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    natumikan666

    @natumikan666

    音トキと蘭嶺の仲を応援する那月担

    かたちにならなかったネタとか置いてあります。

    なにかありましたら↓
    https://wavebox.me/wave/8qi79rz3mstxvusg/

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    natumikan666

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    蘭嶺の蘭丸と音トキの音也の小話。

    ポイピクを使ってみたくて、しょうもない話を書いてみました。ちょっと長くなっちゃったので読みにくかったらすみません。設定甘いところもありますが、見逃してくたさい🙏

    pixivとの使い分けに悩みますが、今後こちらには形にならなかったネタを置いとこうかなぁ。

    #蘭嶺
    orchidRidge
    #音トキ

    This is not my underpants「おーっす、わりぃ、待たせたか?」
    「蘭丸先輩、おつかれさまー! 大丈夫だよ、前の現場がはやく終わったから先にアップしてたんだ」

     事務所に設けられている練習室のドアを開けるとすでに音也が練習着に着替えてストレッチしているところだった。
     かねてから音也にダンス練習と動画撮影につきあってほしいと頼み込まれていたもののなかなか時間が取れなかったのだが、全国ツアーも終わりようやくまとまった時間ができたのでその約束を果たすことにしたのが今日、というわけだ。
     一つ現場を終わらせてから直接来たので、着替えるためにリュックからジャージとTシャツを取り出す。

    「着替えるからちょっと待ってろ」
    「ゆっくりでいいよー」

     勝手知ったる後輩だから着替えを見られても問題はないと判断して、その場で上を脱いだ。たまに他人に見られたらやべぇ跡が付いていることもあるが、まぁ今日は大丈夫だろう。

    「あ、そのライブTシャツかっこいいよね~。俺も予告状ほしかったー!」
    「おまえのなにを盗めって言うんだよ」
    「先輩ひどーい!」

     なんかあるでしょ~ギターのテクニックとか~と騒ぐ声を聞き流し、ベルトのバックルに手をかける。スキニーデニムはこういうとき着替えるのがちょっと面倒だな、と考えながらデニムをずりさげたところで後ろからひときわ大きい声が飛んできて手が止まった。

    「蘭丸先輩かわいいパンツ履いてる!」

     かわいいパンツだぁ?
     パンツにかわいいもくそもあるか、と思い、はたといま自分が履いているパンツを確認する。
     緑色にピンクのハートが散らばる柄。まぎれもなくそれは嶺二のパンツだった。
     いや、違うんだ……と、昨夜のことを思い出す。

     昨夜は仕事終わりにいつものごとく嶺二の家に向かった。自宅はあるが最近はだいたい嶺二の家に帰っていて、ほぼ半同棲状態だ。
     夕飯を食べ、軽くいちゃこらし、風呂に入った。そこまでは良かった。問題はそのあとだ。

    『ランラン、ごめーん、パンツ乾いてなかった!』
    『は、えっ』
    『これ履いといて』

     そう言われて渡されたのがこのパンツだ。
     ここ最近よくある急な天候の変化に、着替えとして嶺二の家に置いてあった俺のパンツは犠牲になった。
     嶺二のパンツを履くか、それともノーパンか。
     細身のパンツ(下着じゃない方)を履く際に下着のラインが出るのを気にしてノーパンで履く奴もいるらしいと聞いたことはあるが、そこまで思い切ることはできなかった。
     もしくはさっきまで履いていたパンツ(これは下着の方)を履くか。普段ならその選択肢もありだろう。しかし今回に限っては先ほどのいちゃこらでナニとは言わないが汚れてしまい、さすがにそれを履く気にはならない。そもそも全裸で寝る主義でもないので、やはりそこを守る布が一枚ほしかった。
     買い置きとかねぇのかと聞いてみたが、捨てたら新しいのを買うから買い置きなんてものはないとすげなく言われる。
     そして俺はしかたなく嶺二のパンツを履くことにした。
     そのあと朝いったん自宅へ帰って着替えたのにも関わらず、たった数時間しか履いていない下着を履き替えるのもどうなのかと変なところで几帳面さを発揮してしまい、そのまま履き続けてしまった。人前で脱ぐ仕事はなかったし、見られることはないだろうと安易に考えてしまったのもある。音也との練習は仕事ではないから脳内で勝手に除外されていた。
     その結果がこれだ。

     なんも違くねぇ、とデニムを尻までずりさげた格好で固まったまま、内心で頭を抱える。
     そんなおれを見て、あっと声をあげた音也は、そばまで寄ってくると二人しかいない空間なのに声をひそめて言った。

    「俺このパンツの柄、見たことある。れいちゃんとおそろい?」
    「ぐっ……ちげぇ、あいつのだ……」

     おい、おれのくち! うっかりがすぎるぞ!
     嶺二もだ!! なんてやつにパンツ見られてやがるんだ!
     まったくもって理不尽な怒りをここにはいないやつにぶつける。でもよく考えたらあいつが外に洗濯物を干したのが原因だから、あいつが悪い。

    「え、れいちゃんの? 昨日お泊まりだったの?」
    「……、っ、それ、は」
    「蘭丸先輩、れいちゃんのパンツ履けるんだ。トキヤは絶対貸してくれないよ」
    「おれだって、履きたくて履いてるわけじゃねぇ……」
    「じゃあ、なんで?」
    「……乾いてなかったから」
    「着替え持ってかなかったの?」

     トキヤ!! 飼い犬のしつけちゃんとしとけ!
     ガキじゃねぇんだからもうちょっと察してくれ……。

    「……帰る」

     そうだ、帰ろう。音也には悪いが一旦帰って履き替えてこよう。見えるかもしれないという心配事を抱えながら踊るなんて危ないからな。

    「えぇ~! まってまって! もうパンツのこと言わないからさ~! 一緒に踊って動画撮ろうって約束じゃん~!」
    「放せっ……! そもそもこのパンツ撮られたらやべぇだろ」
    「ジャージの紐をぎゅって縛っとけば落ちてこないから大丈夫だよ! ねーえーらんまるせんぱーい!!」
    「わかった、わかったから、はなれろ」
    「帰らない?」

     そんな上目遣いで見つめてもおれには効かねぇぞ。トキヤには効くんだろうか。あいつも大変だな。
     しかしまぁこの顔、なんか見たことあるなと思ったが、嶺二と同じ系統だな。さすが後輩と言ったところか。
     ……この顔に弱いとか絶対ねぇからな。

    「……一ミリでも映ってたら没にするからな」
    「それは先輩しだ、ぃっ、はいっ! わかりましたっ!」
    「よろしい」

     しょうがねぇ、腹をくくるんだ黒崎蘭丸。後輩との約束を違えるなんざロックじゃねぇだろ。


     そんなもんだから、数日後音也から『編集したので確認お願いします!』と送られてきた動画も、パンツが映ってないかを重点的にチェックした。何度かじっくり見て、最後にもう一度全体に目を向けてチェックする。
     ヒップホップの要素を取り入れた今回のダンスは、普段ステージ上で踊るのとは真逆のテイストだ。全身で音楽を表現しているようで、こういうのも悪くない。今後のパフォーマンスに取り入れるかは置いといて、知識としていろんなダンスを知っておけば表現の幅が広がるはずだ。
     うちのメンバーには合わないだろうが、音也と、翔も合いそうだな。あとはHE★VENSの大和、か。今度四人で踊ってみないか声をかけてみるか。


     ──数ヶ月後、音楽番組の特番で“rosy”と称された特別ユニットがダンスを披露するのはまた別のおはなし。
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    natumikan666

    DONEロブファン大前提の警備員→ファントム
    ロブ+警備員ランマル×ファントムの3ぴーえち、ってありだなって思ったけど、どうなったらそうなるか?を考えた結果。
    えち手前まで。続きがかけたらpixivに載せると思います。たぶん。書けるかな…。

    一人称二人称の表記はあえて変えてあります。
    捕まったのはどっち 閉館後のミュージアムで警備員をしているランマルには目下気になる人物がいる。その人物の名は世の中を賑わせている怪盗クレイジーファントムだ。
     最初の出会い(というか出会えてすらなかったのだが)は、ランマルが警備担当の時に侵入されていたのに気づかず取り逃がしたことだ。翌日の新聞の一面で事の重大さを知り、そして怪盗の名前を知った。
     二回目の出会いは最初に取り逃がしたのとは別のミュージアムだった。小さいミュージアムに送られてきた予告状を見て、そこの館長は厳重な警備を敷いた。その予告状をランマルも見せてもらったが、特徴的な丸い文字で書かれており、こいつはふざけてんのか?と思ったほどだ。
     相手は一人に対してこちらにはネズミ一匹通さないほどの警備員が待ちかまえている。稀代の大怪盗もさすがに今日はお縄につくだろう。誰もがそう考えたが、そんな厳重な警備をさらっとかわして目当てのものを盗み出す鮮やかさはさすが大怪盗と呼ばれるだけはあった。ただこの怪盗は静かに忍び込んで静かに去るということができないらしく、派手に侵入してくるものだから警備の目がそちらへ向く。しかしそれさえも怪盗の手口だった。それに気づいたランマルは裏をかこうとしている怪盗を追った。手柄を独り占めしたいという気持ちもなくはなかったが、その面を拝んでやるという気持ちが勝っていた。
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