【リク消化SS】何度も振られて最後はカレカノ2「えっ、あんた、湘北に来るの」
「家から近いし」
「そりゃまあそうだけど、流川ならもっとバスケの強いところに行くかと思ってた」
三月某日、神奈川県内の公立高校の合格発表日。
県立湘北高校も例に漏れずピロティに合格者番号が貼り出され、確認のために訪れた受験生で賑わっていた。
春休み中だが、在校生の部活動は通常通り行われている。
彩子もバスケ部に出るところだった。
誰か知り合いがいないかと、ふとピロティを覗いたら流川がいたのだ。
飛び抜けて背の高い流川は、群衆の少し後ろから番号を探し当てたようだった。
「富中からは他に誰か受けてないの?」
「知らねー」
「……もちろん、バスケ部に来るわよね」
「そこを疑う?」
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