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    試験後くらいのマシュフィン小話です!マッシュくんが色々考えてるだけの短い話です。

    #マシュフィン
    marshmallow
    ##マシュフィン

    星に触れる マッシュは友人の寝顔を見つめていた。いつもどおり早く眠りについたはずが、珍しく途中で目が覚めてしまったのだ。
     夜中に起きていることなど数えるほどしか無かったマッシュは、落ち着かずベッドから身を起こした。部屋を見回すと、少し離れたベッドにフィンが横たわっている。
     足音を殺してそっと顔を覗き込むと、彼は深く眠っているようだった。微かに上下する胸を確認し、マッシュは息をつく。
     先日、フィンは神覚者候補選抜試験にて大怪我をしたばかりだった。オルカ寮のカルパッチョ・ローヤンに首を掻き切られそうになっている彼を見つけた時、目の前が怒りで真っ白になったことを覚えている。
     普段は自分から前に出ようとはしないフィンを、マッシュが連れ出した。友達と一緒に試験を受けたかったから。そしてこの先も家族やみんなと平和に暮らすには、仲間がたくさん必要だと分かっていたからそうした。
     結果的に、その決断は正しかった。彼がいてくれたから、自分は今ここにいられる。
     でも、とマッシュは固く拳を握った。
     魔法で治療されて傷はもう治っている。しかし、フィンの首元にはまだうっすらと痕が残っていた。それに思わず触れようとして、手を引っ込める。
     彼の顔を見つめる。窓から差し込む月明かりで白く、淡く光っている。それを眺めながら、マッシュは心の中でこう決意した。
     マッシュは決して、一度決めて実行したことを後悔したりなどしない。それはマッシュの力になりたいと命を懸けてくれた友人みんなに対する、侮辱になるから。
     その代わり、どんなに傷ついたとしても、最後には必ず守ってみせる。
     マッシュは最後に布団から出ているフィンの手に、優しく触れた。それは温かく柔らかく、ああ生きている、とマッシュは思った。
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    じろ~

    PAST昔出した倫慎本に載せた小説です。支部に載せているものと同じですがせっかくなのでこちらでもポイポイしておきます!
    最果てに咲く 今日もいつも通りの時間に目が覚めた。ベッドから起き上がり、体温を測る。もう何年も身体の心配をされる生活を続けてきたため、朝に体調確認をする癖がついていた。今日は平熱で、頭痛も何もない。健康そのものだ。
     良かった、今日も無事に訓練が出来る。そう思い、慎は手早く準備を済ますと合宿所に向けて出発した。何も変わったことのない、いつも通りの一日が始まった。
     この時は、そう思っていた。
     
     
     誰よりも早く訓練施設につき、準備運動を始める。慎は他のヒーローと比べて訓練期間が大幅に遅れている。少しでも皆に追いつくために、訓練日は早く来てグラウンドを走ったり、筋トレを行うなど、体力づくりを自主的に行なっていた。
     朝のルーティンワークをこなしている間に、他のヒーローが次々と集まってくる。良輔と挨拶を交わした後、「あんまり朝から飛ばすと大変だぞ。無茶するなよ」と釘を刺され苦笑した。良輔は今でも慎の体調をよく心配してくれる。その優しさに感謝しながらも、良輔自身ランニングをしてきたのか既に薄ら汗をかいてるのを見て、敵わないなぁと慎は胸中で軽くため息をついた。彼のようになるには、何倍も努力が必要なのだ。自分も、もっと頑張らなくては。
    10911