「一護、お前オツカイ出来るか?」
「おつかい?買いもの?」
「そうだ、買い物のオツカイ」
台所で白が小吃(オヤツ)を作るのを白の袍を片手で握り眺めていた。シンクにギリギリ足りる身長で爪先立ちして見ながら出来上がるのを待っていると声を掛けられて白を見上げた。白は蒸籠の蓋を閉じると俺と目を合わせる為にしゃがんでくれた。
「明日用の小吃を買い忘れてよ。買いに行けるか?一護がどーしても無理っつーなら俺が買ってくるけど」
「バカにすんな、行ける」
白の言葉にムッとする。俺だって男だ。お使いくらい行ける。
今まで出掛けて良い日に白が入っちゃいけない路地とか色々教えてくれたし、もう七歳で子供じゃねえんだ。
「じゃあおめかししねぇとな」
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