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    nezuno

    @nezuno
    小説のみ
    ぱっと思いついた短いネタ、練習等を投げる予定です
    尻切れトンボとか思いついたシーンのみ投げるかもしれません
    ちゃんと完成させろ、っていうやつがあったらTwitterの方で言ってもらえたらモチベが上がります
    上がるだけです

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    nezuno

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    hpyu身長差で盛り上がってるの見て書きたいとこだけ書いた
    当然のようにbtmrができてて同棲してる

    #ホプユウ
    Hopscotch (Hop/Gloria ship)

    「いいなぁいいなぁ!わたしももっと身長ほしかったよぉ!」

     駄々っ子である。
     タチの悪い事に成人女性、それもガラルが誇るチャンピオンが床に寝そべってジタバタと駄々をこねている。ビートはここが自宅であることに心底安堵した。往来であったなら瞬時にミストフィールドを展開しなければならない事態である。

    「ユウリはそのまんまであいらしか」
    「マリィ優しい…うぅ……でも、でも、うらやましいよぅ」

     何故に、双方の保護者を口説き落としてようやく手に入れた二人の新居のリビングで、恋人に他の女がしなだれかかっているところを見せつけられなければならないのか、ビートは苛立ちを隠そうともせずに額に青筋を浮かべる。

    「なんでこの人は昼間から酔っ払ってるんですかね」
    「ビートがミルクティと一緒に出したキャンディス、ラム酒漬けやったやろ?」
    「あれで酔うんですか。金輪際外でお酒飲まないでください。周りが迷惑なんで」
    「ホップと二人の時ならよかばい」
    「ホップ…ホップぅ…」
    「彼の名前出すなり悪化してるじゃないですか!さっさと連絡して回収させますよ」
    「まあまあ、話くらい聞いてやらんと。ビート、おいしい水グラスで持ってきて」
    「はぁ」

     ビートは渋々といった様子で台所に戻っていった。
     マリィはユウリのチョコレートブラウンの髪を撫でて宥め落ち着かせる。

    「ユウリ、どうしたの」
    「マリィの身長が羨ましい…」

     マリィはジムチャレンジの頃こそそんなに高い部類ではなかったものの、ジムリーダー就任後女子にしては遅めな成長スパートが訪れ男子顔負けな高身長を手に入れた。あくタイプのジムリーダーとしては箔が付いて喜ばしいが、恋人のビートとしては自分と5cmもかわらないのがたまに複雑な様子だ。ヒールを履いた日には追い抜いてしまうくらいだから。

    「さっき台所でビートくんがお皿洗ってる時、マリィが不意打ちでちゅーしてたでしょ」
    「あぁ、スコーンがうまく焼けてたから褒めたときのやつね」
    「見てたんですか!?」

     ちょうど台所からリビングに踏み入れたビートは動揺のあまりグラスを落としそうになるのを寸で踏みとどまった。さっきまで眉間にシワを寄せていたのに今度は白い肌を耳まで真っ赤に染めている。

    「マリィもマリィですよ客人が来てるというのに、いつも通りドリンクバー感覚で!人の唇を何だと思ってるんですか!?」

     恥ずかしさを誤魔化すのにまくし立てるが、詰られている当人のマリィはドリンクバー発言がツボにハマって両手で顔を覆っているし、ユウリの方は「いつも通り」と聞いて駄々っ子を再開させた。

    「いつもかー!いいなー!」
    「ユウリもホップにキスくらいすればええ」
    「ホップ大きいんだもん!座ってないと届かない!」
    「彼、忌々しいことに訳がわからないくらい育ちましたもんね」

     ビートも決して身長が低いわけではないが、噂の当人のホップはぐんぐん伸びて彼の兄も追い越して尚も伸びる気満々の様子だ。

    「わたしも先手ふいうちでホップをひるませたいよぉ!」
    「ユウリさん、あなたもよく知っていることでしょうけど、残念ながら彼の特性はふくつのこころです」
    「ひるみ入れたら素早さ上がって次のターンで先手とられて、したでなめる、いやボディプレスやね」
    「マリィ、あなた技のチョイスが生々しいんですよ」

     ユウリに水のグラスを手渡して宥めているうちに、玄関のドアベルが鳴る。台所に行ったときにスマホロトムでメッセージを飛ばしておいたあの男だろう。本当に、ユウリが絡むと信じられないくらい素早いな、と呆れつつ、ビートはインターフォンのスイッチを押した。
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    nezuno

    DONE2021年一作目
    とくに季節ネタではないです
    食いしん坊ユウリちゃんのよくわからない悩み事に付き合ってくれるホップのお話です
    推しポケモンと推しカプを並べたかったやつです
    「こんなことホップにしか頼めないの……!」
     バトル以外では普段マイペースなユウリが珍しく差し迫った表情でそんな言葉を口にしてすがってくるのを断る理由などあるわけがなかった。ライバルが困ってるとき力を貸すのは当然だぞ、なんて耳触りの良い言葉で二つ返事したものの、内心はユウリが困ったときに最初に頼るのがアニキをはじめとするリーグ委員会の大人たちや、他のトレーナーの誰でもなくオレだという事実に安堵とほんの少しの優越感を感じていた。
     だからどんな頼み事だって聞くつもりでユウリに言われるままに研究所の表に出て目にしたのは、彼女の苦悩の表情とは裏腹にのんきな光景だった。
    「ヤドンか。こっちは、ガラル以外の地方で見られる姿だな」
     生息地域ごとの環境や生態系の違いによって同じ種のポケモンでも姿やタイプが変化する、学術的にはリージョンフォームと呼ばれてる現象だ。ガラル以外の地域でみられるヤドンは──個体数でいえばこちがのほうが一般的な姿と考えられるだろう──のぼせたみたいな全身ピンク色で、しっぽの先だけが白い。ガラルのヤドンは額から頭部にかけて、それからしっぽがカレーみたいな黄色になっている。この 3326

    nezuno

    DONEポケマスにユウリちゃん実装決定後、ガチャ祈願でかいたポケマス時空のふわっとしたお話
    ユウリちゃんとメイちゃんがお話しているだけですが、ホプユウ前提
    カプというほどの絡みはないのでタグ無しで
    身じろぎをした拍子にベッド……ではなく、硬いベンチから転げ落ちそうになって慌てて飛び起きる。
    『ようこそポケモントレーナー、そしてバディポケモンのみなさん。ここは人工島パシオ』
     頭の上のスピーカーが繰り返すアナウンスでここが何処だったのかようやく思い出した。
     そうだわたし、ホップと一緒に水上バスに乗ってパシオに向かっていたんだった。座席に並んで二人で一冊のガイドブックを覗き込み、どこに行こうか、どんなトレーナーに会えるかな、なんてお喋りに夢中になっているうちに眠ってしまったんだろう。あたりの様子をみるに、ここはパシオの船着場のようだ。でも、どうにもバスから降りた記憶がないし、ホップともはぐれてしまったようだ。腰掛けたベンチの小脇にはさっきまで枕がわりにしていた荷物で膨れ上がったお気に入りのレザーボストン。足元には呆れたように「わふ」とため息を溢すザシアン。きっと眠りこけているわたしの代わりに荷物の番をしていてくれたのだろう。
     左手に妙な違和感がある気がして、空に広げた手をかざしてぼんやりと眺めてみるけどいまひとつ思い当たらない。
    「こんにちは、ポケモントレーナーさん! あなたはど 2361

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