タイトル未定「……ゆーじ、だよね?」
ぱちりと瞬いて、美しい空色の宝石のような六眼で五条が見つめる。薄い桜色と黒いツートンカラーの髪に、べっこうのような琥珀の瞳、その下にある宿儺の目が現れる傷も何もかもが虎杖悠仁と同じ。気配も、呪力も、何もかもが虎杖悠仁だと証明している。五条の特殊な目で見ても、彼が虎杖悠仁だと告げている。
「……ゆーじ、だよね?」
返事がないので、もう一度同じことを口にした。
「そ、そうだけど、え、もしかして悟と傑?」
ぽかんとした顔で確認するように聞いた五条と驚き過ぎて固まっている夏油を見て、虎杖も茫然と聞く。どちらも見知った相手だ。そう、そのはずだ。
「なんで、悟も傑もでっかくなってんの?」
1999