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    猫子(ねこ)

    @ndy_14cols

    14色の日常(プチ会話集)を投稿していきます。
    タイトルに◇◆がついているものは今より少し前の話(過去編)
    毎週水曜日更新

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    猫子(ねこ)

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    ◈14色の日常◈
    酔った魔王様
    🥀👑❄️

    #14色の稀石

    ーコンコンー
    花依斗「…なんだ」
    紫音「えへへ〜、かいとくーん。遊びにきたよ〜」
    花依斗「…」
    紫音「あ、ちょっと、黙ってドア閉めようとしないでよ」
    花依斗「…酔っぱらいが何の用だ」
    紫音「うふふ、かいとくんのベッド大きいねえ。ぼく、今日はここで寝よっかな〜」
    花依斗「ふざけるな。お前の部屋に戻れ」
    紫音「やだ〜。もう疲れたからここで寝る〜」
    花依斗「おい、何を堂々と人のベッドで寝ようとしてんだ。寝るなら床で寝ろ」
    紫音「やだぁ、床かたーい。かいとくんのベッド広いじゃん」
    花依斗「チッ…俺が部屋まで運んでやる。光栄に思え」
    紫音「わ!?ねえなんでこう担ぐのかなぁ。せめてお姫様抱っこにしてよ」
    花依斗「運んでやってるだけ感謝しろ。それ以上文句言うなら廊下に捨てるぞ」
    紫音「それでぼくが風邪ひいたら責任とってくれるの?」
    花依斗「自業自得だ。部屋間違えるほど酒飲むんじゃねえよ」
    紫音「間違ってないよう。ぼくはかいとくんと遊びたくて来たの。ちゃんとノックしたでしょ?」
    花依斗「俺はお前と遊ぶ気はない」
    紫音「え〜。今日のかいとくんつめたーい。いつも遊んでくれるのに」
    花依斗「テメェと遊んでやった覚えはねえよ」
    紫音「ええ〜遊んでよう〜まだ寝たくなーい」
    花依斗「さっき今日はここで寝る〜とか言ってたのは誰だよ」
    紫音「かいとくんの部屋で寝てみたかったの〜」
    花依斗「俺の部屋でもテメェの部屋でも変わんねぇよ。黙って自分の部屋で寝てろ」
    紫音「あ、じゃあ雪のとこ連れてって〜」
    花依斗「チッ…こいつ覚えとけよ」

    花依斗「…神崎」
    雪音「…花依斗?どうしたんだこんな時間に」
    花依斗「忘れ物だ」
    雪音「…その担いでいる…紫音のことか?」
    花依斗「そうだ。お前の部屋と間違えて俺のところに来た」
    紫音「間違えてないよう。ぼくはかいとくんのとこに遊びに行ったの」
    雪音「…と言っているが?」
    花依斗「知らん。俺の部屋で寝られても困る」
    雪音「そうか。ふふ、迷惑かけたな」
    花依斗「…全く悪気を感じないな」
    雪音「紫音のこんなところを見るとは思わなかった」
    花依斗「お前と飲んでいたんじゃないのか」
    紫音「んーん。いつきと」
    花依斗「…それでこんなに酔うもんなのか?」
    雪音「樹は酒強いからな…」
    紫音「ぼくだってたまには思いっきり飲みたいこともあるんだもん。いつきがいたからちょうどいいと思って」
    花依斗「ふん、魔王様も色々あるんだな?」
    紫音「そうだよ。魔王様だって色々大変なこともあるの。わかってくれた?」
    花依斗「ああ。お前が魔王だというのを自覚していることはわかった」
    紫音「花依斗くんってほんと性格歪んでるよね。せっかくの美人がもったいないよ?」
    花依斗「テメェだけには言われたくねえよ」
    紫音「あ、それって僕が美人ってこと?嬉しいなぁ〜、照れちゃう♡まあ知ってたけど」
    花依斗「…一生目ェ覚めねえようにしてやろうか」
    紫音「ふふ、それはぜひ雪にやってもらいたいな」
    雪音「…俺?」
    紫音「僕、雪に一生目覚めないようにされるのは全然かわまわないよ?」
    雪音「…花依斗、どういう意味だ?」
    花依斗「…わからないならそれでいい。こいつは酔っても根底は変わらないということだ」
    雪音「うん…?」
    紫音「なーんかせっかく気持ちよく酔ってたのに花依斗くんと喋ってたら酔い覚めてきちゃった。これから一緒に飲まない?」
    花依斗「何時だと思ってんださっさと寝ろ」
    紫音「えー、梓白とはいっつも遅くまで飲んでるくせに。じゃあ今度一緒に飲んでくれる?」
    花依斗「気が向いたらな」
    紫音「ふふ、やったあ。雪も一緒ね?」
    雪音「ああ、構わない」
    紫音「ふふふ、はぁ〜、楽しみだなぁ…。あ、花依斗くん今日はここで仲良く3人で寝る?」
    雪音「俺は構わないが?」
    花依斗「寝るわけねえだろ。俺は戻る」
    紫音「なーんだ、つまんないなぁ。花依斗くん、明日もたくさん僕と遊んでね?」
    花依斗「さっきも言ったが俺はお前と遊んでやった覚えはない」
    紫音「そんなこと言ったっけ?でも、僕はこうやって君と話すの楽しいけどなぁ?」
    花依斗「お前の楽しいは信用できない」
    雪音「花依斗。紫音が言っていることは本当だ。俺の前では見せない顔を沢山するからな」
    紫音「ふふ、だって?僕のことよーくわかってるお兄ちゃんからお墨付きをもらったよ?」
    花依斗「…ふん。もういい加減戻るぞ」
    紫音「うふふ、はーい。ばいばーい」
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