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    child_cpac

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    child_cpac

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    にゃんこになってしまった集を直正が拾って育て、猫耳と尻尾が残った状態であれど人間の姿に戻れたけれど、集に発情期が来てしまったと言うトンチキすぎる設定の直集(付き合ってない)です。
    全年齢ですが尻尾すりすり尻尾の付け根とんとん、受けの軽いいきがまがあります。あと受けがにゃんしか喋れません。(普段はちゃんと喋れると言う設定)
    深夜テンションで書いたのでとても雑です。ご注意ください。

    #虎トウ

    にゃんこの集に発情期が来ちゃった直集 ある日、ぱちりと集は目覚めた時、即座に自分の異変に気がついた。
    (なんか、身体熱ぃ……)
     頭がぼーっとして、思考が上手く回らない。寝起き特有のそれと言われればそこまでだが、集は目覚めがいい方だ。基本朝ぼんやりしていることは少ない。しばらく考え込んでいると、外から猫の鳴き声が聞こえた。喧嘩でもしているのかと思ったが、この鳴き声には聞き覚えがある。今の季節は春。少し考えた末に、集は最悪な結論に辿り着いてしまった。
    (クッソ、マジで厄介な身体になりやがった……!)

    𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨

     やり場のない怒りでわなわなと身体が震えたが、なにはともあれ緊急事態だ。同居人の直正(飼い主と呼ぶのは癪に障るので集はそう呼んでいる)を起こすために、その鍛えられた身体を揺らす。
    (直正、おい、起きろ)
    「にゃおにゃにゃ、にゃん、にゃおん……っ!?」
     自身の口から発せられた声に、集は思わず手で口元を覆った。
    (っは!?なんだこれ、喋れねぇ……!)
    「にゃー、にゃぁ、にゃうん……」
     何度か試しても、声は一向に元に戻る気配がない。もうほぼ人間に戻ったと思っていたのに、まさか逆戻りしてしまったのか。考えていると、集の声でようやく目を覚ましたのか、直正が目元を擦りながらゆっくり起き上がる。
    「ん……集……?」
    「にゃおっ、にゃああ、にゃっ!」
     ばっと直正に飛びついてジェスチャーで喉を指差す。勢いが良すぎて直正は一瞬唸ったが、高身長で筋肉質な身体はしっかりと集を受け止めた。
    「待て、落ち着け、集……まさか、喋れなくなったのか……?」
     こくこくと無言で頷く。
    「原因はわからないが……っ、身体熱いぞ、何か冷やすもの……」
    (違ぇ馬鹿……!)
     勢いよく首を横に振って、ぽかぽかと直正の胸を叩く。風邪ではなさそうだな、と眉を下げて笑う直正をじと、と睨みつける。しかし喋れない状態では説明の使用がない。いや喋れたところで集が実は発情期が来ましたなんて素直に言う可能性はゼロに等しいが。少し考えてから、集は決心したように深い息を吐く。どうせバレるのも時間の問題だ。
    「にゃ、にゃおん……」
     気まずそうに顔を逸らしたまま、集は窓の方を指差す。外では朝からお盛んな猫二匹が未だにナォーン、ニャーゴという鳴き声を繰り返している。直正はぱちぱちと二度瞬きをした後に、集の腰に腕を回した。
    「……集、もしかして、発情期……なのか……?」
     返事はしなかった。その代わり、直正の厚い胸板にそっと顔を擦り寄せる。無言を肯定と捉えたのか、直正はごくりと喉を鳴らした。
    「集。どうして欲しいとかあるか?喋れないなら、俺の手使って教えてくれ」

    𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨

     直正がそっと右手を差し出すと、集が左手でそれを掴みおずおずと尻尾の付け根に当てた。そして直正はあることを思い出す。確か猫の姿でいた時は、ここを叩いてやると集は控えめに喉を鳴らしていた。今どちらかと言うと猫の本能に引っ張られている集を助けるには、猫の集が喜ぶことをしてあげた方がいいのだろう。
    「……痛かったら、言ってくれ」
     そう伝えて反対の手で頭を撫でたら、集は涙ぐんだ目を細めてそれを受け入れた。涙が一筋頬を伝い、それを親指で拭う。一つ息を吐いてとん、と一度だけ軽く叩いたら、集の腰が電流を浴びたように激しく跳ねた。
    「にゃっあ……!?」
     集がぎゅっと直正の服を掴む。痛いのか、と思ったが、もしそうだったら集の性格上直正の腹を蹴ってでも逃げるはずだ。もし本当に痛かったのだったら後で謝ろう、と決めて直正は再び集の尻尾の付け根を叩き始めた。とんとん、とんとんと、規則的に。その度に集の身体は跳ね上がり、熱い吐息が嬌声と共に漏れた。
    「んぅ、あっ、にゃっあ、にゃぁあっ……!」
    「集、気持ちいいか……?」
    「んっぁ、にゃお、にゃあっ……!にゃっ……!」
     こくこく頷きながら、恐らく直正の名前を呼んでくれている。すりすりと、集の尻尾が直正の腕に絡む様を、器用なものだと他人事のように考えながら直正は見つめていた。
    ふと、思い立って叩くのをやめ、直正は集の尻尾をじっと見つめた。猫の姿では触るのなんて断固拒否、風呂の時だって洗うと露骨に機嫌が悪くなっていたその場所。今なら許されるかもしれない、と思ってそこを緩く握ってから上下に擦る。
    「にゃっ……!?」
     途端、集が目を見開いて直正の方を見やったので、悪いと謝って慌ててその手を離す。直正の上にのしかかっている集の口元をはくはくと震わせ、眉を下げている姿はいくらか幼く見えた。直正は背筋にゾクッとした感覚を覚え、再び尻尾に指を這わせた。
    「大丈夫だ、集。きっとすぐヨくなる」
     耳元で囁いてから尻尾を握り、また擦る。最初は硬く目を閉じてただ身体を震わせていた集も、徐々ぼんやりと眼を開けて快楽を受け止め始めた。
    「ふっ……ん、んにゃぁ、にゃぉ……」
    「いい子だな。偉いぞ、集」
    「んにゃ……」
     反対の手で頭を撫でてやれば、心地良さそうに目を細める。本当に今の集は猫そのものだ。擦られるのは、尻尾の付け根を叩かれていた時の激しさとはまた違う、ゆったりとした快感があるらしい。どうにかなりそうだ、と直正は息を吐いて集に触れ続けた。

    𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨𓏲𓎨

     しばらくゆるゆるとそこを扱き続けていたら、それまで気持ちよさそうにしていた集がもぞもぞと身体を捩らせ始めた。ちらりと直正の顔を見てから、また俯くのを何度も繰り返している。一つ思い当たる節があった直正は、集に顔を寄せた。
    「……これだけじゃ、物足りないのか……?」
     直正がそう言うとビクッと肩を跳ねさせ、顔を真っ赤にして黙り込む。警戒心が強い集がこういう場面で正直にものを言えないことを、直正はもうわかっていた。
    「集。物足りないからって、俺は叱らないし呆れたりもしない。おまえは今発情期なんだ、仕方がないことだ。」
     な?と顔を覗き込めば、ずっと指先で唇を弄っていた集の瞳が揺れる。まるで、何かを期待しているかのように。
    「とんとん、またして欲しいか……?」
    「………………んにゃう。」
     数秒の沈黙の後、集がこくりと頷いた。それに直正も微笑み、するりと手を滑らせて尾てい骨の辺りをもう一度叩き始める。優しく、一定のテンポで、集がちゃんと気持ちよくなれるように。
    「〜っ!にゃっ、にゃああっ!はっ、にゃぁっ!?」
     同時に尻尾を愛撫することも忘れない。根元を何度か擦ってからするりと尻尾全体を撫で、先端を痛くない程度に握って親指で擦れば、ひゅっと集の喉が鳴った。
    「にゃっ、にゃう、にゃっ、にゃ〜〜〜っ!」
     少しでも多くの快楽を得られるように背中を逸らしても、あと一歩が足りない。後少しで、後少しで出せるのに。その少しが足りない。やっぱり、男が誰でも快楽を拾えるソコを触ってもらわないと。だけど、集はそれを伝える素直さを持ち合わせていなかった。はぁはぁと息を荒げる集を見て直正はもう満足したと判断したのか、起きたらマシになってるといいな、と頭を撫でて布団に潜り込み集を抱き寄せた。
    (こ、こいつ、無自覚で寸止めしやがった……!)
     吐き出せなかった欲が腹の奥で燻っているが、流石に眠っているとはいえ直正の横で処理する訳にはいかない。結局集は、その欲を抱えたままなかなか寝付けなかったが、最終的には性欲に睡眠欲を無理やり打ち勝たせいつのまにか眠りについていた。

     約二、三時間後、再び目覚めて羞恥の余り直正の記憶を消すと暴れ出した集を必死に宥める直正の姿があったというのはまた別の話。
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