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    daihuku_huku45

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    daihuku_huku45

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    精神世界組がちょっとアホなしりーず

    メゾンドは頑張った高校を無事卒業した俺は一人暮らしをするために部屋の整理やら買い物やらで毎日忙しなく動き疲れて眠る日々。
    疲れてるからぐっすり眠りたいのにふと意識が浮上する感覚に目を覚ますと綺麗な青空が見える精神世界のビルの側面だった。
    「呼んでくれたのに悪い、寝かせてくれ…マジで疲れてんだ」
    「すまない…。だがどうしても一護に渡したい物が我等からあるのだ」
    「渡したい物?」
    人と話すのに寝っぱなしは失礼だと思い体を起こせばその場にいるのは斬月のおっさん一人で、もう一人の真っ白い姿が見えずキョロキョロしていると斬月のおっさんが口を開いた。
    「一護が新居に行くと聞いて白と祝おうという話になったのだ」
    「へ?ああ、いいよ。気持ちだけで嬉しい」
    「いや、そうはいかん」
    否定の言葉に驚くも、真剣な話かと黙って斬月のおっさんを見つめてれば懐に手を入れ何かを取り出して差し出してきた。
    「なんだよ、…って、これ斬月か?」
    差し出された包丁くらいのサイズの小さい斬月。
    懐から刀って精神世界じゃなけりゃ本気で取り押さえてるとこだぞおっさん。
    この形だと白の方か。

    ………。

    「いやいやいや待て待て待て!」
    怖い想像しちまった。これが白なわけねえよな。いくらなんでもコレが白なわけ。此処にいないからってそれはナイナイ!……ない、よな?
    「あの、おっさん。白は?」
    「新居には包丁が必要だという結論に至ってな。私達以外の刃を持たれるのは許せぬという話になり」
    「うん、おっさん。だから白は?」
    「私の方の形状では持ちにくいだろうという事で」
    普段なら俺の話を聞いてくれるおっさんが聞いてくれない!話が止まらない!そして俺の身体は震えが止まらない!
    「待って!ほんと待ってくれ!続きが怖ぇんだけど!」
    「均衡は崩さず力も衰える事がないようするのは難しかった」
    「は?」
    「ちゃんとげんせでもつかえよ?ほかのやつなんかつかったら、そいつバラバラにしてやるからな」
    突然子供の声がしたかと思えば斬月さんのマントの下、暖簾のようにマントを退けて姿を現したのは子供、幼児サイズの小さな白。斬月さんに抱っこされた状態の白はムスッとした顔で俺を見る。
    「おれがわざわざそのサイズになってやったんだ。かんしゃしろ」
    「えー…」
    「成功するまで時間が掛かったが、これが私達からの祝いだ。貰ってほしい。浦原喜助に頼みちゃんと現世にこのサイズで持っていけるようにしているから安心してほしい」
    「お、おう。ありがとな。嬉しいぜ」
    すげぇ研磨されて衰弱して出れないのかと思って焦ったけど違うみてえだし、俺の事を考えてしてくれた事には純粋に嬉しい。
    笑顔で伝えれば二人は嬉しそうに笑い、ハイタッチした。白の腕が今は短いから低い位置だけど楽しそうな二人に更に嬉しくなる。
    手の中の斬月を繁々と見つめてると、斬月のおっさんは俺と同じように胡座で座り小さい白を脚の間に置いた。それで白の小さい手や頬をふにふにと触るおっさんの周りにはお花が見えるくらいで、かなり上機嫌だな。その反対で白は眉間にはふっかい皺が刻まれてそこら辺のヤンキーなら眼光で蹴散らしそうなほど不機嫌になった。
    「えーっと…」
    「おれがこのサイズになってから、ずっとザンゲツさんがこうしてくるんだよ。なにがたのしいんだか…」
    斬月さんってペドなのか?って言っても伝わらなかった。これが千年単位のジェネレーションギャップと真顔で言う幼児。
    でも俺も斬月のおっさんの気持ちが分からなくもない、むしろ分かる。遊子達がいたから俺も知ってるんだよな、子供の頬も手も柔らかくて気持ちいい。むにむにした手にマシュマロみたいな頬。俺もずっと触ってた。
    思い出すと目の前の光景が羨ましくなってくる。
    「なぁ、俺も触っていいか?」
    「おうよ、これいじょうされるとおれのほほがすりきれる」
    超速再生で治るけどなと言いながら、もっちもっちと頬を触る斬月さんにだんだん白も諦めが入ってくるのか遠い目をし始めた。
    「少しだけ」
    「ザンゲツさんもそういってたな。はぁ…なにがたのしいんだか。いいぜ、もうすきにしろ」
    完全に諦めた目で溜息を吐く白に多少申し訳なさがあるけど、欲望には勝てなかった。
    座ってた状態から四つん這いになり白に近付き、その頬に指を伸ばす。
    おっさんは俺に気遣ってかもちもちしてた手を止め俺の動きを見つめている。

    ーふに

    「!!」
    や、やわらか。え、すげえ柔らけえんだけど。マシュマロみてえだけどなんか高級なふかふかの…語彙力が足りねえ!でもこれだけは言える!病みつきになる!!

    ーふにふにふにふにふにふにふにふに

    ーもちもちもちもちもちもちもちもち

    白の柔らかさに結構な時間堪能してた俺たちは最終的に白にブチギレられた。


    「テメェらはげんどをしれ!!」



    それと渡された斬月包丁は切れ味が良すぎて市販のまな板が数枚犠牲になったから浦原商店で切れないまな板を買う事になったのは此処だけの話。
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