趣旨に合わなかったらどうしよう、と。そう思い始めると、ラウダには飾られているリースのどれもが合っているようにも間違っているようにも見えてしまい、迷い込んだ緑の森の中で煩悶するしかない。
     上に下にと顔を動かしリースを見るふりをしながら兄の姿を盗み見るが、彼は既に目当てのものを見つけたのか壁のリースを見比べていた。
     その姿が更にラウダを焦らせる。兄があれほど悩んでいるのなら、ラウダが選ぶものもそれと比べるに相応しいものでなければならない。だが、そう考えれば考える程、目に入るリースのどれもが同じように見えてきてしまい、ラウダは答えに窮してしまった。
     リースは土台の蔓が見えていない方がいいのかな?緑の面積はどれくらいあるべきだ?それに葉の色は?花はどれが必要?オーナメントが入っているものがあるけれど、入れるべきもの?そもそもクリスマスリースってなに?なんで家に飾っているの?
     自問しながらショップ内に置かれたリースを見渡しても、無言の植物たちはラウダに答えを教えてくれない。
     自分を覆うような緑にその場で立ち尽くしたラウダは、またも兄を求めて顔を回す。しかし、いつの間にか忙しなくなってきたショップ内では巨人のような背丈の大人達が壁となり、兄の姿は見つけられなかった。
     そうなると、ここに来た時には自分達を祝福してくれていただろうクリスマスのベルも騒がしく、兄と離れた右手が冷えてしかたがない。
     ラウダは勝手に下がっていく気持ちを両手を擦ることで誤魔化しながら、とにかくリースを見なければと俯かせた顔を上げる。

     その時、黎明の灯のようにラウダの視界に一人の青年の姿が入った。
    「いらっしゃいませ」
     ラウダの視線に気付いて柔和な笑顔を浮かべる青年は大輪をモチーフとしたロゴのついた黒エプロンを巻いており、このショップのスタッフであろうことが察せられた。
     彼は品出し中なのか、ラウダの数歩先で鉢植えを抱えたまま足を折り曲げ腰を落としていた。
    「あの」
     勇気を出して、ラウダは青年に話しかける。
    「はい、なんでしょう?」
     立ちあがれば他の大人達と同じく巨人のように大きいだろう青年も、今はしゃがんでいるのでラウダと一緒くらいの目線になっていた。彼の垂れ気味の目元にあるほくろが兄と同じで、少しホッとしたラウダは穏和な声に後押しされるように青年を臨んだ。
    「クリスマスリースが欲しいんです。でも、自分で選ぼうと思ってもどうやって選べばいいのかが分からなくて……。だから、クリスマスリースのことを教えてくれませんか」
     ラウダは言外にリースを選んで欲しいわけではないことを伝えてみたが、上手くいったようだ。青年はラウダの話を聞いてから、「承知しました」と手近にあったリースを取ってラウダと彼の間に置いた。

     そこからは圧巻だった。青年はクリスマスリースの成り立ちからそれぞれの飾りの意味するところまで、ラウダが知りたかったことを嚙み砕いて丁寧に教えてくれた。
     そして、彼の話が進むにつれてすっかり萎んでいたラウダの気持ちも水を吸ったスポンジのように元に戻ってくる。
     ラウダはラウダ達を取り囲む祈りを込めた円環達に、成る程と一つ頷いた。
    「教えてくれて、ありがとうございます」
     ラウダは彼に感謝を伝え、今度こそはと右手を握りリースを見上げた。

     この時、ラウダに向かう青年店員は密かに胸を撫で下ろしていた。
     実はこの青年、先程からショップ内で不安げに彷徨うラウダの様子に気付いていた。店員として一人のお客様の気がかりを察した青年は、声をかけようとさりげなくラウダの傍に寄っていたのだった。
     その後ラウダの行動によって青年から話しかけることはなかったが、彼の不安を解消できたことに安堵した青年は真剣にリースを眺めるラウダについでとばかりに言葉を続ける。
    「クリスマスリースはその意味から、大切な方への贈り物としても人気なんですよ」
     その言葉に、ラウダの瞳が煌いた。


    △▼△▼△▼△▼
     永遠の愛、豊穣、繁栄。クリスマスリースが意味しているところを知れば、その見え方も変わってくる。
     ラウダはきらきら星のように輝くオーナメントが特徴のもの、リボン細工と姫りんごの艶が綺麗なものと、自分の中で指標を決めて各々のリースの特徴をまとめていった。そして、いくつかの特徴的なリースを見た後で、我が家の玄関に相応しいものは何だろうかと考えた。
     玄関扉に似合いそうなリースは山とある。だが、ここはやはり王道で行くべきだろう。伝統的な作りをして、大ぶりな飾りを沢山付けても繁茂したエバーグリーンの映えるリースこそ、長く続く家の繁栄を象徴してくれるのではないかと。そうラウダは考えた。
     そうして見つけた一つのリースは、店の一等高い場所に飾られていた。それはモミやヒムロスギが豊かな大円を描いたもので、大きな松かさや散りばめられたヒイラギの実の中で美しく咲き誇る白薔薇が特徴的だった。
     ラウダは確認するように同じく並べられていたリース達と見比べてみたが、やはりこれが一番だった。
     ラウダの考える理論に基づいて導き出された答えは、それと決まればますますこれ以外にはないのではないかとラウダを自信付けた。
     すると次の問題は部屋に飾るリースについてだった。これも自由でいいと言われていたが、ラウダが気に入ったものはラウダの為のものではなかった。

     巨大なリースを探しながら見つけたもの。壁に掛けられたそのリースはラウダの視線を離してくれなかった。

     太陽のように真っ赤なリースは月桂樹とハーブのアクセントが炎影のようだ。
     真紅の円環の中で刺激的なシナモンと大きな金のベルを青みのある白銀のリボンで巻いたそのリースは、ラウダが兄に捧げたいもの。先程青年から聞いた話で、ついついラウダは兄へ贈りたいリースを探してしまっていたのだった。
     ひっそりと葉に隠れるように寄り添うブルーベリーが兄と共に居たいと願うラウダみたいで、ラウダはそのリースがラウダの気持ちを表しているようにも思えた。
     それに、ラウダとしては幸福を願うのなら自分よりも兄の幸福を願いたかった。だって、ラウダの幸せには兄の幸せが必要不可欠なのだから。


    △▼△▼△▼△▼
     大小のリースを選び終わったラウダは、向かいの壁を眺める兄に近寄った。
    「兄さん」
    「わっ、ラウダか」
     真剣に悩んでいたのか、ラウダの声にグエルの肩が跳ねた。
    「うん、僕はもう決めたから兄さんはどうかと思って」
    「俺の方も、決まったと言えば決まったが」
     なんとも歯切れの悪い返事をしたグエルは、悩むように両腕を組んで頭を傾ける。
     グエルの視線の先には一つのリースが鎮座していた。それは青々しい緑に清爽な蒼穹のオーナメントとドライオレンジが散りばめられ、赤薔薇が一層美しいリースだった。小さなヒイラギの芽が葉から覗くそのリースは17センチ程の大きさで、恐らく自室用のものであろう。

     グエルが彼の部屋に飾るもので悩んでいると、それに気が付いたときにはラウダの口が動いていた。
    「兄さん。もし兄さんが良ければなんだけど、僕と兄さんの部屋のリースはお互いでお互いのを選ばない?」
     グエルの考えに割り込むように投げ出されたラウダの案に、グエルは目を見開いてラウダを向いた。
    「ラウダもそう思うのか?俺もそうすればよかったなって……あれ?」
     そこでふと、どうして自分はラウダへそう言わなかったのかと、グエルは考えた。そして、店に入る直前、自分がラウダの言葉も聞かずに舞い上がって店へと飛び込んだことを思い出す。
    「あっ……ラウダ、さっきは置いていったりしてごめん。ラウダに最高のリースを早く見せたくて、一人で突っ走った」
     自分の行動を振り返って眉を下げたグエルは、あの時にラウダを一人店前に残したことを反省し肩を落とした。

     一方で、あの時星のように飛んでいった兄が、本当はラウダにリースを見せたい一心だったのだということを知ったラウダは喜びに頬を上げていた。
    「ううん。謝らないで兄さん。おかげで僕だっていいもの見つけたんだよ」
     ほら、あれを見て。と、ラウダはラウダが見つけ、確信した巨大なクリスマスリースを指差した。
     天井から下がる緑葉の円環。煌びやかな飾りを沢山纏ったそのリースを見上げたグエルは感嘆の吐息を漏らした。
    「すごいのを見つけたな、ラウダ」
    「でしょ。お店の人に聞いて、色々教えてもらったんだ」
     グエルに肩を寄せたラウダは、それから、と控えめに言葉を続ける。
    「もう一つ。きっと兄さんの部屋に似合うものを見つけたんだ」
     だからこっちに来て、とグエルの左手を握ったラウダは導くように手を引いた。

     くんっと手を覆った暖かさにグエルは目を見開いて、そして数歩前を行くラウダの後頭部の珍しさに瞼を瞬かせた。
     いつもはグエルがラウダの手を引くことばかりでこうやって弟から手を引かれることなど一度もなかったから、彼の後ろ姿を通した世界は真新しかった。
     そもそも、ラウダから手を握られたのは初めてかもしれない、と。
     それに気付いたグエルの口はもにょもにょと動き、言葉にならない歓声を上げた。彼の胸に満ちるのは、擽ったさに似た味わい深い感情だ。


    △▼△▼△▼△▼
    「これなんだけど、どうかな?」
     先程とは違い、ラウダは兄を思って選んだものを本人に見られる緊張で声を強張らせた。
     しかし、ラウダの選んだ真紅のリースを見つめるグエルは、その瞳を輝かせてラウダの掌を強く握る。
    「ラウダってどうしてそんなに俺の好みがわかるんだ?これ、本当に最高だ」
     感動で頬を紅潮させたグエルは興奮に声を震わせた。
     彼の潤みを増した瞳はラウダを反射し、ラウダはそれに魅せられたかのように溜息を漏らした。そして、わずかに遅れてグエルから伝染するように頬を染めたラウダは、兄の手を握りながら喜びに緩む口元をマフラーに隠した。
    「このリースを見た時、兄さんみたいだと思ったんだ。そんなに喜んでもられるなんて、嬉しいな」
     控えめに存在するブルーベリーが自分だとは言わなかった。むしろ、隠しきれない自意識のように存在するブルーベリーが兄に気付かれてなくてよかったとすら考えた。
     兄がラウダの選んだものでここまで喜んでくれることは幸せであったが、そうなってしまうとずっと兄と共にありたいと、己が願っていることがバレるのはとても気恥ずかしくなってしまったのだ。
    「ラウダ、俺もさっき見ていたリースがお前みたいだと思ってたんだ」
     グエルは悩んでいたリースの正体を白状して、照れるように巻いたマフラーの淵を持ち上げた。
    「ラウダがよければ、俺もお前にリースを贈ってもいいか?」
     グエルの言葉に、ラウダは二つ返事で兄に返した。


    △▼△▼△▼△▼
     その後、グエルの見つけた玄関用のリースも見せてもらったラウダだが、「ラウダが最高のものを見つけてくれたから」というグエルの一声で、ラウダのものを購入することが決まった。
     その言葉の通り、ラウダの見つけたクリスマスリースをいたく気に入ったグエルは、訪れたスタッフの手によって巨大なリースが包まれていくまでの間ずっとラウダとクリスマスリースを褒めちぎった。その間、兄によってカイロのように火照った身体を持て余したラウダは、黙ったままただ兄の手を握っていた。
     玄関用の巨大なリースは、スタッフによって後日配送される予定だ。

     そして、それとは別に丁寧に梱包されていく二つのリースは二人がお互いに似合うだろうと選んだリースだ。それらはそれぞれをモチーフにしているような見た目と合わせるように、ギフト用の箱も互いの好みで選ぶことにした。
     会計をしてくれたのはあの時ラウダを助けてくれた青年で、ラウダは視線と会釈で青年に礼を言った。
     青年もラウダに気が付いたようで、またあの柔和な笑みをラウダに返しながら兄とラウダのクリスマスリースを紙袋へと入れてくれた。


     落ち葉が全て回収され裸になった遊歩道の石畳で二つの足音が奏でられる。
     リースを買った後もモールでしばらく遊んだラウダ達は、最後にカフェでアップルサイダーとドーナツを食べて腹を満たした。夕飯時にお菓子を食べるのはいつもであれば良くないことだが、今日は二人で大仕事を成し遂げたのだし特別だ。
     ピスタチオたっぷりのチョコドーナツにシナモンの効いたアップルサイダーの組み合わせは最高で、ホリデーシーズン限定でしか食べられないのが残念なほど。
     ラウダとグエルはふかふかのドーナツととろりと甘いドリンクを楽しんだ後、残ったお金で父へのお土産として同じドーナツを買っていた。

     リースの入った紙袋を交代で持ちながら、同じだけ暖かくなった手を振りながら二人は歩く。フラワーショップからずっと、繋がれた手は今も変わらない。
     プレゼントされたリースを見た時、グエルは耳に心地よい音で鳴る金のベルをラウダのようだと思い、ラウダは一等丸く輝く青いオーナメントがグエルのようだと思っていた。
     少しずれた足音が時々一緒になるのを笑い合う二人。
     お互い、渡したリースに自分の色を入れたことは内緒にしていたが、貰ったリースに忍び込んだ相手の色に喜んでいた。



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