朱優「はぁ…このメンツで留守番か…」
花葉「朱優のクソデカため息がもう出た」
世和「今日はあと何回出るだろうな」
朱優「楽しんでんじゃねーよ」
姫花「でもさぁ、面白いこと考えたよねー。年で半分に分けるとか」
紺碧「こういうのあんまないし、いいかもな」
姫花「それなそれな！紺碧とあんま仕事中話せなくてさぁ…」
紺碧「別に普段から話してるんだからいいだろ」
姫花「えー、俺、仕事中の祈夜くんモードの紺碧も面白くて好き」
紺碧「面白いって…こっちは真面目にやってんだよ」
姫花｢仕事中もこっちの紺碧でもいいと思うけどなぁ、俺は｣
梓紗「ねぇねぇ、留守番ってさぁ、何するの？僕たち依頼で外には出ないってこと？」
成星「ああ。事務所で片付けられる仕事だったり、家事をやっておけと言われている」
姫花「あれ、成星いたんだ」
成星「俺を勝手に消すな」
姫花「成星てっきり年上組にいるかと思った」
世和「成星って俺たちの1個上だっけ？」
成星「そうだ」
世和｢なんか勝手に花依斗とタメだと思ってた｣
成星「あいつの方が上だ」
姫花「年1個違うだけで花葉よりこんなに大人っぽいの不思議〜」
花葉「ぐぅの音も出ねぇ…」
朱優「これを見てくれ」
姫花「うん？何？…って何これ」
朱優「今日俺たちがやるべきことをリストアップしたものだ」
梓紗「え〜、僕たち今日こんなにやることあるの？」
朱優「計算上、この人数であればこなせる数だ」
紺碧「…なんか静かだと思ったらこんなの作ってたのか」
世和「あの短時間で？さすが爆速タイピング」
朱優「ここに大きく表示しておくがお前たちひとりひとりにも見れるようにしておく。いつも通りシンボルを着けておけ」
花葉「りょーかい」
成星「これは達成したら更新されるのか？」
朱優「もちろんだ。達成したものは表示が変わる」
成星「お前の技術すごいな」
朱優「好きでやっていることだ」
姫花「このさ、横に書いてある数字って何？」
朱優「必要だと想定される人数だ。今日は特に組み合わせは決めない。手の空いている者で協力してやってくれ」
世和「おう、おっけー」
成星「最初にどれをやるかくらいはここで決めておいた方がいいんじゃないか？」
朱優「そうだな。ではまずは2人でできるものを選んでくれ」
紺碧「そしたら1人余るけど…？」
朱優「俺がこの1人でできるものから始める」
紺碧「なるほどな」
姫花「はいはい！じゃあ俺、紺碧とやりたい！」
紺碧「ん、おっけ」
花葉「…なんだろうこのフラれた感じ」
世和「お？なんだ花。弟に選ばれなくてジェラってんのか？」
花葉「バディでやると思ってたもん…」
姫花「ごめんね花葉？今日は紺碧と組みたいの♡」
紺碧「ふん」
花葉「紺碧ちゃんがドヤ顔してくんのマジムカつく〜」
世和「じゃ、俺成星とやるわ」
梓紗「ねぇ〜！！！なんで僕じゃなくてなるせなの！？」
紺碧「ここにもジェラってるやついる」
成星「俺でいいのか？」
世和「おう、お前と組んだ方が色々指示出してくれそうだし」
成星「そういうことか…」
花葉「じゃあ最初は俺たちな？」
梓紗「む〜…はなばとやるのも楽しそうだしいっか！」
花葉「はいはい、どうも…」
朱優「各自最初のものが終わったら必要な人数を集めて次の業務へ取りかかってくれ。少しでもサボったら給料がなくなると思え」
姫花「え〜〜減給あるのかよ…」
花葉「これ一種のパワハラでは…？」
世和「はいはい、じゃあさ、逆に頑張ったらなんかいいことあんの？」
朱優「さぁな。そこからは紫音次第だ。俺はその決定権はない」
成星「なぜ減給は決定権があるんだ？」
花葉「何でも屋の財布握ってんのこいつだから」
姫花「何でも屋のママ」
朱優「俺はお前たちのママじゃねぇ」
世和「ご褒美、紫音ならなんかくれそうだけどな」
成星「そうなのか？」
世和「おう、多分な？」
姫花「世和ってマジでテキトーだよね。期待しといて何もくれなかったらどうすんの？」
世和「なんだかんだ言って優しいしなんかくれんじゃね？」
梓紗「しおんは頑張ったらたくさん褒めてくれるよ！」
世和「ま、紫音がダメなら雪に頼むとか」
花葉「あ〜、雪ちゃんならなんかくれそう」
姫花「2人から貰っちゃえば？」
紺碧「お前図々しいな…」
姫花「この仕事量はそのくらい貰ってもいいでしょ。あ、いっそ幹部全員から貰っちゃう？」
梓紗「あ！さんせー！しろも沢山褒めてくれるもん！」
姫花「兄貴は俺と成星で何とかするから任せな」
成星「俺を巻き込むな」
花葉「どんどん規模がでかくなってんな…」
成星「今の駄弁っている様子だと到底貰えそうにないけどな」
世和「こんな騒がしい中フツーにやってる朱優もすげぇよな」
朱優「お前たちが騒がしいのはいつもの事だ。お前たちも早くやれ。花依斗さんが褒めてくれるんだろ？」
姫花「あれ、意外と朱優にも効果あった？」
世和「マジかw」
花葉「意外すぎるわ」
紺碧「じゃ、とりあえず始めますか」
姫花「よーし、ご褒美のためにがんばろー！」
成星「世和。行くぞ」
世和「おう、俺のことこき使ってくれ」
成星「その言い方は語弊がある」
梓紗「はなば！僕たちも早くやろ！」
花葉「お、あずやる気じゃん」
梓紗「えへへ、ご褒美が待ってるもん！」
花葉「んじゃ、ご褒美のために俺たちもがんばろーな」
梓紗「うん！！」