世和「あ、電気切れた」
朱優「…停電?」
花葉「あー…兄貴か」
世和「花依斗?」
花葉「兄貴、ブチギレると物理的に雷落とすじゃん。アレ」
朱優「紫音は依頼に出ているはずだが」
世和「すぐ紫音を原因にするなって」
朱優「花依斗さんの落雷の原因大体紫音だからな」
花葉「あ、兄貴」
花依斗「停電は直らないか?」
朱優「電力復旧システムまでやられたかもしれません」
花葉「兄貴今回は何にブチギレたの」
花依斗「…くしゃみ」
朱優「くしゃみ…?」
花依斗「くしゃみしたら雷落ちた」
花葉「何それ初耳なんだけど」
世和「理由がかわいいな」
花依斗「…悪い」
朱優「いえ、くしゃみなら仕方ないです」
花葉「…朱優って兄貴にいつも甘くない?」
世和「なんかいつもより穏やかというか素直だよな」
花葉「?また雷…?にしてはちっさいな」
世和「あ、電気ついた」
花依斗「今のは俺じゃない」
姫花「あ!停電直った!?」
花依斗「お前がやったのか?」
姫花「俺がやったていうか、くしゃみしたら電気ついた…てことは俺がやったのか」
世和「お前んちってくしゃみすると電気操れるの?」
花依斗「電気を操れるのは元からだ」
花葉「いや、俺くしゃみで電気つけたり消したりしたことないけど」
世和「今度お前がくしゃみすると電気切れんのかな」
花葉「威力の問題だと思う。兄貴のは完全に落雷だったじゃん?でも姫花のは兄貴からしてみると静電気というか…とりあえず弱い電気だった」
朱優「お前の微弱な雷が電力復旧システムを復活させたようだ」
姫花「微弱って何!?まあ俺普段からあんま魔力高くないけどさ!?」
朱優「お前じゃなくて花依斗さんだったら爆発してた」
姫花「あー、まあお役に立てたのなら何より?」
世和「花も試しにやってみれば?」
花葉「そんなことして今度こそシステムいかれたらどうするんだよ」
花依斗「ほう?そこまで自分の魔力に自信があるか」
花葉「もしもの話してんの!」
朱優「なら試しにやってみたらどうだ?」
花葉「これで壊れたら自己責任とか言わないよな?」
花依斗「霧里が直す。だよな?」
朱優「はい。俺がちゃんと直しますよ。そのための修復魔法ですから」
姫花「ねえ、朱優っていつもこんな優しいっけ」
世和「や、紫音とか梓白が壁とか天井に穴ぶち開けた時ブチギレてたぞ。直したけど」
朱優「そこ、聞こえてるぞ」
姫花「朱優って兄貴にだけめっちゃ優しくない?兄貴が何やっても絶対怒らないよね。なんか口調も丁寧だし?」
朱優「お前たちが花依斗に敬意が足りていない。それになぜ俺が花依斗さんに怒る必要がある?」
花葉「あ〜…これは完全に…」
世和「懐いてるな」