Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    nezuno

    @nezuno
    小説のみ
    ぱっと思いついた短いネタ、練習等を投げる予定です
    尻切れトンボとか思いついたシーンのみ投げるかもしれません
    ちゃんと完成させろ、っていうやつがあったらTwitterの方で言ってもらえたらモチベが上がります
    上がるだけです

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 10

    nezuno

    ☆quiet follow

    目途が立たないまま夏休み期間に入ってしまったので、かきかけのまま上げちゃう
    新成人の同期組が初めてお酒を飲む約束する話
    ホプユウ前提(まだホプユウっぽい展開になってない)
    誤字脱字、二人称間違い確認ろくにしてないです

    #ホプユウ
    Hopscotch (Hop/Gloria ship)

    成人した同期組でお酒を飲む約束をする話(仮題)

    「ねぇ、あたしたち四人がみんな成人したら、一緒に初めてのお酒飲んでみたいよね」
     最初にそれを提案したのはユウリだった。
     同期で集まって何かしよう、というのを言い出すのは決まってユウリだ。人一倍忙しいはずの彼女ではあるが、生来のアクティブさで何かを思いついては三人を巻き込むような形になる。とはいえ、ホップ、ビート、マリィにとっても良い息抜きになっているのは事実だ。
     ホップが海の向こうへ留学に出て以来、集まるのが難しくなった今でもグループ通話という形でジムチャレンジ同期の交流が続いている。それも、ユウリのマメさのおかげといえるだろう。
     不定期開催の近況報告のなかで、ホップとユウリは最近成人を迎えたが、とくに変わったこともなく実感がない、という話題から冒頭の提案に至る。
    「いい歳して、みんな一緒に、だなんて幼稚ですねチャンピオンは」
    「じゃあビートは欠席かぁ、残念」
    「参加しないとは言ってませんよ」
     ビートの憎まれ口をユウリが真に受けてスルー、それに突っ込みを入れる、というやり取りも今となっては恒例となっている。実家のような安心感とはこのことか。
     どうやらビートは数か月とはいえユウリが年上という事実が悔しいらしい。息をするように皮肉を飛ばしてもユウリには効果がないようだ。どちらが子供っぽいのやら、という言葉をしまい込んでホップは苦笑を浮かべる。
    「役者として引き出しを増やすためにも飲酒には興味があります。演技としてのリアリティを追及するためにも何事も経験……ばあさんをつき合わせるわけにもいきませんし」
    「そっか、ポプラさん十六歳だもんね」
    「十六歳が飲酒はダメだよな」
    「スキャンダルはいけんね」
     ジムリーダーを退いたとはいっても、劇場支配人としては今も現役。演劇界のインフルエンサーが不祥事はいけない、と頷き合う三人に対してビートは面倒くさそうに目を眇める。
    「はぁ……もうそのネタはいいです。ツッコミませんからね」
    「ビート参加っと……ホップもその時期は長期休暇だよね。帰ってこれそう?」
     尋ねる語尾にはなっているが、期待に満ちた眼差しを向けられるとノーと言えるわけがなかった。幸い、次の長期休暇の予定はまだ埋まっていない。
    「もちろんだぞ。場所はどうする?」
    「それなら、うちのアーケード街に、エール団のメンバーがやってるパブがあるんだけど、どう?」
    「パブ! なんか格好いい~!」
     マリィの提案にユウリが目を輝かせる。
     チャンピオンの仕事として会食に参加する機会こそあっても、大衆酒場となれば話は別だ。大人な響きの言葉に胸の高鳴りが隠しきれない様子。
    「貸し切りにしてあたしの成人祝いするってアニキもエール団も張り切ってたから、ちょうどよか」
    「オレたちまでお邪魔しちゃって大丈夫なのか?」
    「うん。チャンピオンと未来のポケモン博士が来店って、箔が付くし」
     ちゃっかり地元の応援も忘れていないのがマリィらしい。
     いつもなら「劇場看板役者でジムリーダーの、この僕をお忘れなく」とか何とか口を挟んで来るビートをちらりと横目で見ると、妙にしたり顔をしている。
    「ああ、あの店のパフェは良いものです。楽しみですね」
    「ビートは既に常連さん」
     ピンクとは何たるかを理解するための修行の一環として、と最初は渋々顔でやっていたはずの甘味巡りも、今となっては板についているようだ。
     営業用の王子スマイルとスイーツのツーショットはファンからも評判が良く、宣伝効果もばっちりだ。「いつも拡散ありがとうね」というマリィの口ぶりからして、相当通い詰めていそうだ。
    「えー!? ビート夜遊びじゃん!」
    「意味わかって言ってますかあなた……。夜カフェというものがあるのですよ。チャンピオンは野営とカレーにかまけすぎてちょっとアンテナ低いんじゃないかな」
     煽るビートに、煽られていることに気付かないまま全て天然で返すユウリ。いつものやりとりを眺めていると、画面端にピコン、と個別通話のアイコンが出る。
    「ホップこそよかった?」
     マリィだ。ユウリとビートはまだまだ画面越しに煽り……ではなくじゃれ合っていて、こちらの内緒話には気付いていない。
    「何の話だ?」
    「せっかくの帰省なのに、ユウリと二人きりじゃなくていいの?」
     マリィはユウリのライバルであると同時に、一番の女友達でもある。ホップの留学直前にユウリがようやく自分の気持ちに気付き、一騒動あった後にようやく結ばれた二人の恋路を気にしているのだろう。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤💖💖❤❤❤❤😍😍💯
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    nezuno

    DONE2021年一作目
    とくに季節ネタではないです
    食いしん坊ユウリちゃんのよくわからない悩み事に付き合ってくれるホップのお話です
    推しポケモンと推しカプを並べたかったやつです
    「こんなことホップにしか頼めないの……!」
     バトル以外では普段マイペースなユウリが珍しく差し迫った表情でそんな言葉を口にしてすがってくるのを断る理由などあるわけがなかった。ライバルが困ってるとき力を貸すのは当然だぞ、なんて耳触りの良い言葉で二つ返事したものの、内心はユウリが困ったときに最初に頼るのがアニキをはじめとするリーグ委員会の大人たちや、他のトレーナーの誰でもなくオレだという事実に安堵とほんの少しの優越感を感じていた。
     だからどんな頼み事だって聞くつもりでユウリに言われるままに研究所の表に出て目にしたのは、彼女の苦悩の表情とは裏腹にのんきな光景だった。
    「ヤドンか。こっちは、ガラル以外の地方で見られる姿だな」
     生息地域ごとの環境や生態系の違いによって同じ種のポケモンでも姿やタイプが変化する、学術的にはリージョンフォームと呼ばれてる現象だ。ガラル以外の地域でみられるヤドンは──個体数でいえばこちがのほうが一般的な姿と考えられるだろう──のぼせたみたいな全身ピンク色で、しっぽの先だけが白い。ガラルのヤドンは額から頭部にかけて、それからしっぽがカレーみたいな黄色になっている。この 3326

    nezuno

    DONEポケマスにユウリちゃん実装決定後、ガチャ祈願でかいたポケマス時空のふわっとしたお話
    ユウリちゃんとメイちゃんがお話しているだけですが、ホプユウ前提
    カプというほどの絡みはないのでタグ無しで
    身じろぎをした拍子にベッド……ではなく、硬いベンチから転げ落ちそうになって慌てて飛び起きる。
    『ようこそポケモントレーナー、そしてバディポケモンのみなさん。ここは人工島パシオ』
     頭の上のスピーカーが繰り返すアナウンスでここが何処だったのかようやく思い出した。
     そうだわたし、ホップと一緒に水上バスに乗ってパシオに向かっていたんだった。座席に並んで二人で一冊のガイドブックを覗き込み、どこに行こうか、どんなトレーナーに会えるかな、なんてお喋りに夢中になっているうちに眠ってしまったんだろう。あたりの様子をみるに、ここはパシオの船着場のようだ。でも、どうにもバスから降りた記憶がないし、ホップともはぐれてしまったようだ。腰掛けたベンチの小脇にはさっきまで枕がわりにしていた荷物で膨れ上がったお気に入りのレザーボストン。足元には呆れたように「わふ」とため息を溢すザシアン。きっと眠りこけているわたしの代わりに荷物の番をしていてくれたのだろう。
     左手に妙な違和感がある気がして、空に広げた手をかざしてぼんやりと眺めてみるけどいまひとつ思い当たらない。
    「こんにちは、ポケモントレーナーさん! あなたはど 2361

    related works

    recommended works